映画レビュー1281 『暗戦 デッドエンド』

例によってJAIHOです。ホント週末映画観る程度の人間にとってはちょうどいいサービスですね。770円。安い。

暗戦 デッドエンド

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監督
脚本

ヤウ・ナイホイ
ロラン・クルティオ
ジュリアン・カーボン

出演

アンディ・ラウ
ラウ・チンワン
レイ・チーホン
ヨーヨー・モン
ホイ・シューハン
ラム・シュー
ルビー・ウォン

音楽
公開

1999年9月23日 香港

上映時間

93分

製作国

香港

視聴環境

JAIHO(Fire TV Stick・TV)

暗戦 デッドエンド

今となってはスタイリッシュさが良し悪し。

7.5
余命幾ばくもない男の“完全犯罪ゲーム”に指名された交渉人
  • 死が間近に迫る男が刑事一人を指名して最後の一勝負に出る
  • 狙いがわからないまま翻弄される刑事と、常に一歩先を行く男の対決
  • ユーモアもあって深刻になりすぎない良サスペンス感
  • ほのかに漂うトレンディ感

あらすじ

自分でも久々に脳内から引っ張り出してきました、トレンディという単語。

特に意図的にそういう作りをしているわけでもないと思うんですが、やっぱり時代的に“トレンディ”を思い出すような空気感があって、そこが今観ると良し悪しあるなと思います。

物語としてはなかなか良かったので、ちょっとそこだけ雑音に感じてしまったのが惜しいかな、と。

末期がんのため余命数週間と宣告されたチャン(アンディ・ラウ)は、ある目的のため完全犯罪を計画し、その口火としてとあるビルの金融コンサルタント会社で人質をとって立てこもります。

彼は警察がよこした交渉人を「気に入らない」と追い返し、代わりにやってきたホー刑事(ラウ・チンワン)に“ゲーム開始”を告げ、72時間以内に逮捕しろと言って姿をくらまします。

金を求めるでもなく、人殺しをするでもなく、何を狙っているのかわからないチャンですが…果たして彼の目的とは。

イケメン vs 庶民(顔)

まず大前提として観終わった後の感想としては普通に面白かったし終わり方も結構好きだったんですが、観たタイミングが悪かったのか道中結構眠くなっちゃってですね…。

久しぶりに一旦中断・再開を挟んでしまったのでイマイチ集中しきれなかったのが悔やまれます。

映画としてはどこかで観たようなサスペンスではあるものの、ところどころいい感じにコメディ感もまぶされていてなかなか観やすい良作ではないかと思います。

思うにこれは片方の主人公であるホー刑事を演じるラウ・チンワンの功績ではないかなと。

最初はド二枚目でめちゃくちゃかっこいい若かりし頃のアンディ・ラウに対し、「もう一人の主役、随分庶民じゃない…?」とアンバランスさに困惑したんですが、終わってみれば「これ刑事もイケメンだったらクソだったな!」と清々しい気分になるぐらいに彼のコメディリリーフ感が良く出ていた映画でした。

この前の「コールド・ウォー」で「なんでコイツがこんな主役然として出てきてんの!?」と違和感しか無かったシャクレ君のおかげで香港映画に対する「主役っぽくない主役」に怯えていた(失礼発言)ために、この映画もそういうタイプなのか…? と身構えていたんですが最後まで観ればむしろこれが良いんだなと納得のキャスティング

特に映画的には不必要と思われる、彼の部下たちのやる気の無さとそれに対峙するホー刑事のやり取りとかもいい感じの箸休めになっていて、全体的には「どこかで観た話」なのに中身はオリジナルになっているのが面白かったですね。

一方で、集中しきれなかったせいかもしれませんが「何を狙っているのか」を引力に進める物語であるが故に、煙幕強めで物語に入りづらかった面も否めません。もうちょっとチャンの「こうしたい」が見えてきた方がより興味を持てたかな、と。

余命幾ばくもないのはわかりつつ、目的がわからないので何がしたいのかが見えてこないため、「この人何してんの」がずっと続くのがちょっと惜しいというか。

おまけにバスで危機回避のために利用した女性が速攻ほの字感出してくるのもやや違和感があり、そこに隠せないトレンディ感があるとかないとか言う噂です。

ただまあ「隣り合わせでちょっと利用されただけ」でも好きになっちゃいそうなぐらいにアンディ・ラウが(危うさをはらんだ)イケメンなのも事実で、それはそれであるのかも…と思わなくもないというどっちやねん感想がコチラです。イケメンは正義、なのか…?

この時代の香港映画が好きなら

ジョニー・トーの他の作品としては「ヒーロー・ネバー・ダイ」が有名なところですが、あちらは個人的にウソーンって感じで全然ハマらなかっただけに、こっちはこっちで心配でしたがあれよりも自分には合っていた気がします。

とは言えタイミングの問題か寝てしまったので、世間的な評価(かなり高い)ほどグッと来なかったのが残念。

ただ間違いなくいかにもこの頃の香港映画らしい空気感がある映画ではあるので、時代的に好みであれば観てみてほしいところです。

アンディ・ラウの意外な姿も観られるし、なかなか見どころの多い映画かもしれません。

このシーンがイイ!

ラストシーン良いですね。こういう終わり方好き。

ココが○

派手に血を吐いたりするものの、切実さの中にコメディ感を忘れない作りが◎。ただ慣れないと笑って良いものかわからない感じもある。

あとはベタですが敵対しつつ友情を感じさせる関係性。

ココが×

ところどころ強引な面もあるし、ひねくれた見方をすれば話としてそこまで完成度が高いわけではないです。

あくまでその他の魅力で引っ張ってる感じでしょうか。

MVA

アンディ・ラウが本当にかっこよくてよかったんですが、この映画はこちらの方なのかなと。

ラウ・チンワン(ホー刑事役)

チャンと対峙する刑事。交渉人担当。

こちらは全然かっこよくないんですが(失礼)、なんか良いんですよね。雰囲気が好き。

人間味のある刑事としてはなかなかのキャラクターではないかと思います。

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