映画レビュー0234 『雨に唄えば』

お気付きのように、去年後半から今年前半までの鑑賞本数と比べて、最近は鑑賞本数が結構増えてきました。

これは、その減っていた時期に女性の影があり、その女性とは終焉を迎え…!

ということは(もちろん)一切無く、簡単に言えばFF11に熱中→一気に醒めた、という自分の中での娯楽時間の比率の変化によるものです。これはきっとまた(アチラのバージョンアップとかで)比率が動くと思うので、更新頻度に違いが出ると思いますが特に気にしないでくださいって別に気にしないですよねそうですよねわかります。

雨に唄えば

Singin’ in the Rain
監督
ジーン・ケリー
脚本
アドルフ・グリーン
ベティ・カムデン
出演
ジーン・ケリー
デビー・レイノルズ
ドナルド・オコナー
ジーン・ヘイゲン
音楽
ナシオ・ハーブ・ブラウン
レニー・ヘイトン
公開
1952年4月11日 アメリカ
上映時間
103分
製作国
アメリカ

雨に唄えば

サイレント映画全盛だった時代が終わりを告げ、突如やって来るトーキー映画の波。その転換期にスターだった人たちのアレコレをコミカルに描くミュージカル。

軽快でハッピー。

6.5

そもそも観ておいてなんですが、僕はミュージカルって好きではないのです。やっぱりどっか不自然ですからね。ストーリーすっ飛ばして入ってくるから。

それでもこの映画は、「ミュージカル以外」のシーンのテンポの良さ、軽快なコメディっぽいノリがライトで観やすく、またミュージカルシーン自体も普通に「すげー」と感心しちゃう出来の良さ。主演3人の動きがキレッキレで観てるだけで楽しくなる、っていうのもわかるなぁ、と。もちろん、音楽自体もイイ。

サイレントからトーキーへ変わっていく時代、こういう話って結構あったんだろうなぁと思いますね。完全に「見た目だけ」の女優が、そのプライドでかき回してくれるというお話。

この映画はコメディタッチなのでリラックスして観られますが、もっとオドロオドロしい骨肉の争いも当然あったんでしょう。その辺を皮肉る話でもあったのかもしれません。が、そういうおどろおどろしさは置いといて軽快に仕上げてくれたおかげで、非常にハッピーな映画だったのが良かった。

もう主演のジーン・ケリーと相方のドナルド・オコナーの笑顔がその雰囲気を物語っています。とことんハッピーに、楽しまなきゃ人生損だぜ! というこの時代の勢いを感じます。

話がちょっと逸れますが、最近、これだけ映画を観てると、やっぱり「映画の良さってなんだろう」って考えるんですよね。100%の答えは(当然)見つからないんですが、一つ、この前「ライムライト」を観た時に思ったのが、「昔の名作を後世に残そうとする文化」じゃないかな、と。

そもそも「ライムライト」を観たのは、「午前十時の映画祭」上映作品だったということと、「チャーリー」でチャップリンという人間そのものに興味が湧いた、というのが主な理由だったんですが、この映画も「午前十時の映画祭」上映作品だったし、こういう「昔の名作を後世に残そうとする文化」自体が、いろんなリスペクトの上に成り立っているし、その文化を紡ぐことで今の制作者たちにも無意識の“心意気”を与えてくれているんだと思います。

そういうバックボーンを背負った上で、また新しいものにチャレンジしていく、その積み重ねで、よりいいものが作られていく、だから飽きないし、観たい映画ってなくならないのかな、とふと思いました。

この映画の時代よりもさらに前の時代への懐古を想起させる「アーティスト」(まだ未見ですが)がアカデミー賞を受賞した、というのも、そういう部分でなんだかいろいろ考えさせられます。

最初に書いたように、僕はミュージカルが好きではないので、そういう意味で絶賛する気になる映画ではありませんが、主演3人の笑顔のパフォーマンスを観ていて、60年の時を超えて現代にエネルギーが届くものを残してるすごさというか、見た目は完全に「娯楽」でも、やっぱり映画って「文化」なんだな、となんだかしみじみ感慨深いものを感じましたねぇ。

このシーンがイイ!

ミュージカルは好きじゃない、と言いながら、やっぱり主演3人の「グッドモーニング」のシーンかなぁ、と。

歴史に名高い「雨に唄えば」ももちろん良かったけど、“この映画っぽい”という意味では、「グッドモーニング」じゃないかと思います。

ココが○

ハッピーな雰囲気に尽きますね。軽快な音楽にテンポの良いシーン展開が上手くハッピーさを演出してます。

ココが×

当然、ミュージカルらしい「唐突さ」は随所に見られるので、そこがこの映画(というかミュージカル映画)らしいし、おそらくこの映画をベタ褒めするか否かの境目でしょう。

MVA

ジーン・ケリーの笑顔のパフォーマンスも良かったんですが、この映画はもうこの人だな、って迷わず思いました。

ドナルド・オコナー(コズモ役)

大スター・ドンの親友であり、裏方なんですが、ノリの良さ、いい意味での“軽さ”がこの映画らしい雰囲気を作っていたと思います。お茶目で、でも動きはキレッキレ。序盤の彼の“見せ場”もすごくよくて。

「お前やるな!」って認められてスターになるのかと思ったら何事も無く次へ進んだという。ビックリ。

落ち込んだりもせず、終始サービス精神の塊のような彼のキャラクターは、この映画の「ハッピーさ」の代名詞でしょう。

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