映画レビュー1035 『ファースト・ワイフ・クラブ』

今回もネトフリ終了シリーズです。これを書いている現在は9月末なんですが、月末は気付けば大量に配信終了がやってきてマジで困るぜ。

ネトフリとしては珍しい「ちょっと古め」の映画で、これは絶対面白いぞと鼻息荒く観ることにしました。この辺の年代の映画増やして欲しいなぁ。

ファースト・ワイフ・クラブ

The First Wives Club
監督

ヒュー・ウィルソン

脚本

ロバート・ハーリング
ポール・ラドニック

出演
音楽
公開

1996年9月20日 アメリカ

上映時間

103分

製作国

アメリカ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ファースト・ワイフ・クラブ

今観ると味わい深いキャスティングが○。

7.5
夫への復讐のため“共闘組織”を立ち上げるオバサン3人組
  • 共通の親友の自殺を契機に再会した3人が夫への復讐を企てる
  • 今やベテランで活躍している人たちが寝取る側の(若い)女性として登場
  • やや現実味は薄いもののコメディらしく楽しめる
  • オープニングが超クール

あらすじ

「年代的に面白そうだから」っていうのもあったんですが、なんと言っても「殺したい女」が最高だったベット・ミドラーのオバちゃん感がまた観たいぜ、という気持ちもあって観たわけです。

結果的には期待したほどではなかったものの、かと言って話自体にあまり古さを感じるような内容でもなかったので、今も変わらず楽しめる良作と言っていいでしょう。

オープニングで描かれるのは大学卒業の日。アニー、エリース、ブレンダ、シンシアの4人組女子は「ずっと親友だよ」と今で言ういわゆるズッ友宣言的な契りを交わし、それから20年。

4人組の一人、シンシアはかなりの豪邸で暮らしていて、どうやらお金持ちと結婚したようですが…しかし今はその夫と別れてしまい、おまけに彼が離婚直後に若い奥さんをもらったことで失望。自殺してしまうのでした。

彼女の葬儀には当然学生時代に仲の良かった他の3人も集合。なんだかんだで久しぶりの再会となった3人は、葬儀の帰りに「食事でも」と行った先で閉店まで飲んだくれ、それぞれの現状を報告し合います。

アニーは別居中、エリースは夫のビルと離婚調停中、ブレンダは夫が自分の店で雇っている若い従業員と浮気の疑いが濃厚と、それぞれ問題を抱えていることが判明。

アニーだけは「最近関係改善の兆候が見えてきてるの!」と前向きでしたが、しかし夫はアニーとともにお世話になっていた離婚カウンセラーとよろしくやっていたことが判明、おまけに離婚を切り出されて激怒。

「こんなのあんまりよ! 正妻を大事にしなさい正妻を!!」と堪忍袋の緒が切れた3人は、「ファースト・ワイフ・クラブ」なる組織を立ち上げ、それぞれ夫に対し復讐を企てるのでしたとさ…!

見どころはキャスティング

それぞれ夫にぞんざいな扱いを受けている妻が結託して復讐を企てるお話。作り物とは言え、今も昔も男は浮気っぽい(のが違和感がない)…っていうのがなんとも嫌になるお話ですね。

しかし夫のみなさんが(あんまりパッとしない割に)それぞれモテているのもなんだか少し古い世界観な気はします。逆にこの描写に男性上位(男はある程度余裕があれば若い女性と浮気できる的)な世界観が感じられて、今だったらもう少し複雑な話になってたり、もしかしたら完全に逆のパターン(妻が浮気して夫が復讐を企てる)でも成立しそうな気がしちゃうのがむしろ面白いところ。時代の流れって面白いですね。

さて、その復讐を企てる3人組、それぞれ演じるのはアリー役が今も絶賛活躍中の大女優、ダイアン・キートン

エリース役はこの少しあとから長く実写作品から引退するゴールディ・ホーン。なんとあのケイト・ハドソンのお母さんです。

そしてブレンダ役は僕が観たかった「ザ・オバちゃん」感がたまらないベット・ミドラーという面々。オバちゃん感すごいんですがこの人歌手なんですよね。歌うシーンも出てきて大変満足いたしました。

それぞれまったく違う印象の女優さんたちですが、それぞれがその印象をうまく役につなげたとてもいいキャスティングだと思います。

んで、この映画の面白いところは脇役陣がなかなか味があってですね。まず彼女たちが頼ることになる「ニューヨーク社交界の顔」ガニラさんを演じるのがおなじみマギー・スミス。この頃から今とあんまり変わらずお婆ちゃんっぽいのがスゴイ。

そしてアリーの夫を寝取るのが、カウンセラーを演じるマーシャ・ゲイ・ハーデン。彼女は「ミスト」の教祖BBA役が強烈でしたが、この頃は思いの外美人で色気があるタイプでびっくり。

ブレンダの夫の浮気相手の「頭の悪そうなギャル店員」を演じるのはサラ・ジェシカ・パーカー。この人も今も活躍中のベテラン女優さんですが、この映画ではフレッシュにDQN女子を演じていてこれまたびっくりですよ。

他にもちょい役で結構面白い人が出ていて(ご丁寧に書くのもアレなんで伏せます)、最近の映画を観ている人たちにとってはキャスト面での楽しみが多いのも大きなポイントです。

女の友情モノとしても

話自体はコメディらしく「そんなうまくいくかいな」という内容のものではあるんですが、ただ一応ある意味では“勧善懲悪”的な内容でもあるし、観ていてスッキリできる良さもありました。

正直に言えばかなりハードルが上がった状態で観たので「思ったほどでは」という感想にはなりましたが、とは言えこのキャストが家庭を大切にしない男どもをやり込めようとする姿を少し軽めに見せるドラマはなかなかだと思います。

またこの映画は男の友情モノと比べると数が少ない“女の友情モノ”としても評価できる辺りがポイントでしょうか。コメディではありますが笑いが強い話ではなく、あくまで「軽めのドラマ」的な印象が強いし、そこがまた良いんだと思います。

いろいろゆるい、ツメの甘い話でもありますが、それがまたこの時代特有の良さでもあるし、やっぱり少し古い映画を観るとこの頃のおおらかな空気感みたいなものにある種の羨ましさを感じますね…。

このシーンがイイ!

完全に無理矢理で嘘くさいシーンとは言え、やっぱり3人で歌うシーンはなんか良かったな…。あそこにも今にはない時代の空気みたいなものが見えて、そこがなんかグッと来ちゃう。

それとオープニングがめっちゃかっこいい。こういうグラフィックを駆使したオープニングは本当にセンスが出るしこれもまた最近は観ない良さだなぁと思いますね。

ココが○

友情で再び集まったメンバーが最後にたどり着いた答えもまた友情につながる辺りがとても良いですね。やっぱり人と人とのつながりが見える話は素敵。

ココが×

もう少し盛り上がりが欲しかったような気はしました。ただ一通りの見せ場はあったし、こっちが期待しすぎたのかもしれません。

MVA

ダイアン・キートンがキュートでね〜。この人本当に今に至ってもキュートで素敵だと思います。

だがしかし、やっぱりこの人。

ベット・ミドラー(ブレンダ・カッシュマン役)

主人公の一人。唯一の子持ち。

お目当てということもあって、やっぱりこの人いいなと。なんなんでしょうね、全然美人じゃないし見た目は本当におばちゃんなんだけど、その安心感と存在感がすごく良い。

最近観ないけどキャシー・ベイツ辺りと同じジャンルかもしれないですね。

ベット・ミドラーも最近はあんまり出ていないようですが、できればまた何かで出てきてくれれば…もっと観たい女優さんだなぁ。

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