映画レビュー0096 『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』

私事ですが、「午前十時の映画祭 シーズン2 プログラム」のお仕事が終了しました。書店に並んだ際はぜひ! 立ち読みだけでも、と思っとります。

それともう一つ私事ですが、無事(?)転職が決まりました。あのファックな会社から脱獄できると思うと、喜びで鼻血が出そうです。

特攻野郎Aチーム THE MOVIE

The A-Team
監督
ジョー・カーナハン
脚本
スキップ・ウッズ
ブライアン・ブルーム
ジョー・カーナハン
原作(キャラクター創造)
スティーブン・J・キャネル
フランク・ルポ
音楽
公開
2010年6月11日 アメリカ
上映時間
117分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(ブルーレイ・TV)

特攻野郎Aチーム THE MOVIE

作戦を遂行した「Aチーム」が無実の罪で逮捕され…。

ムチャクチャーァAAAAAAAAAH!!

7.5

最近ちょっと考えさせられるものや泣く映画が多くて、先週の日曜なんて泣き疲れしちゃったぐらいなので、「ちょっとなんも考えないで観られるやつ観たい!」とこちらをチョイス。ちなみに「特攻野郎Aチーム」の存在自体は知っていて、ネーミングの良さからか少年時代からことあるごとに「Aチームだね」とか日常的に言ってましたが、ドラマ自体は観たことありませんでしたよ

結果的には、今のその気分にバッチリ応えてくれる予想通りのアクション映画といった感じでしたが、後半は陰謀含みの展開となって、少しドラマチックな展開に。

これは僕にとっては割と良い方に転がったんですが、人によっては「えー、こういうんじゃなくてもっとバカっぽい方がいいー」って言う人もいるかもしれないし、その気持ちもよーくわかります。が、ずっと忙しいのも疲れちゃうので、緩急が出て良かったんじゃないかなと。個人的には思いました。まる。

さすが「チーム」を冠しているだけあって、誰か一人が突出して美味しいよ、というトム・クルーズ的な映画ではなく、みんながみんな、見せ場アリ。

よく使う例えで申し訳ないんですが、リーダーがいて部下がいて作戦会議があって、という感覚が「スパイ大作戦」っぽくて、その「作戦遂行」の楽しさ(とハチャメチャさ)が楽しめて良かったです!

そう、思わず語尾に「!」を付けたくなる勢いがありましたね!

もう途中なんて「それ死ぬだろ!」っていうのもしょっちゅうでしたが、いいんです。そういう映画なんです。これは。

というわけで、「スカッとしたい」「考えない映画が観たい」という要望を外さない、この類の映画としては非常にデキのイイ映画じゃないかと思います。人生の役には立ちませんが、これも立派な映画です。

このシーンがイイ!

今回からなんとなく追加。「このシーンが良かったぜ!」というイチオシシーンのご紹介

ということで今回の「このシーン」は、“花火”のシーンかなー。命をかけてるところであの余裕というか、楽しそうな雰囲気というか、この映画「らしい」シーンだったと思います。

次点でB.A.とマードックの脱獄シーン。もうバカバカしいというか、振り切っちゃってる感じで普通に笑いました。あの辺のノリとかテンポの良さもぐっど。

ココが○

プラモデルの模型で作戦会議するんですが、これが良かったですねー。最近流行りの空中タッチパネル的なハイテク作戦会議じゃなくて、アナログでかわいい作戦会議。そこにリアル作戦が交互に展開されていって、そのテンポの良さもすごくよかった。

この監督の作品は初めて観ましたが、演出はすごくよかったと思います。ガイ・リッチーほど“狙いすぎ”な感じがなくて。ちょっと今後に期待。

ココが×

コンテナのシーンはおそらくCGだと思うんですが、やっぱりCGだと「重さ」が少し足りない感じがしちゃうんですよね。どうしても。

かといってリアルに出来る内容ではないので仕方ないんですが…。CGはいいんだけど、もう少しうまく作って欲しかったなぁ、と。

多分、この手のCGは日本のゲーム会社とかの方がいい仕事しそうな気がする。

MVA

リーアム・ニーソンは「96時間」を観たせいもあるんでしょうが、すっかり激強アクション俳優ってイメージですね。しかも頭が良さそうな雰囲気もあるし、こういう役はピッタリ。

その他のメンバーもみんなきっちり「主演」と言える演技で良かったんですが、一人選ぶならこの人にします。

パトリック・ウィルソン(リンチ調査官役)

観終わってわかったことですが、この方「ウォッチメン」でニセバットマンやってた人なんですね。あのときはなんか冴えない顔だしニセだけに二流なのかと思ってたんですが、今作は全然イメージが違って。かっこいいけどちょっとズレてる感じがあって、腹黒そうな部分もきっちり演じてて。

「二流」と言ってゴメンナサイ、と謝っておきます。

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