映画レビュー0163 『Q&A』

相変わらず腰が痛いわけですが、今日はせっかくなのでなでしこJAPANの決勝応援中でございます。

がんばれ! と言いつつレビュー1本投下。ずどーん。

Q & A

Q&A
監督
脚本
原作
『Q&A』
エドウィン・トレス
出演
ティモシー・ハットン
パトリック・オニール
リー・リチャードソン
音楽
ルーベン・ブラデス
公開
1990年4月27日 アメリカ
上映時間
132分
製作国
アメリカ
視聴環境
BSプレミアム録画(TV)

Q&A

ベテラン刑事の正当防衛による殺人事件を担当することになった新任検事・アルは、目撃者の証言から正当防衛を疑い、上司の反対を押し切って独自に捜査を進める。

地味故か…集中できず。

5.0

シドニー・ルメット監督のサスペンスと言うことで結構期待していたんですが、まーとにかく地味。ただこの人の作品は総じて地味目で、実直な演出がウリなので、今まで観てきた他の作品と何が違うねん…と考えてみたんですが、結局原因はよくわかりませんでした

おそらく…まず登場人物。

人種差別やら同性愛やらが絡み合ってくる物語なので、マイノリティの人たちが結構出てきます。そのマイノリティの部分を否定するつもりは毛頭無いんですが、単純にこの人たちに人物的な魅力があまりない…。地味だし、「マイノリティである」ことの意味があまり感じられなかったというか…。

アングラ社会と警察の結びつきを描きたかったのかもしれませんが、それにしてもあんまり設定が活きてない気がします。

ただ、それはまあ大した問題ではなくて、結局は映画自体の細かい要素というか、作りの問題(と言えばなんでもそうなんですが)なのかな、という気がします。主役は検事+警官2人、対象はベテラン刑事。この設定の時点で(今では)結構他にあるパターンなので、やっぱりどこか光るものがないとツライ。

イマイチ登場人物に魅力がないから入り込めず、序盤から誰がどういうポジションなのかがあんまり把握できなかった、というのも大きな原因だったかもしれません。

そして何より、一番の問題はヒロイン。重要な証言者の“内縁の妻”であり、主人公の元カノ。しかも主人公はいまだに彼女が好きで、やり直したいと思ってる…というのが物語の一つの軸になっているんですが、このヒロインがまーーーーーーーーーーーーーかわいくない!!!!!

20年以上前の映画だ、というのを差し引いてもひどい。まったく魅力が感じられませんでした。この辺も「マイノリティの女性」という設定がそうさせるのか? とも思いましたが、どうやら調べたら監督の娘さんだったようで。いくらコネとは言え…ちょっと出たての頃のキアヌっぽいティモシー・ハットンと比べてまったく釣り合わない。演技もイマイチだし…。

ゴッドファーザー PART III」のソフィア・コッポラなんて全然かわいいもんですよ。いかに映画にとってヒロインが大事なものか、久々に気付かされましたね。「ダークナイト」でのマギー・ジレンホール以来ですよ。もういい加減許してやれよ、っていうね。

ネタバレになるので詳しくは書けませんが、最終的な事件の帰結の形は嫌いじゃないんですけどね。現実感のある話で。でも全体的に地味なだけに、最後もまた地味で特にピークが無かったような印象だったんですよねぇ。

ああ…この映画、すぐ忘れそう。

このシーンがイイ!

イマイチ映画には特に無いよ、というのが定番です。ということで特に無いです。

ココが○

これまた特に無いですね…。

ココが×

これも結構本編で書いちゃったので…。

MVA

ティモシー・ハットンは上に書いたとおり、ちょっとキアヌっぽい綺麗な顔立ちでよかったんですが、やっぱり選ぶならこっちかなー。

ニック・ノルティ(マイケル・ブレナン役)

出ましたニック・ノルティ

なんというか、大してウマイとも思えなかったんですが、ものすごい脂っこいというか、くどい感じがこの頃の映画っぽくてよかったな、と。それなりに人望のある警官という役どころでしたが、まったくそうは見えないっていう。あんな同僚絶対嫌だ。

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