映画レビュー1186 『少林サッカー』

いつか観なければと思っていた映画の一つ。JAIHOに来たので観ましたよっと。

少林サッカー

Shaolin Soccer
監督

チャウ・シンチー

脚本

チャウ・シンチー
ツァン・カンチョン

出演

チャウ・シンチー
ン・マンタ
パトリック・ツェー
ヴィッキー・チャオ
ウォン・ヤッフェイ
モク・メイラム
ティン・カイマン
チャン・クォックァン
ラム・ジーチョン

音楽
公開

2001年7月12日 香港

上映時間

113分(香港公開版)
109分(日本公開版)

製作国

香港

視聴環境

JAIHO(Fire TV Stick・TV)

少林サッカー

まさに実写版キャプテン翼…!

8.5
自分のチームを作りたい元スター選手と、少林拳を広めたい武術バカがチームを結成
  • 過去の因縁から自分のサッカーチームを作って見返したい男と少林拳の達人・シンが出会う
  • チームを組むためにシンの兄弟弟子たちをスカウトするもただの一般人と化していたが…
  • キャプテン翼を超えたひどさで大爆笑必至
  • 後半に行くにつれてひどくなっていく加速度が見もの

あらすじ

(良い意味で)ひどいひどいとは聞いていたので期待して観ましたが、想像を超えるひどさでむちゃくちゃ笑いました。こういう振り切ったバカな映画好きだなー。

かつてサッカー界で「黄金の右脚」と呼ばれたスター選手だったファン(ン・マンタ)は、子分のハン(パトリック・ツェー)から八百長を依頼され、試合でシュートを外したところ激怒した観客に襲われ足が使えなくなってしまい、引退。そのまま落ちぶれてしまい、今や主従逆転でハンに雑用係として使い走りにされております。

ファンは「監督にしてやる」という約束を頼りに頑張っていたんですがそれも反故にされ、失意の中街をうろついていたところに清掃員のシン(チャウ・シンチー)と出会い、彼からいきなり少林拳の素晴らしさを説かれますが何言ってんだコイツ的にその場はお別れ。

しかしその後偶然シンがサッカーボールによって不良たちを一掃する様を目撃したファンは、シンに「一緒にサッカーチームを作ろう!」と誘います。

シンも少林拳の普及に使えるのではと思い参加することにしますが、他のチームメンバーがいない…ということでかつてともに修行した兄弟弟子たちの元へ行きますが、それぞれ少林拳などすっかり忘れて一般人になっているのでした。

しかしなんやかんやありつつなんとかチームを組んだ面々、全国大会に参戦しますがどうなることやら…。

キャプ翼を超えた何か

当然ですが話としては至ってシンプル。かつての因縁の相手に対抗するべくチームを組みたい元スター選手と、サッカーを利用して少林拳を広めたい少林拳の達人が復讐=優勝を目指して全国大会に参戦、やがて因縁の相手のチーム(ゴリゴリドーピングチーム)に勝つことができるのか…? というもの。スポ根×コメディ、って感じですね。

ただまあそのコメディ部分がとにかくやりすぎていてひどい。期待していた以上のひどさがあって大変満足致しました。

それでも序盤〜中盤は「ところどころひどい」ぐらいでそこまでピーキーな映画でもないので、何ならちょっと中だるみ感すらあるのが残念ではありましたが、その分終盤はとにかく盛り上げてくれます。盛り上げる…っていうかひどい。キャプ翼でもこんなの見たことねーよレベルでひどい。

僕は未読ですが噂に聞く限り「テニスの王子様」はもっとひどいみたいなので、それに近いぐらいのひどさかもしれませんが…でもベクトルが違いそうな気もするし何れにせよ今でもきちんと楽しめるのは間違いないでしょう。

一体ここで行われているサッカーはサッカーなのか、レフェリーの意味とは…といろいろ考えてしまいますがそれを考えたら負けです。ラフプレーを超えるラフプレーにサッカーを超えたサッカーで戦う謎のバトル映画になっております。

兄弟弟子たちもそれぞれ特徴があり、「鉄の頭」「旋風脚」「鎧の肌」「魔の手」「空渡り」ともはや人間をやめてしまった感のある達人っぷりで魅せてくれます。なんなら格ゲーとかワンピースの世界に近い。

またここまでに書いていないこととしては饅頭屋で働くムイ(ヴィッキー・チャオ)という女性の存在があり、彼女は少林拳ではなく太極拳を利用して生地を作り上げるというこれまたなかなかひどい設定で華を添えます。あのテクニックあったら饅頭屋以外で稼げるやろ、っていう。

そのムイとシンの淡い交流が織り込まれつつはあるものの、そっちの要素は薄めなので無駄な恋愛が嫌いな御仁(自分)も安心です。

やりすぎ感が最高

やはりメインとなってくるのは最終戦の試合で、時間的にもそこが一番長く取られているだけにまあどれだけひどい試合を展開してくれるのか、そこを楽しみに観る映画と言っていいと思います。そこまではすべて前フリです。

さすがにどこがひどいとか詳細を書くわけにも行かないので観ていただきたいところですが、いわゆる「頭を使わずに観られる」映画としてこの上ない娯楽になっていると同時に、こちらの予想を超えるひどさでやりきってくれるのでなんなら清々しいぐらいの気持ちよさがありました。

やっぱりコメディはこれぐらいバカになってくれると嬉しくなっちゃいますね。下手にいい話にしようとしたり小細工を弄したりせず、リアリティを無視してやりすぎる。その思い切りの良さが気持ちいい。

もちろんリアリティが大事な映画もあるし、リアリティのおかげで笑えるコメディもありますが、この映画はこの路線を突っ切るべきだしそうしているからこそこれだけヒットしたんでしょう。

最後の試合だけもう一度観たいぐらいに最高でした。本当に決着のシーンはゲラゲラ笑ったよ…。

このシーンがイイ!

やっぱり決着のシーンでしょうね…。どこが面白かったのかは書きませんけど…。

ココが○

もうハナから漫画じゃねーかで攻めた作りなのがイイ。空き缶蹴っ飛ばすシーンからしてひどい。やっぱりこれぐらい誇張してくれないとね。

ココが×

話自体に意外性はまったくないので、そこだけはありきたりではあります。ただそこをひねっちゃうと純粋に楽しめなくなっちゃう気もするし、これはこれで仕方がないと言うか当然と言うか。

MVA

兄弟弟子たちも個性的で皆さん良かったと思いますが…順当にこの人かな。

チャウ・シンチー(シン役)

主人公の少林拳バカ。なんでも少林拳で解決できると思っている節がある…けどこれだけ強かったら多分なんでも解決できる。

監督脚本も兼ねているし多才な人なんでしょう。見た目も普通にいい男だし、演技もしっかりしているし文句無しです。

あとはムイ役のヴィッキー・チャオがかわいかったなー。ただ最近ちょっとプライベートで悪い方の話題が出ていろいろ問題があるようですが、この先どうなるんでしょうかね…。

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