映画レビュー0047 『しあわせの隠れ場所』

この前の「インビクタス/負けざる者たち」に入ってた予告編が良さそうだったので、早速借りて観ました。

しあわせの隠れ場所

The Blind Side
監督
脚本
ジョン・リー・ハンコック
原作
『ブラインド・サイド アメフトがもたらした奇蹟』
マイケル・ルイス
出演
ティム・マッグロウ
クィントン・アーロン
音楽
公開
2009年11月20日 アメリカ
上映時間
128分
製作国
アメリカ

しあわせの隠れ場所

ある日、身寄りのない貧乏黒人少年を養うことに決めた白人家族。勉強も出来ない彼だが、アメフトの才能を見出され…。

実話だからこそわかる、日本とアメリカの国民性の違い。

8.0

どうもブッシュ前大統領(ちらっと出てきましたね)の印象が強いせいで、アメリカの政治志向、覇権主義というものがあまり好きになれないんですが、それはあくまで外交や政治に対する見方であって、一般国民に目を向けた時、悔しいけど日本にはない博愛主義というか、国民性の「質の違い」を感じざるを得ない、そんな「実話」でした。

きっと、日本ではどれだけ裕福でもこんな愛情を持って見知らぬ少年を家族に迎え入れる、しかも人種差別の壁がありつつ行動できる人というのは、まずいないんじゃないかな、と思います。

よく聞く話ではありますが、アメリカでは、成功した人はその富や地位を世間に還元するもの、というような考えが浸透しているそうです。

おそらく、宗教観も大きく関わっている考えだと思いますが、良くも悪くも無宗教の日本との違いはこういうところにあるんじゃないかと。

別に日本が悪くてアメリカが良い、とひとくくりにするつもりはありませんが、演出込みとは言えこういう実話を観ると、アメリカという国が持つ可能性と日本の現在の可能性を比較して、どうしても負けている部分があると認めざるを得ない気がします。

まず、この家族のように、見ず知らずの貧乏少年を養うことができる精神。

次に、大学の目にとまった一件のような、「すごいやつがいるらしいぜ」とある種の“ノリ”で上まで話が上がっていく世間的な透明性。

日本だったら、あのDVDは途中で処分されたりする可能性が高いんじゃないでしょうか。

映画の演出ありきの部分もあるでしょうが、きちんと届いて欲しい人に情報が届く構造というのは今の日本に欠けている部分だと思うし、そこが改善されれば、だいぶチャンスのある世の中になるんじゃないかな、とこの映画を観ていてふと思いました。

お話としてはありがちと言えばありがちですが、やはり実話の持つ力はすごく、なんと言っても支える白人家族の愛情がすごい。

特にやっぱり主役のお母さん。強いです。強くてかっこいい。

意志と行動力がずば抜けていて、こんな人がこれだけの行動をするのであれば、周りも引っ張られて善意の心が強くなっていくだろうな、と思わせるオーラがありました。

そしてその奥さんをうまくフォローする旦那さん。良いご夫婦でしたね~。

実話でなければ信じられないぐらい綺麗過ぎる話でしたが、全体を通して温かい、人に優しくしたくなる映画でした。

ココが○

やっぱり「実話」に尽きるかな、と。実話であるがために、家族の愛情の深さをしみじみ感じましたねー。

あと、家庭教師役でキャシー・ベイツが出てたのがちょっと嬉しかった。

それと、今回ブルーレイ版を観たんですが、今まで観たブルーレイ映画の中で一番映像が綺麗でした。きっと撮り方とか編集なんかをきっちりやったんでしょうね。本当にすごく綺麗で、これならブルーレイで観る意味があるなぁ、と。

ココが×

オープニングの聴取場面から過去にさかのぼり、また聴取場面に戻る作り。これ、いらないんじゃ…? 別にそういう部分で煽る映画じゃないと思うんですけどねー。

あと、邦題。

なんか恋愛映画っぽい。この邦題はちょっと違うと思うんだよなぁ。あざとい感じもしちゃうし…。内容はいいだけに、ここで損するのはもったいないです。

MVA

今作はやっぱり、文句なしに

サンドラ・ブロック(リー・アン・テューイ役)

ですね。

「スピード」で「色気もあってかわええなー」と思ったお姉さんも今や昔。良い意味で「おばさん」になってました。色気のあるおばさん。ちょっとイケイケ(死語)で。

まさにハマり役というか、特典映像に出てたご本人に近い感じもあったし、いいキャスティングだなぁと。

あと旦那さんのティム・マッグロウもすごく良かったです。こっちは逆に少しやんちゃで、でも優しく見守る感じが。

良い夫婦だなぁちくしょう!(何

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