映画レビュー0405 『タイピスト!』

ご覧の通り、最近更新頻度が低くて申し訳ない限りですが、1日3桁ヒットを記録したことすらない不人気ブログとしては割と気軽にサボってます。まあいいじゃない。今映画以外のことに時間を割きたいわけじゃない

今回は、珍しく近場のファミリー向けシネコンで単館系っぽい映画をやっていたので、無料鑑賞券を使って観てきました。おフランスの映画ざます。ちなみに上映回数1回かつガラガラ。

やっぱりこの劇場アカンで。アカンやつや。

タイピスト!

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監督
脚本
レジス・ロワンサル
出演
ロマン・デュリス
デボラ・フランソワ
ショーン・ベンソン
音楽
エマニュエル・ドルランド
公開
2012年11月28日 フランス
上映時間
111分
製作国
フランス
視聴環境
劇場(小さめスクリーン)

タイピスト!

田舎町から飛び出し、保険会社で念願の秘書の仕事に就いたローズだったが、仕事ができないために試用期間での解雇を言い渡されてしまう。田舎に帰りたくないと懇願するローズに対し、雇い主のルイは彼女の唯一の特技であるタイプライターの早打ちに目をつけ、全世界の女子が憧れる「タイプ早打ち世界大会」に出ることと、その特訓を条件に雇用を継続することにする。

言い過ぎかもしれないと思いつつ、それでも「あの人の再来」と言いたい!

8.5

あの「オーケストラ!」と「アーティスト」の制作スタッフが送る作品、とのことで。このコピーを観た時に思い出したのが、劇場の予告編で「あのセンター・オブ・ジ・アースのスタッフが送る…」

「…センター・オブ・ジ・アース2!!」(どーん!)

いやそのまんまじゃねーかよ、っていう。

それはさておきですね。1950年代のフランスを舞台に、タイピング以外に取り柄のない女の子がタイピストの世界一を目指す、スポ根風テイストも取り入れたラブコメ映画でございます。

この「タイプ早打ち世界大会」っていうのが周りの熱狂含めてもうどうにもバカバカしいんですが、意外とアクション的に(改行のカチョーンとか紙の差し替えとか)スポーツっぽい要素が結構あるので、競技としての見た目の良さが○。まず通しのテーマとしてなかなかいいチョイスだなと。開始と終了のポーズなんてもう滑稽すぎて最高です。これが普通の競技だったらおそらく面白さも半減だろうし、ストーリーが割と定番なだけに、ここで目新しさを作り出しているのはウマイところ。

その定番なストーリーに関しても、恋愛要素はもちろん師弟関係を軸にしたスポ根要素だったりサクセスストーリーだったり、ベタなようでいていくつかの要素のいいとこ取りしている面もあって、意外と飽きさせず、きちんと丁寧に作った映画という感じがしてよかったです。

が!

この映画の一番のポイント、それはもう主演のデボラ・フランソワ以外にないでしょう。

もうとにかく、最初から最後までキュートキュートキュート。ソーキュート。笑顔はもちろん、ふくれっ面もかわいいわけで。なんならバカっぽい気の抜けた表情も素晴らしい。

ちょっと言い過ぎかなぁと思いつつも、これはもう「オードリー・ヘプバーンの再来」と言っちゃいましょう。今まで一番その言葉が似合う人はナタリー・ポートマンだと思っていました(彼女にも少し似てます)が、この映画によってその称号はデボラ・フランソワに移りました。間違いなく。

オードリーの良さというのは、かわいさだけではない華やかさにあると思いますが、その華やかさという意味でも彼女は文句なしで、とにかくいちいち絵になります。

もう2時間弱、彼女の表情を観るだけでもこの映画を観る価値があると思いますね。ストーリー的には7.0ってところですが、彼女一人で+1.5していいかなと。

ちょっとしたサービスシーンもあるし。男子は必見だ

でもストーリー的には実は女子向けっぽい(そもそもラブコメだし)感じもあるので、結局は誰が観てもそれなりに楽しめるんじゃないのかな、という印象。あんまり大外しはしない気がします。

さして映画に詳しくない人から「最近何かオススメある?」って聞かれた時にさらっとオススメしやすいような。そんな映画でした。

とにかくデボラ・フランソワ。観てください。

このシーンがイイ!

ラスト近く、「キミに賭けてるんだから頼むよ!」って言われた後のデボラ!!

あれでキュンと来ない男はもうゲイと言われても仕方がない。

でもあれってかわいくないと絶対に許されない動き&表情なんですよね。あれブサイクがやったらタイプライターで頭殴られますよ。嗚呼見た目格差社会。

あとオープニング。おしゃれさとかわいさとレトロ感が絶妙にマッチした、センスの塊のようなオープニングでした。あのオープニングはフランス映画でしか作れないだろうな~。

ココが○

一にも二にもデボラ。デボラデボラデボラ。デボラ出血熱ですよ。もう。

ああ、あれエボラだ。焼肉のタレ的な。

ああ、あれはエバラだ。(うっかり)

ココが×

やっぱりアメリカ映画と比べると、若干話のつなぎがうまくない部分があったような感じはありました。特に序盤は結構唐突に舞台背景ご紹介的シーンがあったりして、その辺りをもうちょっと詰めたらもっとよくなるのになー、と偉そうな目線。

ただフランス映画っぽいエスプリ的な雰囲気は無いので、誰もが親しみやすい映画になっているとは思います。

MVA

散々書いといて違う人にしたらなんだよ、って話になりますが、当然そうはなりません。

デボラ・フランソワ(ローズ・パンフィル役)

どうやらベルギー出身の方らしいですが、英語はどうなんだろう。英語が問題のないレベルであれば間違いなく大スターになると思いますね。それこそナタリー・ポートマンレベルの女優さんになれるんじゃないでしょうか。今後の活躍に超期待。

[2017年追記]

しかしこれ以来あんまり観ないんだよなー。おかしい。絶対おかしい。

全然事情は知りませんが、もっと良いエージェントの元に行った方がいいと思う。クリス・パインみたいに売れたら即グッバイするぐらいえげつなく貪欲に行った方が良いよデボラ!!

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