映画レビュー1617 『エクスペンダブルズ3 ワールドミッション』
今週のステイサムです。
もう配信にあるものは残すところわずかとなってきました。さみしいね。
エクスペンダブルズ3 ワールドミッション
パトリック・ヒューズ
シルヴェスター・スタローン
クレイトン・ローゼンバーガー
カトリン・ベネディクト
デヴィッド・キャラハム
シルヴェスター・スタローン
ジェイソン・ステイサム
アントニオ・バンデラス
ジェット・リー
ウェズリー・スナイプス
ドルフ・ラングレン
ケルシー・グラマー
ランディ・クートゥア
テリー・クルーズ
ケラン・ラッツ
ロンダ・ラウジー
グレン・パウエル
ビクター・オルティス
メル・ギブソン
ハリソン・フォード
アーノルド・シュワルツェネッガー
2014年8月15日 アメリカ
126分
アメリカ
U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

わかっちゃいるけどもう少しちゃんとして。
- 継続メンバーが死ぬのは耐えられないからお前らはお払い箱だというご挨拶
- しかし当然新たな連中で完遂してエンドはあり得ないので変わったことをしつつも既定路線
- ストーリーに期待する映画ではないもののやはりいろいろ雑なところは気になる
- メンバーはより豪華に、ジェット・リーはより端役に
あらすじ
シリーズとしては平常運転だと思いますが、やっぱりアクションメインの映画はいろいろ気になる点が出てきちゃうのも確かです。
オープニングはとある囚人移送列車を襲うエクスペンダブルズの面々からスタート。
その囚人とはドクター・デス(ウェズリー・スナイプス)、なんとエクスペンダブルズの結成メンバーだそうです。
ノロノロと走るドクター・デスを当然首尾よく救い出し、次のミッションは武器密売組織のリーダーであるミンズを排除せよというもの。
しかし現地に行くと衝撃で固まるバーニー(シルヴェスター・スタローン)。ミンズとはかつて自らが殺したはずの男、ストーンバンクス(メル・ギブソン)でしたとさ…!
結局襲撃は失敗に終わった上にストーンバンクスが去り際にヘイル・シーザー(テリー・クルーズ)を狙撃、瀕死の重傷を負います。
「このまま行くと誰かが死ぬが、お前らの死ぬところは見たくない」と一方的にチームの解散を宣言したバーニーは、傭兵斡旋業のボナパルト(ケルシー・グラマー)に命知らずの若手の斡旋を依頼。
一緒にスカウトに回ってメンバーを集め、再度ストーンバンクスの生け捕りを計画しますが…あとはご覧くださいませよ。
新メンバーも悪くないものの
ということでシリーズ3作目、過去2作と似たような舞台でお送りするだけになにがワールドミッションなのかさっぱりわかりませんがワールドミッションです。ワールドミッションって付けたいだけなのか!? メカニックもワールドミッションあったし。
さすがに3作目ともなると同じようなメンバーにゲストキャラを加えて同じようなことをやるのは芸が無い…と考えたのかどうかわかりませんが、ちょっと変化球で「全員クビ、代わりに若手を連れて行く」というスタローンの剛腕ストーリーが展開します。
しかし言わなくてもわかりきっていることなので書いちゃいますけども、当然「若手すごい! 大成功! ジジイたちはお払い箱だぜ!」エンドはあり得ず、また若手をリクルートするフェーズを経ての作戦が始まったところで(体感)まだ1時間も経っていないだけにこのまま終わるわけもないのは肌感覚でわかってしまう悲しさ。
よってそのミッションもいろいろありつつ結局元の仲間たちを引き連れ決戦に挑む…というような内容になっております。
新たな試みとしての若手のリクルートは思ったほど悪くなくて、特にグレン・パウエル演じるソーンによるガジェットを駆使した戦いは(他ではド定番ですが)このシリーズとしては新たな風を感じるものがありました。そういや旧時代的な重火器戦法しかしてなかったしいいんじゃない、みたいな。
また彼らも前作のリアム・ヘムズワースを思い出すようなあっさり使い捨てメンバーではないので、数が増えた分各人の見せ場も減りますが部隊としての幅は広がった感はありました。
ただやっていることは結局一緒だし、あくまでアクション主体の映画なので話自体はやっぱり変わらんな、という印象。
結局新キャラを誰が演じるのか、その豪華感とその俳優さんの遺産を利用したネタで引っ張っていくようなシリーズなので、それも重々承知しつついつも通りの内容を気軽に楽しむだけの映画なのは間違いありません。
それが悪いというわけでもなく、これはこれでいいと思います。ただ目的もなくあえて観るほどのものかと言われるとそこはまた難しいかなというのも事実です。
ジェット・リーの悲しみ
もうこれ以上特に言うこともない映画なのでここで終わりに…あ、一つありました。
やっぱり触れないといけない、ジェット・リーですよ。
今作ではもはやバーニーの元で働いてもおらず、トレンチ(アーノルド・シュワルツェネッガー)の部下になっているんですが、もう本当に端役も端役でろくに登場シーンもなければ活躍するシーンもないという。
それで一応名前の登場順では4番目ですよ。なんで?
シリーズを重ねるごとに隅っこに追いやられていくのに名前だけは上の方に出てくるのは本当に謎。気の毒だからいっそクビにしてあげた方がいいのでは。
これはまた「ザ・ワン」を観るべきなのか!? いやもう一回観るほどの映画じゃないけど…。
このシーンがイイ!
やっぱりルナの格闘シーンが今作における一番の見どころなのかなと思うので、彼女のバトルシーンでしょうか。バンデラスと共闘するところとか良かったですね。
ココが○
それなりに若手もちゃんと見せ場を用意されているのは良いと思います。ただの噛ませ犬じゃないところが。リアムのことはもう言うな。
ココが×
やっぱりもうちょっと話に緻密さがほしいですよね…。わかっちゃいるんだけどさ。そういう映画だっていうのは。でも「豪華キャストによるアクション」の上にさらにもう一段「ストーリーも良い!」って言われるような作りにしてほしいですね。
MVA
今回はこの人でしょう。
アントニオ・バンデラス(ガルゴ役)
ベテラン傭兵。若手のフリして売り込むも失敗、その後自らバーニーの元へたどり着いて雇ってもらう男。
キャラがズルすぎるんですが、ひたすら喋ってうるさいコメディリリーフ的な存在感がとても良い。
狙って配置されたキャラだと思うので作り手の思惑通りではありますが、それでもやっぱり良いキャラクターだったのでそのまま思惑に乗せられました。
この人も本当に役によって印象がコロコロ変わるし面白いですよね。いまだに変態の印象強いですけど。


