映画レビュー0684 『ストリート・オブ・ファイヤー』

本日はBS録画から。「午前十時の映画祭」上映作品の一つ。もうあれも結構前の企画ですが、未だに観ていない映画はちょくちょくチェックするようにはしています。

ストリート・オブ・ファイヤー

Streets of Fire
監督
脚本
ウォルター・ヒル
ラリー・グロス
音楽
主題歌
『Deeper And Deeper』
ザ・フィックス
公開
1984年6月1日 アメリカ
上映時間
93分
製作国
アメリカ

ストリート・オブ・ファイヤー

人気ロック歌手・エレンが地元に凱旋、大盛り上がりのライブ最中にさらわれてしまう。姉から事件を聞いたエレンの元カレで札付きのワル、トムは地元に舞い戻り、エレンのマネージャーで現カレのビリーに「金払えば助けてやるよ」と交渉、そのビリーと偶然知り合った女兵士マッコイを連れてエレン救出に向かう。

めっちゃテンポ良く今でも観やすい。

8.5

公開当時、「西部劇を現代風にアレンジしたロックアクション映画」という触れ込みだったそうです。わかりそうでよくわからないという。

でも確かに流れとしては、昔の恋人がさらわれる→仲間を連れて助けに行く→その後のアレコレもそれっぽいのは事実でした。ただ、西部劇を現代風にどうこうとかよりも、とにかくテンポの良いつなぎ方が気持ちよくてですね。もう笑っちゃうぐらいにサクサク進む感じが「96時間」を彷彿とさせるような潔さもあって、見た目は古いんだけど編集としては全然古さを感じないというか。

もう悪役のウィレム・デフォーの髪型とか衣装とかホント笑っちゃうんですけどね。古いな、って。なに? 魚屋さんなの? みたいな。でももうそんなのお構いなしに振り切っちゃってて今でも全然カッコイイし本当に面白かった。

お話おさらい。

舞台はリッチモンドという架空の街。高架で覆い尽くされていてセット感満載です。で、そこの出身で今は人気ロック歌手となったエレンが地元に帰って凱旋ライブをやっていたんですが、そのライブの最中にウィレム・デフォー演じるレイヴェン率いるストリートギャング“ボンバーズ”が彼女を拉致して連れ去っていきます。そのことを姉から聞いたエレンの元カレ・トムが離れていた地元に戻り、そこでたまたま知り合った女兵士マッコイを相棒に、そしてエレンの現カレであるマネージャーのビリーを道案内役に指定して彼女を救出に向かう、というお話。

主人公のトムはイケメンなんですがどうやらかなりのワルのようで、ケンカめっちゃ強いんですよ。ストリートギャングなんぞなんぼのもんじゃい、ということで恐れること無く救いに行くんですが、そこに職にあぶれた女兵士マッコイが「アタイも行くよ」ってなもんで相棒となり、えらい治安の悪い地域だし土地勘無いとめんどくさそうだな、ってことでボンバーズの地元に詳しいビリーを連れて行く、と。んでエレンが監禁されている場所に向かうんですが、ここまでおそらく30分も経っていませんでした。確か。「ほほう、じゃあ救出劇に1時間ぐらい使うのかお手並み拝見だぜ」とか思ってたらもうパパっと助けちゃう、っていう。

もーね、本当にテンポが早くて笑っちゃうんですよ。救出シーンなんて見所だと思うじゃないですか。多分都合2秒とかですよ。パッパッパッで終わり、みたいな。すげーな、思わせぶりさゼロだな、っていう。結局はそれ以降のアレコレが中心になってくるわけですが…その辺は観ていただくとして。

話の内容としてはベタだし正直うっすいんですが、そんなわけでめっちゃテンポが良いので今でも全然観られるのがまずイイです。気持ちいいぐらいサクサク進むので、眠くなってる暇もない、みたいな。

あとお話的に現代では結構考えられないような部分もチラホラあって、女殴って守る価値観とか頼りない公権力とか、結構今やったら物議を醸しそうな部分も含めて80年代らしい、良い意味での古さも良かったです。

※女殴るのが良い、って話じゃないよ

これはおそらく公開から30年以上経ったから逆にイイぜみたいな気がしますね。多分10年とか15年ぐらいだとギャップでイマイチに感じそうな雰囲気。

相棒が女兵士、っていうのもポイントかなと思います。これで普通の男が相棒のバディモノになってたら全然面白くなかったと思う。あとビリーが蝶ネクタイでいかにも弱そうなくせに終始強気なのも笑えてグッド。あの外見であの言動は笑う。なかなか今時観られないキャラで良かった。

これまた良い意味で古さを感じる80年代ロックもすごくかっこよかったし、テンポの良さと音楽で一気に観られちゃう勢いの良さが気持ちいい映画でした。特に音楽はマジでサントラ欲しくなったぐらい良かった。

曲も日本でカバーされていたりもするので知っている人も多いと思います。「おお、この曲か!」っていう。ただ歌詞(訳詞)が各曲「とにかくスピードが大事」「本物のいい男」「若さで突っ走ろう」の連呼だったりするので非常に笑えます。バカっぽい歌詞なのがまた最高でした。

絵も音も古い、でもカッコイイし面白いというなかなかレアな昔の映画だと思います。潔く振り切って作れば古くなっても面白いんだなーと感動。

世界観がすごいゲームのファイナルファイトっぽいなと思ってたら、案の定ファイナルファイトはこの映画の影響を受けているそうです。そういや主人公の名前、コーディだったもんなー。(トムのフルネームはトム・コーディ)

顔もなんとなく似てたし。

何はともあれほんとーに薄い話ですが、観やすいし良作だと思います。

このシーンがイイ!

やっぱりオープニング&エンディングのステージかなー。すごく良かったです。エレキドラムに時代を感じつつも、熱量みたいなものに圧倒されました。

ココが○

やっぱりテンポの良さが一番でしょうか。

特にオープニングから中盤ぐらいまではかなりテンポが速く、一気に世界に入れる感じがすごく良かった。

ココが×

話の薄さは如何ともしがたい面はあります。面白いんですが、深さはゼロなので頭空っぽ系の映画ではあります。そこが良くもあるんですが。

MVA

主演のマイケル・パレは結構なイケメンだったんですが、初めて聞いたぐらいなのでその後はそんなに売れなかったんでしょうか。でも役には合っていた気がします。ウィレムさんの衣装&髪型に後ろ髪を引かれつつ、この人かなー。

エイミー・マディガン(マッコイ役)

クールな女兵士役。

上に書いた通り、これが普通の男だったら全然面白くなかった気がするので、殊勲賞かなと。全然キャラ違いますが、フィールド・オブ・ドリームスの奥さん役の方でした。

あとビリー役のリック・モラニスも小物感が出ていてとても良かったと思います。

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