映画レビュー0984 『眼下の敵』

昨日観た「マンチェスター・バイ・ザ・シー」がとても良くて少し映画欲が戻ってきたので、よーし今日は古い映画を観るぞ〜ってことでBSプレミアムより。

これは3年ぐらい前に録画したやつなんですが、最近は受信状況が悪すぎてほぼ録画できないのがとてもつらく…。このままだともうほぼネトフリだけになっちゃうなぁ。

ここはいよいよ400本ぐらいあると思われるブルーレイに移動させた録画映画に手を出すときが来ましたかね…!

眼下の敵

The Enemy Below
監督

ディック・パウエル

脚本
原作

『水面下の敵』
D・A・レイナー

出演

ロバート・ミッチャム
クルト・ユルゲンス
デヴィッド・ヘディソン
セオドア・ビケル
ラッセル・コリンズ
アラン・ラ・サール
フランク・アルバートソン

音楽

リー・ハーライン

公開

1957年12月25日 アメリカ

上映時間

98分

製作国

アメリカ・西ドイツ

視聴環境

BSプレミアム録画(TV)

眼下の敵

潜水艦映画の走り? 今も色褪せない戦いをテンポよく。

8.0
アメリカ海軍駆逐艦艦長 vs ドイツ海軍潜水艦艦長
  • 航行中のアメリカ海軍駆逐艦がドイツ海軍の潜水艦を発見、追跡
  • 互いに攻撃し合う展開になるも海戦を熟知したそれぞれの艦長により長期戦に
  • 戦い方は今の戦争映画とあまり変わらず、古さを感じさせない良作
  • 軍人らしい清々しい閉じ方も良い

あらすじ

1950年代の映画ですよ奥さん。これだけ古いのはなかなか久しぶりですね。ちなみに古いですがカラーです。

余談ですが古い映画なのに最後に出てきた字幕担当がアンゼたかしさんだったので、もしかしたら時代に合わせて少し字幕をいじったのかもしれないですね。

そんなわけで最近になってあえて字幕を入れ直すぐらいの価値がある…ぐらいに内容に古さを感じない良作っぷりは古い映画に手を出したい人にもピッタリでございますよ。

舞台は第2次世界大戦中の南大西洋。アメリカ海軍駆逐艦「ヘインズ」はレーダーに一つの船影を捉えます。

お相手はドイツ海軍の潜水艦(Uボート)。報告を受けたヘインズ艦長のマレルはUボートの追跡を指示し、またUボート側も駆逐艦の存在に気付いたことで交戦が開始されますが、双方の艦長の的確な判断によって互いに致命傷に至ること無く長期戦の様相を呈してきます。

作戦のために現在の進路から逸れて逃げることが出来ないドイツ軍と、彼らを執拗に追うアメリカ軍。果たしてどのような結末を迎えるのか…乞うご期待ってやつですよ。

戦闘&駆け引きメインで余計な話が無い

何度か書いてますが僕は潜水艦映画が結構好きで、この映画もその「潜水艦映画好き」の心をくすぐる緊張感漂う良い映画でした。この頃からこの手の戦いは格好のテーマだったんでしょうね。

今作は「駆逐艦 vs 潜水艦」なので、潜水艦同士の戦いとはまたちょっと違った内容ではあるんですが、ただほぼ双方の駆け引きがメインで、他の映画でありがちな内紛やら人間関係やらはほとんど出てこないオーソドックスな局地戦を描いているのがスッキリわかりやすく、あざとさもなくて良いですね。

それと第2次世界大戦におけるアメリカ軍 vs ドイツ軍の映画ではあるものの、これまたありがちな「正義のアメリカ軍が悪のドイツ軍に戦いを挑む」的な構図ではなく、あくまでフラットに一つの戦闘を描いている点もイイ。ドイツ軍(潜水艦)側の艦長もあからさまにヒトラーを嫌ってるような描写もあって、よくある「記号的に悪いものとされるドイツ」ではない「人間味のあるドイツ軍」なのもポイントが高いです。古い映画なのでなおさら。

潜水艦映画が好きであればぜひ観て欲しい

主役は双方の艦長と言える内容で、それぞれ“知将”と言えるような実力者かつカリスマ性もあるのでただただその駆け引きを観ているだけでグイグイ観られちゃうという。

さすがに計器類だったり機械系統は相当に古いんだろうと思うんですが、とは言え一般人にとっては今も馴染みのないものなのであまり気になるものでもないし、描かれる舞台自体も古いので「古い映画だから気になる」ような要素がほとんどないのも大きいと思います。

話自体はとてもシンプルなものなので他に書くことも特に無いんですが、ただこの手の潜水艦映画が好きであれば間違いなく楽しめる、古典的名作の一つと言って良いのではないでしょうか。

実は観始めたは良いものの最初あんまり気乗りしなくて一旦やめて結局また観ることにしたんですが、その最初の迷いはなんだったのかと思うぐらいに大きな不満のない良作だったので大変満足でございます。

やっぱり潜水艦の「見えてない状態で計器類だけを頼りに行動、結果のお知らせは衝撃音」みたいな世界、たまらんなーと改めて。

このシーンがイイ!

やっぱりラストがね。もう昔から見慣れた男臭いエンディングでしたが、やっぱり古い映画だからこそこの流れにも味が出るような気がしてたまらなかったですね。清々しい気持ち。

ココが○

「おれ、この戦争が終わったら国に帰るんだ…」みたいな陳腐なフラグやおセンチ話とかは一切無く、ほぼ二人の艦長の知恵比べ的な駆け引きに終止している潔さ、わかりやすさはすごく良いですね。余計なものがないのもまた清々しい。

ココが×

特に大きな不満は無かったです。上映時間も短めだし。

余談ですが最近古い映画の血糊のケチャップ感がツボです。あればっかりはちょっと笑っちゃう。

MVA

どちらの艦長も良かったんですが、観た人は大体こっちを選ぶんじゃないかな〜。

クルト・ユルゲンス(シュトルベルク艦長役)

ドイツ軍側の艦長。渋い。いぶし銀ですよ。

マレルと違ってこちらは歴戦のツワモノ感が強く、死に場所を求めているかのような軍人感がたまりません。ちなみに英語での演技でしたが名前からもわかる通りドイツ人の俳優さんです。

マレルはやや優男感あっていかにもアメリカが好きそうなイメージで、対してこちらはいかにも叩き上げのドイツ感がそれっぽい。とても良い配役だと思います。

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