映画レビュー1607 『エクスペンダブルズ2』

この週は土曜日一日出かけていたのでステイサム映画一本のみ、なんとなく気分でこちらに。
ちなみに土曜日は中華街に数十年ぶりに行ってオフ会してきました。
商売っ気のないお店で貸切状態で最高でしたね。

エクスペンダブルズ2

The Expendables 2
監督

サイモン・ウェスト

脚本
原案

ケン・カウフマン
デヴィッド・アゴスト
リチャード・ウェンク

原作(キャラクター創造)

デヴィッド・キャラハム

出演

シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム
ジェット・リー
ドルフ・ラングレン
ランディ・クートゥア
テリー・クルーズ
リアム・ヘムズワース
ジャン=クロード・ヴァン・ダム
カリスマ・カーペンター
ユー・ナン
スコット・アドキンス
チャック・ノリス
ブルース・ウィリス
アーノルド・シュワルツェネッガー

音楽
公開

2012年8月17日 アメリカ

上映時間

103分

製作国

アメリカ

視聴環境

U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

エクスペンダブルズ2

これはこれでいいんだろうと思いつつ。

6.5
プルトニウムの在り処を示す謎のケースを取り戻せの巻
  • チャーチに借りを返せと脅され受けた仕事で目的の品を奪われてしまう面々
  • いろいろあったので追いかけて取り戻すぞと多勢に無勢で戦いを挑む
  • コッテコテの勧善懲悪ストーリーに超弩級フラグを立てる今どき逆に清々しいレベルのザ・ハリウッド
  • ジェット・リーの見せ場がなさすぎて泣いた

あらすじ

いろいろ言いたいことはありつつもまあこの映画はコレでいいんだろうと思ってはいます。好みの問題はありつつ。

オープニングはサクッと中国人富豪を救出、途中なぜか捕らえられていたトレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)も救いつつ帰還すると前作の依頼人チャーチ(ブルース・ウィリス)が現れ、依頼内容とはかけ離れた結果に収束した前作ミッションにご立腹の様子で、「この仕事を受けろ、受けなければ刑務所送りだ」とのお達しです。
その依頼とは「山中に墜落した輸送機に残されたとある機密物を回収せよ」というもの。
渋々従ったバーニー(シルヴェスター・スタローン)他エクスペンダブルズの面々は、チャーチから“暗号解読のスペシャリスト”として強引に同行を命じられたマギー(ユー・ナン)を引き連れ現場へ。
早々に墜落機も発見、なんやかんやありつつも問題の積荷もゲットし簡単な仕事だったぜ…というわけにはいかず、偵察していた新メンバー・ビリー(リアム・ヘムズワース)がヴィラン(ジャン=クロード・ヴァン・ダム)率いる武装集団に捕らえられてしまい、結局問題の積荷も奪われてしまいます。
中にはプルトニウムの在処が記されているとのことで取り戻しに行くぞ、ってなお話になっております。

いろいろベタだがそれでいい

シリーズ2作目、とりあえず主要メンバーは変わらず新たに若手のリアム・ヘムズワースが加入、ヴィラン役はジャン=クロード・ヴァン・ダム、ガチのカメオ出演レベルだった二人(ブルース・ウィリスとアーノルド・シュワルツェネッガー)は少し出番増、そして今年他界されました伝説の男チャック・ノリスも参戦、といったところです。ちなみにヴィラン役は実際ヴィラン(悪役)なんですが役名もヴィランなので笑います。そのまんますぎる。
オープニングの前座的ミッションでやたらもてはやされる若手にややざわつきを覚えながら始まる今作。
やたら実力を認められる若手…しかも(兄貴のクリヘムならまだしも)リアヘム…と嫌な予感しかしませんがおっとこれ以上は黙っておくんだな。
まあ誰とは言いませんがこの令和の時代(この映画自体はもう14年前ですが)に超弩級のフラグを立ててくれるとは思ってもおらず笑いが止まりませんでした。こんなでっかいフラグ、久しぶりに見たよ…!
一つだけ言っておきますが、やっぱり「引退願いと愛する彼女の話」をセットで話しちゃダメ、ぜったい。ここまでベタだと逆に生き残るのか!? と思うぐらいにぶっといフラグを立ててくれやがったぜ…。
それともう一つ、これはヴィラン側ですがこれまた令和の時代に「女子供も連れてこい」とスーパーわかりやすい悪役ムーブが観られたのも衝撃的。
悪いやつとわかりきってはいた上に、さらに「女子供も」というこれまた昭和の時代から使い古されたセリフでジジババも大喜びですよ。こんなわかりやすい悪役今どきいる!? っていう。
割と(この映画の公開時辺りも含めた)最近の流れとしては、悪役は悪役でいろいろあるよ的な善悪が簡単に判別できない大人の物語が多いと思いますが、そういった配慮は一切なく、悪いやつはもう女子供にも手をかけるぐらい悪いんだぞ、どうだという作り。超王道のハリウッドストーリーですね。

まあでもこのシリーズはそれで良いんだと思うんですよ。
なにせアクション界の超豪華アンサンブルキャスト映画なので、ストーリーが変に込み入って気持ちよさが失われるのはよろしくないだろうし、ベタなのもわかっててやっているんだと思います。
僕個人の好みから言えばもう少しストーリーに工夫がほしいなとは思いましたが、そもそもシュワちゃんやスタローンのような人たちとはかなり縁遠い映画人生を送ってきている人間なのでそもそもターゲットじゃない=好みが合わなくて当然でしょう。
「暗号解読のスペシャリスト」として参加した女性が普通に傭兵然と銃撃戦に参加して被弾一つせず、挙句の果てに格闘アクションまで見せつける設定の雑さには失笑しましたがそれで良いんです。こういう映画は。
ただ彼女が格闘アクションするんだったらジェット・リーもっと出せよとは思いました。同じアジア系だし。
我らがアクション界のミスタさんことジェット・リー、あまりにも出てこないので途中で「あれ? 気付かない間に死んだ?」と思ったんですがオープニングで救った中国人富豪を送り届けるね、って離脱したまま二度と出て来ないだけでした。ひどくない!? 一応キャスト順では3番目なんですけど。このままどんどん隅に追いやられていく未来が見える…。

これが正統進化なんでしょう

前作で結構なやらかしを見せつけたドルフ・ラングレンが普通に主要メンバーとして活躍しているのもなかなか納得行かないところでしたがまあそれは良いでしょう。メタ的ですがドルフ・ラングレンは使い捨てできないよね、って話だろうし。
前作と比べるとカメオ出演組と悪役に見せ場が多い分、逆にエクスペンダブルズ側の面々の見せ場がだいぶ減った印象がありそれはそれで一長一短あるとは思いますが、まあ見せ場が増えた側の人たちはもう泣く子も黙る大スターばかりなのである意味ではこちらの形のほうが「顧客が求めていたもの」に近いのかもしれず、その辺考えると正統進化になるのかもしれません。
肝心(?)のステイサムはやっぱり彼女にうつつを抜かす2.5枚目的な他にないタイプの役でステイサムウォッチャー的には少し面白い役なのも変わりないでしょう。
彼は(かなりわざとらしかったですが)それなりに見せ場もあるし、準主役として変わらず存在感はあったかな、と。
あとはもうこの出演陣を見てときめくなら観たほうが良い映画だし、あんまりピンとこないのであれば観なくていいという当たり前の結論です。
なんなら鼻につくぐらい大御所のネタをこする場面も出てくるので、その辺の知識もないと楽屋ノリ感が強すぎて冷めちゃいそうな気もするし、やっぱりある程度この界隈に距離が近い人が観るべき映画なのは間違いないでしょう。

このシーンがイイ!

やっぱりクライマックスの空港のシーンですかね〜。各人ニヤリとさせられて。

ココが○

前作出番の少なかった二人に見せ場があったのは良かったですね。やっぱりビッグネームなんだしこれぐらいは出てほしい。

ココが×

ストーリーがイマイチ…なのは仕方ないと思いつつもやっぱりもう少し頑張ってほしかった点。
それとどうしてもジェット・リーの扱いの軽さだけは許せないというか悲しい。

MVA

これだけいろんな人が出ているとなかなか選ぶのも難しいところですが、この人にします。

ジャン=クロード・ヴァン・ダム(ジャン・ヴィラン役)

本作のメインヴィラン。ちなみに右腕的存在の部下は「イップ・マン 完結」のヴィランの人でした。
久々に見たんですがいい感じに腹立たしさを醸し出していて、悪役として不満のない演技だったかなと。
上に書いた通りかなりベタな悪人なんですが、その分ちゃんと憎たらしさを感じさせてくれたのは良かったと思います。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です