映画レビュー0571 『プラダを着た悪魔』

すみません、宣言しといてなんですが最近バタバタしてまして更新ができてません。まあ、見ないでしょうけど。

今回は超有名映画の一つですね。なんとなく女子向けっぽい匂いが強い気がしてましたが、その辺も観ちゃう雑食さがウリのなんプロですので。よろしくどうぞ。

プラダを着た悪魔

The Devil Wears Prada
監督
脚本
原作
『プラダを着た悪魔』
ローレン・ワイズバーガー
音楽
公開
2006年6月30日 アメリカ
上映時間
110分
製作国
アメリカ

プラダを着た悪魔

ジャーナリスト志望のアンドレアは、将来の仕事への布石として何百万人もの女性が憧れる仕事、「ランウェイ」誌の編集長・ミランダのアシスタントに応募、見事採用される。ファッション業界への尋常ならざる影響力を持つミランダだが、彼女は極めて私的な内容も含めて傍若無人に仕事を押し付ける、強烈な“ブラック上司”だった…。果たしてアンドレアは彼女のシゴキに耐えぬいて、目指すべき仕事に就けるのか…?

映画としては面白いけど若干胸糞悪め。

7.5

完全なるブラック上司の元で、目標に向かって自分をアジャストさせつつ、徐々にその場所に染まっていく主人公が果たしてどのような未来を作るのか…という、成長含みのヒューマンコメディドラマ。日本での広告には「恋に仕事にがんばるあなたの物語」という吐き気がするほどベタでクソなコピーが付いてますが、まあそういうコピーが付きそうな映画ではあります。

余談ですが、この手のコピーが付いた映画を5本集めて「コピーと映画のタイトルを正しく組み合わせなさい」みたいな問題、絶対に間違える自信があるね。

さて、概要。

アン・ハサウェイ演じる主人公のアンドレアは、元々はジャーナリスト志望ながら、まずは人脈・実績作りだということで、世界的に影響力のあるファッション雑誌「ランウェイ」誌の編集長で、これまた世界的に有名で影響力のある女性編集長・ミランダの第2アシスタントとして就職します。

エミリー・ブラント演じる、先輩となる第1アシスタントのエミリーもとても冷たくほぼ四面楚歌の状態で、それでも気丈に仕事をこなし、徐々に周りからも認められていくアンドレア。しかしそれは一方で“かつての自分”との別れも意味することになり、素朴で友達・彼氏を大事にするアンドレアはどこへやら、高級ファッションに身を包み、仕事の鬼となることで徐々に人が変わっていってしまい…というようなお話です。

まあ、正直なところ、結末含めて観る前の想像とあまり違わない想像通りの映画ではありました。観るまで主演がアン・ハサウェイということも知らなかったくせに、ですよ。

当然ながらこの手の映画は割と流れが読めるので、その分テンポがすごく大事になるわけですが、その辺りはもちろんわかっているんでしょう、非常にテンポよく、笑いも混ぜつつサクサク進みます。

率直に言って、ブラック上司ミランダはもちろん、主人公のアンドレアも人間的にあまり好きになれず、主要登場人物ほぼ全員、人間的にどうなのよ、と思いつつ観てました。

特に参ったのが、彼氏と喧嘩した直後のシーン。翌日には笑顔で街を見上げてるというあの姿。なんだよこいつら人間的なやつ誰もいねーのかよ、と胸糞悪い面があり、僕としてはもうちょっと葛藤やら悩みやらを丁寧に見せて欲しかったと思いましたが、ただそうすると映画としては冗長になるし、テンポの良さから来る面白さも半減してしまうので、映画の作りとしてはこれで間違いがないとは思います。その分、キャラクターが好きになれなかった、というだけで。

僕は生粋の「頑張りすぎない、自分に甘い人間派」なので、どうしてもこの映画の主人公のように「目標に向かって自分が変わっても周りを犠牲にしてもがんばる」姿というのは共感できないんですよね。その先に成果があるのはよーくわかるんですが、そこまでして本当に幸せなのか? と疑問になっちゃって。

なので、共感という意味ではほぼなかったんですが、ただ他人の話としては面白いし、なんだかんだ言いつつ最後には少しホロリと来たりもしたので、やっぱり映画としては良く出来ていると言っていいんでしょう。なんだか手のひらで転がされている感じがして気に入らない部分もあるんですが。

役者陣は文句なしに素晴らしいキャスティングだし、「話は好きじゃないけど映画としては面白いと認めざるをえない」みたいな、自分の中では少し珍しいタイプの映画に感じました。

やっぱり女子向けなのかなぁ…。とは言え男性でも面白いことは面白いと思うので、気になる方はどうぞ。

このシーンがイイ!

序盤の、ミランダがコートとバッグを連続で放り投げるシーンは笑いましたね~。お見事。

でも一番良かったシーンは、車中でミランダとアンドレアが会話、ミランダがサングラスをかけて車から出て行く一連のシークエンス。ものすごく見事で綺麗にハマっているシーンでした。

ココが○

映画として平均点以上に面白いのは間違いないでしょう。

あとはキャスティングがグッド。アンドレアに言い寄ってくる作家の人、どっかで観たことあるよな~~と思ってたら「L.A.コンフィデンシャル」で殺されたゲイの人だった。ああー。今は連続ドラマ「メンタリスト」で有名だよ

あとはアンドレアが覚醒した後はかなりオシャレにいろいろ着こなしているので、ファッションに興味がある人はものすごく楽しいと思います。毎回違う服を見事に違う印象で着こなしています。さすがアン・ハサウェイ。

ココが×

やっぱり登場人物に感情移入できない面でしょうか。ミランダもエミリーもアンドレアも嫌い。

あとアンドレアは最初の頃が一番かわいいと思ったんですが…。これは男目線だからなのかなぁ。覚醒した以降みたいなあんな着飾ってる人、嫌。

MVA

そんなわけで、地味っぽい感じでもかわいいし着こなしてもかわいいアン・ハサウェイずるい、と思いつつ、でもこの映画はこの人でしょうということで。

メリル・ストリープ(ミランダ・プリーストリー役)

本当に嫌なオバハンなんですが、その自信たっぷりな振る舞いだったり、とあるシーンでの笑顔だったり、やっぱりもう大女優としか言いようが無いな、と。この役、ひいてはこの映画自体、この人あってのものでしょう。さすがです。

あとはマーク・ストロングと双璧をなす名ハゲ脇役、スタンリー・トゥッチが相変わらず良い仕事。この人も出てるとすごく嬉しいですねぇ。良かったです。ちなみにエミリー・ブラントのお姉さん(か妹)と結婚してるとか。びっくり。

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