映画レビュー0543 『96時間/レクイエム』

レンタルに戻ります。やっぱりレンタルすると時間的に予定としてねじ込まざるをえないので、本数増やすにはいいなと改めて思います。

ちなみにあんまり長さも変わらなかったので、劇場公開版ではなく「非情無情ロング・バージョン」の方を鑑賞。

96時間/レクイエム

Taken 3
監督
脚本
音楽
公開
2015年1月9日 アメリカ
上映時間
109分(劇場公開版)
116分(非情無情ロング・バージョン)
製作国
フランス

96時間/レクイエム

再び元妻と良い感じになっていた最強の父兼元夫、ブライアン。しかし無情にも彼が帰宅した時に妻は彼の部屋で殺されていて、なおかつ警察が踏み込んで絶体絶命。やむなく警察の包囲を破り逃走、真犯人を捕まえるべく行動を開始する。

これで終わりにしていただきたい。

5.5

第1作目「96時間」は潔い振り切りっぷりで大好評、とても面白いアクション映画でしたが、前作「96時間/リベンジ」では携帯の連絡が終わるまで待ってくれる温情テロリストとの戦いというコメディ映画となり、「あー、続編作んない方が良かったパターンじゃね?」と思わせてくれたのでおなじみですが、さて今作。

今作はややサスペンス・アクションに寄っている印象で、終始警察から逃げ続ける主人公・ブライアンが、事件の真相と黒幕を暴いて自らの潔白を証明しようと奔走する映画になっております。「ん? どっかで聞いたことある話じゃない?」と突っ込むのはご法度です。

皮肉でも何でも無く、今の御時世似たようなストーリーはやむを得ません。だからこそオリジナリティが大事になってくるわけですが、さてこのシリーズのオリジナリティとはなんぞや、と。

もう誰もが認識しているはずなんですが、「96時間」がウケた理由は、やっぱりめんどくさいこと抜きにしてとにかく勢いと割り切りでスピーディに突き進もうぜ! っていう潔さだったと思うわけです。笑っちゃうぐらい強いオッサン、その笑っちゃうぐらい「他のことを心配していない」作りが良かったんですよ。アクション一本勝負で。

が、それがわかっていない方々がいらっしゃいます。それが、何を隠そう制作陣なのかな、と。特に3作すべてに絡んでいる脚本家であるリュック・ベッソン、おめーだよと。

どうも「96時間は家族愛だ、お父さんは心配症なんだ!」みたいに思っているフシがあり、それが面白さの根源じゃねーよと思う次第です。おまけに続投の娘はやっぱりかわいくねーし、っていう。(ただの悪口)

温情テロリストが登場した前作の酷さは別格なので、あれと比べればまだだいぶ観られたし面白かったんですが、しかし今作もまったく「96時間」的な良さのない映画であるのは事実で、こういう話なら他にもっと良い映画あるしあえてこのシリーズでやらなくても、というのが率直な感想。

相変わらず主人公のブライアンはめちゃくちゃ強いんですが、今回は「殺さない」というルールを自分に課しているのか、なんだか妙にキレも悪い。走り方とかでも感じましたが、もはやリーアム・ニーソン本人もこの手のアクションはきついのかもしれません。「96時間」は編集もうまくてその辺をカバーしていたと思いますが、監督が変わったためか2作目以降はイマイチ感が拭えません。

そもそも「96時間」は、人質が無事であると考えられる猶予時間、ってところから付けられた邦題だった気がしますが、そもそももう96時間関係無いし、みたいな。

いや、まあ邦題なんでそんな野暮なことは言いませんが、この1作目からのタイトルと内容の剥離がそのまま映画の面白さの剥離を暗示しているようで、「ウッカリ評判良かったから続編作っちゃった」系の良くない見本として名を残してしまうのが残念に思います。

とかなんとか文句を言いつつも観てしまう、僕のような惰性をエネルギーに生きているような人間がいるからこういう映画が出てきちゃうんだろうな、と反省もするわけですが、それ以前にもう少し、制作陣もきっちり反省していただきたい。

続編の話はあるかもないかも的なあやふやな状況のようですが、もうさすがにこれだけズレて来ちゃってるしやらなくていいでしょう。決して「観ると損するよ」というレベルではないと思いますが、とは言え他に観た方が幸せになれる映画も多いわけで、よほどのこのシリーズのファンでない限りは2作目以降はスルーで問題ないように思います。

このシーンがイイ!

仲間たちが集まってくる感じはちょっとワクワクして「おっ、オッサンチームで戦うか!」と楽しみでした。人の良さそうな脅しとか良かったし。が、結局はブライアンの一人相撲感が強く、結果イマイチ、と。

ココが○

あからさまに「どう考えても死んでるでしょ」と思えるシーンもあったんですが、そういうのはむしろ盛っていただいた方がこの映画らしさが出ると思うし、なんなら物足りないぐらいだな、という意味で良かったです。

それと、悪役がなかなか今時珍しいタイプで良かったですね。今時両手にお姉ちゃん抱えて風呂に入る悪役、とかもう最高ですよ。オマケにパンイチで出てきてもっこり射撃とか。

またコメディにしたのかよ! と思わなくもないですが、あれはむしろ高ポイントです。

ココが×

結局はオリジナリティの欠如、でしょうね。このシリーズである必要がない。

それとピンチの作り方、ピンチの時の敵の立ち回りが相変わらずショボい。さっきまで殺すつもりでバシバシ撃ってきたやつが、球切れとは言えマシンガンでガンガン殴って、拳銃持って「立て!」とかさすがにちょっと…。あの時点で優位を取ったらすぐ撃つでしょ。ああいう展開に持って行ってしまう時点でチープだなというお話です。

MVA

あまりビシっとハマったわけではないんですが、この人に。

サム・スプルエル(オレグ・マランコフ役)

パンイチ女はべらせ野郎。

なんというか、憎めない。安っぽいボスっぷりが逆に良かった。戦闘時はしっかりもっこり。これならはべらせていたガールズも大満足です。

そして今調べていて思い出しましたが、1作目で元妻の再婚相手、あのザンダーさんがやっていたんですよね。名前が変わってないので今回のスチュアートと同一人物だと思うんですが、キャスティングは変更になってしまいました。残念…。

別にザンダーさんでもいい気がするけど…でもちょっとイメージ違うかなぁ。

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