映画レビュー1257 『国際捜査!』

今回はウォッチパーティから。特に事前情報もなく観ました。

国際捜査!

The Golden Holiday
監督

キム・ボンハン

脚本

イ・ヨンウ
キム・ボンハン

出演

クァク・ドウォン
キム・デミョン
キム・ヒウォン
キム・サンホ
シン・スンファン
シン・ドンミ
イ・ハンソ
ユ・ジンウ

音楽

モク・ヨンジン

公開

2020年9月29日 韓国

上映時間

106分

製作国

韓国

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ ウォッチパーティ(iMac)

国際捜査!

コメディにしてはやや込み入っていてハマりづらい。

7.0
家族でフィリピン旅行のつもりが大金情報に目がくらみ…
  • ポンコツ刑事、フィリピン旅行で事件に巻き込まれる
  • 親友も関わる事件は“隠された大金”絡みで大掛かりなお話に…
  • 基本コメディで観やすいものの話が込み入っていて入り込みづらい
  • 基本的におっさんだらけで目の保養感無し

あらすじ

ウォッチパーティだったこともあってまあそれなりに楽しかったんですが、ただ最近観てきた韓国映画のレベルからするとだいぶ落ちる印象はあり、それなりにいい人たちが出ている割にはもう一歩かなぁという気がします。

とある田舎警察の刑事・ビョンス(クァク・ドウォン)は妻による涙と怒りの訴えに屈し、家族でフィリピンへ旅行することに。

フィリピンには「金を貸したまま行方をくらました」幼馴染で親友のヨンベ(キム・サンホ)がいるという噂も聞いていたため、現地で探したところ彼は殺人犯として逮捕されていたのでした。

しかし彼には「ヤマシタゴールドのありかを知っている」という“奥の手”が…!

かくして大金を巡っておっさんたちがしのぎを削る争い、開幕…!

韓国映画としては薄味な気が

「ヤマシタゴールド」ってあの有名な山下将軍の隠し資産的なやつ!? と喜んでたら「絶対知らないでしょ」と突っ込まれました。結構有名なんですけどね、山下財宝の都市伝説。僕は確かゴルゴで読んだような気がします。海外でも有名だとは知りませんでしたが…。

そんな大金を巡って、主人公とその親友、さらには悪者連中とよくある人間たちが絡んでのアクションコメディでございます。

最初に書いた通り、話が結構込み入っていてわかりづらい面があるんですが、ただ話の展開そのものは悪くないと思います。

気付けば“裏社会”的なものに巻き込まれていく平凡な刑事という流れは作りによっては結構面白くなるタイプだと思うんですが、ただ結構いろいろ頑張ろうとしちゃったのか…話がわかりにくいんですよね。

思うに軸が定まっていない(基本的に“巻き込まれ”系なので成り行きに左右される)のと、複数の立ち位置からそれぞれの思惑で動くのでそこの整理に力量が問われる面があって、この映画はその辺り少し煩雑でコメディともサスペンスともどっちつかずな感じがしちゃうというか。

例によって知識もなければ説明もうまくないので「ここがこうなんじゃ!」と一刀両断できないのがもどかしいところですが、なんとなく鑑賞後に振り返っても「ピンとこない」映画だったなと。

ところどころ美味しいところはあるし、決してつまらない映画でもないんですが、ただ韓国映画でこのレベルは珍しい気がするというか…もう一捻りあって「うわー!」とやられるか、はたまたもっとストレートに惹きつける力強さがあるかだと思うんですが、そのどっちもなくて割と普通の映画な感じがしてもったいない。

ここをこう、って言えないのが本当にもどかしいんですが、観てから1週間程度経ってかなり印象が残っていないこともあって、絵面の濃さの割に薄味な映画だったなと思います。

一部キャラがとても良いが…

ただ一部のキャラクター(某コンビ)についてはなかなか強烈で(ズルいとも言う)、そこだけは光るものがあったということは書いておきましょう。具体的に書くと興を削ぐので伏せておきます。

どうせならもっと使い倒してほしいぐらいに脇役にするには惜しいキャラクターでしたが、逆に言えばその分主人公や悪役の存在感が弱いのも事実で、この辺りのバランスも少し良くないのかなと思います。

本当にところどころ変えればかなり面白くなりそうな映画だと思うので、調理人(=監督)の腕や好みで味付けがだいぶ変わる脚本なのかなぁと思いますね。

それは観客との相性もあるかもしれませんが、しかしネットで見る限りは総じて微妙な評価っぽいので同じように感じた人も多いんでしょう。

ウォッチパーティならまだしも一人で観るなら他にもっと良い選択があるかな〜と思いますが…あとは出ている人が好きかどうかで決めるぐらいでいいかもしれないですね。

このシーンがイイ!

その某コンビの見せ場が本当にズルくてよかったのと、あとはなんと言っても娘ちゃんがかわいいので娘ちゃんとベッドで横になりながら話をするシーンがとても良かったですね。

ココが○

観やすいしズルいキャラも出てくるしでそれなりに見どころはあります。あとはおっさんばっかりなのも良い。

ココが×

上に書いたように全体的に少しずつズレているというか…偽物の広瀬すずみたいな微妙感。伝わるんだろうかこの表現。

MVA

ズルい人にしてもいいんですが(片方ちょっとケン・チョンに似ててそこも笑える)、素直にこちらの方にしましょう。

イ・ハンソ(娘役)

役名忘れました。主人公の娘ちゃん。おかっぱ。

すごいかわいくて演技もお上手。なのに出番が少なめでそこも残念。

「すごいかわいい」と言いましたが整っているかわいさではなくて、子どもらしいかわいさが良かったんですよね。妙に綺麗だったりするとちょっと違うな〜って感じになっちゃうし、彼女については本当に絶妙なキャスティングだと思います。

クレラップのCMの子みたいな感じ。

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