映画レビュー1051 『ソルト』

はいはい、ネトフリ終了間際シリーズですよ。

公開時から気にはなっていたスパイ映画。っていうかもう10年経つのかよ…。

ソルト

Salt
監督

フィリップ・ノイス

脚本
出演
音楽
公開

2010年7月23日 アメリカ

上映時間

100分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ソルト

連ドラの終わりかのようなモヤモヤ感。

5.5
二重スパイを疑われた女スパイ、逃げる!
  • CIAの一員がロシアとの二重スパイ疑惑をかけられ、逃走
  • 全体的にマンガ的でいろいろ現実味なく展開するもののそれはそれでアリ
  • 最後までゆるゆるな挙げ句、終わり方も中途半端
  • 続編ありき? それとも連ドラでしたっけ??

あらすじ

さして評判も良くないのでさして期待もしていなかったんですが、しかしそれ以上になかなかダメな映画だなと…。っていうか中盤までは割と「言うほど悪くないぜ」と期待させてくれていただけに余計に終盤ガッカリ来ちゃったな、という感じ。

主人公はご存知アンジェリーナ・ジョリー演じるソルトさんです。

彼女は物語冒頭で北朝鮮に捕らえられているんですが、当時の恋人であり現在の夫であるマイクが“おおごとにする”のを嫌ったCIA上層部の判断で捕虜交換となり、無事帰還。

そして現在、マイクと結ばれ幸せに暮らすソルトの元に、“ロシアからの亡命者”オルロフが出頭。取り調べ中にロシア大統領の暗殺計画に言及するオルロフは、その実行役として一人の名を告げます。「イヴリン・ソルトだ」と…!

当然ざわつくCIA。「私のはずがない」と否定するソルトをとりあえず確保しようとするCIAに対し、やむなく逃走するソルト。

果たしてオルロフが語ったスパイとは、そしてソルトは敵か味方か的な…!

びっくり終了

なかなかスピード感のある展開で序盤のツカミはOK、その後の展開も「なるほどそう来ますかー」ってなもんで(いろいろザルではあるものの)悪くなかったんですが、そのザルっぷりが終盤近くになるにつれてよりひどくなっていき、最終的には「ここで終わり!?」とびっくり終了ですよ。

いや、終わるタイミングとしては別に悪くないんだと思います。きっと。これ以上伸ばしてもアレじゃね、って感じだし。

ただ終わり方がね…。もういかにも続編あります的な感じにも見えるし、なんなら連続ドラマのシーズン1の最後みたいな。ものすごくスッキリしない感じで終わるんですよ。

別にそこにつなげなくて一個ケリつけて終わりでいいじゃん、ってすごく思いましたね。もちろん具体的には言えませんけど。なんでわざわざ「まだまだ続くでぇー!」って感じで終わるのか。おかげで「はー?」ですよ。はー? って。まあ消化不良だわ。

全体的に細かいことは抜きにして勢いで突っ走る系の映画なんですが、その割に最後はわざわざ勢いを削いで妙な着地点を用意してくれちゃったので、そこに至るまでは「まあそれぐらいは許してやるよ」と寛容な心で観ていた優しい観客(おれ)も激怒って話ですよ。

なんでしょね、最後にちょっと小賢しさを見せてきた感じというか。バカ映画ならバカのまま行ってくれよと。

作る方は「バカ映画」と言われるほどバカではないと思っているんでしょうが、もうくどいようですがあちこちザルなところに目を瞑って乗ってあげてるぐらいバカバカしいザルっぷりなのに、なんで最後までその路線を通さないのかな、とちょっとイライラするぐらいになかなかひどい終わり方だったと思います。

かっこよくないけどかっこいいテイで盛り立ててあげてたら調子に乗ってナルシスト発揮してきた、みたいな。そうじゃないんだよなーマジで。

アンジー好き以外は別に観なくても…

これ以上語っても悪口しか出てこなそうなのでこれまた内容薄く終わりますけども。

正直に書きますが、今あえて観るほどのものではないと思います。アンジー大好きなら観るべきかもしれないけど、逆に言えばそれぐらいしか訴求点が無い。

当初の予定がどうだったのかもわかりませんが、結局今に至っても続編は作られておらず、結果的にはこの映画は成功とは言えなかったんでしょう。

女性が主人公のスパイ映画ってそんなに見ない気がするし(他に思い浮かぶのはレッド・スパローぐらい)、もうちょっとうまく作ってそっち路線を盛り上げるようにしてほしかったと思いますね…。いろいろしんどいスパイ映画かなと思います。

ネタバレト

基本的にすごく語りたい映画かすごく文句を言いたい映画はネタバレを書く傾向にあります。今回はもちろん後者。

いちいち挙げてたらキリがないので特に引っかかったところだけ書きますが、一番引っかかったのはソルトの上司であるウィンター(リーヴ・シュレイバー)が終盤何故か大統領のすぐそばに控えていた点ですよ。もうあからさまに「ウィンターもロシアのスパイやで」って言ってるようなもんじゃないですか。

これでウィンターがCIA長官ならまだわかります。というかそう言う設定にすべきだったでしょう。ソルトの上司レベルでなんで大統領の側近的な立ち位置にいるのか、もうそれは裏切らせるための舞台設定にしか見えなかったんですよね。

ソルトもウィンターもCIAにおいて多少は上の方に位置する人でしょうが、それでもあんな混乱の中で大統領とともに行動できるのは長官レベルじゃないとおかしい。なのでもう大統領の横にウィンターがいた時点で興ざめ。全部わかっちゃいますからね、それで。なんでこんなへっぽこ脚本にしたんだろ…。

それとやっぱりラスト。「まだケリをつける相手がいるの…!」とばかりに森を走ってエンドですよ。はー?

もうウィンター始末してすべてが明らかになって終わり、でいいじゃん。ピーボディが事実を知って終わりでいいじゃん。

謎にピーボディが人格者みたいな印象をもたせるエンディングにして、終わってない感のエンディング…これはさすがに文句も言いたくなります。

「マジでロシアのスパイでした」ぐらいまでは良かったんですけどね…。その後(ロシアスパイがあっさり壊滅させられるところ辺りから)はもうアラばっかり気になっちゃってダメでした。

このシーンがイイ!

序盤、逃げるソルトがしっかりワンコを退避させたのは愛犬家として高ポイント。逆に言えばそれぐらい。

ココが○

途中までは「ほうほう、そっち行きますか」とちょっと期待させてくれる部分もあったし、勢い的にも悪くなかったんですけどね。

ココが×

ネタバレ項に書きましたが、まあとにかく終盤のとある部分がダメすぎてもう観てられなかったです。そしてそれに追い打ちをかけるようなエンディング。なかなかひどい。

MVA

リーヴ・シュレイバーもキウェテル・イジョフォーも好きなんだけど…どっちも今ひとつ役が良くなかったかなー。まあ映画に不満があるのでそんなもんです。

ということで消去法でこの人に。

ダニエル・オルブリフスキー(オルグ・ワシリエヴィッチ・オルロフ役)

亡命してきたロシア人スパイ。

結局主要メンバーがいまいちピンとこないときは渋い脇役、っていう構図ですよ。

この人ももうちょっと出番が欲しかったとは思います。ただ存在感はなかなかだったかなと。

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