映画レビュー0429 『ブラザーズ・グリム』

これもBS録画のものですが、結構BSプレミアムって同じ俳優とか同じ監督のものを続けて流す傾向があるようで、今回もまったく意識はしてなかったんですがまたテリー・ギリアム映画です。

ブラザーズ・グリム

The Brothers Grimm
魔物退治で名を挙げたグリム兄弟。だが実際は仲間を使った詐欺だったのだが、それが冷酷な将軍にバレてしまい、見逃す代わりにとある森で起きている連続少女失踪事件を解決するよう命じられる。

らしくない普通の映画。

6.0

マット・デイモンと今は亡きヒース・レジャーが主演を務める「どっかで観たことありそうだけどオリジナル」な童話的映画。

もはやおなじみになってきて大変心苦しいところですが、今回もちょっといろいろと散漫な環境で観てしまったため、あまり集中できなかったのが悔やまれます。そんなレビューいらねぇよ、と思われつつも「まあ観たのは事実なんだしレビュー数増しに使ってもいいじゃない」とぶっちゃけつつレビュー。

詐欺で名声を得たグリム兄弟が、依頼された「マジな事件」を解決する物語。

個人的にグリム童話(一部その他のものもある模様)に関しては一般知識レベルのものしか持ち合わせていないため、そこまで「これはもしや!」というものもなかったんですが、実際はかなりいろんな童話からのエピソードを持ってきた内容になっているらしく、童話マニア(いるのか)からすればかなりニヤリとする映画になっているようです。

この辺は欧米と日本の文化の違いというか、おそらく欧米は日本よりもグリム童話その他の一般的な下地のレベルが違うと思うので、向こうの人達にとっては「誰もが気付いて楽しめる」ような内容になっているのかもしれません。そういう意味では、ちょっと日本では評価が下がりそうな印象。

まあ、日本であれば「さるかに合戦でおにぎり投げたらコロコロ転がっていってもったいないオバケが登場」みたいな。そんなごちゃまぜ感がありつつ、オリジナルストーリーとして仕上げましたよ、という感じでしょうか。

メインとなる連続少女失踪事件も、ロジックから言っても童話そのもので、そこに目新しさやサスペンス的な驚きは当然ながらありません。なので、そのある意味ベタなストーリーを、いかにテリー・ギリアムが“らしい”味付けで見せてくれるのか…というのが映画ファン的視点になってくると思いますが、ほんの少ししかかじっていないエセギリアム論者から観ても、やや「ギリアム色」も弱い気がしました。

この前レビューした「バロン」や「未来世紀ブラジル」のようなチープなアナログ感が味になっているようなものでもなく、また「Dr.パルナサスの鏡」のようなアナログとデジタルのうまい使い分けがある感じでもなく、中途半端にテクノロジーを駆使して童話を映像化しました…というような、言葉は悪いですがこの時代の監督であれば誰でも作れるような映像で、「おおっ、さすがテリー・ギリアム」みたいな感覚はまったく無かったです。この辺は脚本が別の人、っていうのも関係してるのかもしれないですね。

なんかやたらモーフィング(徐々に変化していって最終的には別物になっちゃうアレ)ばっかり目について、「お前モーフィング覚えたてかよ!!」と三村ツッコミが出ちゃうことウケアイです。

童話らしい中世的な舞台で、いまだ色褪せない二人の主演ががんばる…のはいいんですが、正直それ以上の見どころはあまり見出だせず、良くも悪くも“ギリアム臭”のしない、フツーの映画になっちゃっている印象。

小ネタが多いのは嫌いじゃないですが、それ以前に本筋にもっと大きな見どころが欲しいところです。

このシーンがイイ!

イマイチ集中していなかったせいか、これと言って思い浮かばず…。

ココが○

やっぱり美術面はすごく凝っていたとは思うんですよね。ただ、それも今のご時世当たり前であるのも確かだし、「ギリアムっぽい!」っていうのとはまた違う気はします。

ココが×

テリー・ギリアムがやるならもうちょっとひねってもよかったんじゃないかな~と。ほんと良くも悪くも普通の映画になっちゃっている気がします。

MVA

そんなわけで適当にチョイス。

ヒース・レジャー(ジェイコブ・グリム役)

グリム兄弟の弟。

「あれ、こんな顔だったっけ?」と思ったのはナイショですが。純粋そうな感じが役柄にあってたかなぁと思います。

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