映画レビュー1123 『ゴールド・プレイヤーズ』
最近もうインド映画を観ないとやってられないぜ的な週末が多い気がするわけですが、そんな流れで今週も観ました。これまた配信終了ではないです。珍しいね!
ゴールド・プレイヤーズ
アッバス・アリバイ・ブルマワラ
マスタン・アリバイ・ブルマワラ
Nikhat Bhatty
バスカー・ハザリカ
ローヒト・ジュグラージ・チャウハン
スーラブ・ラトヌ
スディップ・シャルマ
『ミニミニ大作戦』
アビシェーク・バッチャン
ソーナム・カプール
ビパシャ・バスー
オミ・ヴァイディア
ニール・ニティン・ムケーシュ
ボビー・デーオール
ヴィノッド・カンナ
プリータム
サンディープ・シロッカー
2012年1月6日 インド他
163分
インド
Netflix(Fire TV Stick 4K・TV)

原作をリスペクトしつつ、ところどころインド感で味変最高。
- 殺された友人の情報で“ヤマ”を計画、プロフェッショナルチームを結成
- うまく行ったかと思いきや…からの本番スタート
- 「ミニミニ大作戦」のインド版リメイク作品
- 女優さん2人とも違った魅力があって素敵
あらすじ
と言うことで「ミニミニ大作戦」のインド版リメイク作品です。
なにせ初代「ミニミニ大作戦」(マイケル・ケイン御大主演)は観ていないのでどっちを元にしているのか、はたまた両方なのかはわかりませんが、少なくともリメイク版ミニミニ大作戦(マーク・ウォールバーグ主演)をリスペクトしているのであろうシーンはいくつか見られたし、展開的にもあの映画と近いものがあったのでおそらくはリメイク版ミニミニ大作戦のリメイクかと思われます。(ややこしい)
主人公のチャーリー(アビシェーク・バッチャン)の表の顔は会計士、裏の顔は凄腕の泥棒的な例のアレです。
彼の友人ラージが殺害される直前に残していた映像によって“彼が狙っていたヤマ”を引き継いだチャーリーは、彼のアドバイスに従いチームを組んで仕事に当たることを決めます。
師匠のヴィクターは引退を理由に参加を断りますが、代わりにチームメンバーを招集。爆弾魔のビライ、メイクアップアーティストのサニー、天才マジシャンのロニー、そしてチャーリーの恋人である女泥棒リヤと言った面々に、もう一人「どうしても居場所がつかめなかった」天才ハッカーのスパイダーを引き入れたチャーリーは、綿密な計画と共に問題のヤマに挑みます。
見事うまく行ったかと思われた仕事ですが…その後はいろいろありまして、あとはご覧くださいまし。
インド味薄め
リメイクらしく、大枠の展開はリメイク元をなぞっている印象。どっちも観ていない人のために細かくは書きませんが、(僕のように)元を観ている人であれば「じゃああの人はああなるんじゃないの?」とか「誰かしらアレなんじゃないの?」とかその辺の予想はそのまま当たって元映画を踏襲しています。
とは言え踏襲しているのは本当に大枠の部分ぐらいで、前段となる仕事であったりその後の色々であったりはほぼオリジナルと言っていいぐらいに別物の映画になっていました。と言いつつも元のミニミニ大作戦をあんまり覚えてないんですけどー!
まあでもなにせインド映画なので、まず前段の(あらすじに書いた)仕事の部分が長い。たっぷり1時間使って見せます的な。リメイク元では20分も無かった気がする。なんとなくの印象ですが。
で、そこからが本番なんですがそこからまた普通の映画1本分(2時間程度)あるのがさすがのインドですよ。
とは言えひどく退屈ということもなく、きちんと前段の仕事も描いてくれるので前後編で1と2を観ているかのようなお得感があるとか無いとか言う噂です。やっぱりインド映画のサービス精神スゴイ。
当然ながら歌とダンスのシーンもあり、「これはインド映画だな!」と確認させてくれます。
割と最近の映画だからか、その歌とダンスのシーンもそこまで唐突な印象もなく、スムーズに挿入されているのが見やすくていいですね。印象として。
しかも女子2人(チャーリーの恋人リヤと師匠ヴィクターの娘のナイナ)がそれぞれ別方向の魅力を持ったかわいさがあり、同時に担当するダンスシーンがちょっとロイエーなのが最高ですね。エロいですよ。一応書きますけど。
物語は前半と後半で少々趣が異なり、前半はまさにスパイ大作戦(ミッション:インポッシブル)的なチームミッション、後半は因縁を経ての騙し騙され個人戦的な様相を呈してきます。
どちらにせよ元が洋画だからか比較的インド映画っぽさは薄く、割としっかり(ふざけずに)ヤマに取り組む真面目仕事人っぽいお話ではあるんですが、要所要所でにじみ出るインド感がたまりません。「いやそうはならんだろwww」的なポイントがちょこちょこ出てくる。
トレーラーが倒れたらバウンドして飛んでくるとかもう最高ですよ。「うそーんwww」って。
表面上はややコメディ感がありつつもそれはどちらかと言うと「娯楽的」な見やすさのためのもので、その辺り含めて非常にハリウッド的な作り方に近い映画に感じられたんですが、そうなってくると余計にところどころで隠しきれないインド感がたまらないと言うか。まあそのインド感もそんなに多いわけではないので、比較的(インド慣れしていない人でも)観やすいソフィスティケイテッドインドムービー的な。意味がわからないけど。
それ故「インド映画が観たい!」という鼻息荒い欲求には若干消化不良感があり、その辺りをどう捉えるかによって評価は人それぞれ、と言ったところでしょうか。
僕は「普通に面白かった」んですが、もはやインド映画が「普通に」程度では満足できないのも事実だし、こぢんまりとハリウッドっぽくまとまっちゃうのももったいないと言うか、もう少しパンチ力のあるリメイクにしてほしかったのも事実です。やりすぎちゃって良いんだよ? みたいな。
リメイク元より好きかも
例によって長めの映画ではありますが、序盤の前フリで何を言いたいのかがわからず退屈に感じられがちな他のインド映画と比べるとそんなに退屈さも無く、割とストレートに長時間楽しめる映画のような気はします。ただしインド的な爆発力は控え目。
なにせヒロイン2人がどっちもかわいいだけにリメイク元よりも面白かったような気がしているんですが、もう元の映画を観たのも結構前で忘れちゃってるだけにいい加減な評価であることは書いておきたいと思います。
それにしても今、インド人女優が熱いぜ…!
このシーンがイイ!
これはもうリヤがロシアの軍人を籠絡するべくバーでセクシーを振りまいたダンスシーンでしょう。ちょっと眠かったんだけどあそこで目が醒めた。メンバーの思惑が交錯しつつのダンスシーン、曲もカッコいい。あとノーノーのときのフリがかわいい。
たまたま当該シーン部分の動画があったので貼っておきます。
ココが○
最後まで二転三転で飽きさせず、楽しませようとする作りはさすがインド映画な気がします。オチも「無理でしょ」と思いつつもぶっ飛んでて良かった。
ココが×
でももっとぶっ飛んで欲しかったんですよね、やっぱり。インド映画にはそういうのを求めたいので。インド映画としては全体的にスマートすぎると言うか、お行儀が良すぎると言うか。
MVA
観た後に主人公が「ハッピー・ニュー・イヤー」のナンドゥだったと知ってビックリ。全然違う!
あとコメディリリーフ的な俳優志望のメイクアップアーティスト・サニーは「きっと、うまくいく」の元凶的同級生チャトル役の人でした。彼も良かったんですが、こちらの方に。
ビパシャ・バスー(リヤ役)
主人公チャーリーの恋人ですが、それにとどまらず物語上も結構重要なキャラ。セクシー担当。
師匠の娘のソーナム・カプールも非常にかわいかったんですが、お姉さん感のあるビパシャの方が好きでした。っていうかダンスシーンが良すぎた。
このまえの「ハッピー・ニュー・イヤー」のディーピカー・パードゥコーンと良い、ここに来てインド人女優のレベルの高さが衝撃的です。眼福眼福。


