映画レビュー0041 『スナッチ』
丸坊主のゲームマンガ描いてる人。それはしなっち。
スナッチ
前作と似ている上に超えられなかったのが…。
そんなわけで、ちょっと状況的にこの映画がカワイソウというか、あんまり集中して観られなかったのも事実です。が、やっぱり観れば観るほど、「ロック、ストック以下略」っぽい。
登場人物が多くて場面の切り替えも早く、「オシャレ感」もそのまま。最終的に一つにまとまっていく手法までいっしょ。
同じ人の映画なのでパクりというわけでもなく別にいいんですが、「人とモノを変えました」っていうだけでちょーっと似すぎでないかい、と。
そんなわけで、個人的にはロ以下略だけ観れば十分かなぁ…と思いました。あっちの方が完成度も高く、割とすんなり話が入ってきただけに、余計に。
なんだかやりたい演出を見せたくって作りました感があって、そこに少しあざとさを感じてしまったのも残念でした…。
でも、こっちを先に観て、ロ以下略を後に観ていたら、また双方の評価が変わっていた…かもしれません。それでもあっちの方が好きになった気がするなぁ。
なんというか…あっちの方がより洗練されていて、共感できる笑いがあったと思うんですが、こっちは少し踏み込みすぎたというか“裏の匂い”を強くしすぎた気がします。
ココが○
話の筋として、同時進行しているものが収束していく話、っていうのはやっぱり面白いと思います。
この話の流れ、この雰囲気は、やっぱりこの監督ならでは、ではないでしょうか。
ココが×
結局は本人の二番煎じに過ぎない点が一番のネックですね…。
おそらく、少し趣向を変えようともっとアンダーに潜った感じにしたのかもしれませんが、どうせ似せるなら同じようにオシャレに、もっと普通の世界でよかった気がします。
話的にもかなり下品でグロい部分も多いので、そういうのがダメな人にも向いてないでしょう。
カンタンに言えば、「狙いすぎ」たかな、と…。
MVA
うーん、難しい…。
どうしても「よかったー!」って映画でないとなかなかこの人! ってなりませんが、一人選ぶなら、この人でしょうか…
ブラッド・ピット(ミッキー役)
ひいき目もあるんですが、やっぱり少しイッちゃってる兄ちゃんやらせたらさすがですね。ボクシングシーンの迫力もなかなかでした。