映画レビュー0413 『ハングオーバー!!! 最後の反省会』

まあちょっとロードムービーと言う感じでもないですが、続き物で一応観ようかなと思っていたこともあり、おまけでロードムービー企画に織り込みましたコチラ。想像はしていましたがあまり評判もよろしくなく、僕自身「2」はイマイチだっただけに期待せずに「まあ一応観ておくか」程度で鑑賞。

ハングオーバー!!! 最後の反省会

The Hangover Part III
監督
脚本
音楽
公開
2013年5月23日 アメリカ
上映時間
100分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYAレンタル(ブルーレイ・TV)

ハングオーバー!!! 最後の反省会

相も変わらずトラブルメーカーのアランに愛想を尽かした義兄・ダグは、家族と話し合い、アランを施設に入れることにする。フィルやステュの説得もあって渋々承諾したアランを乗せ、4人で施設に移動していたところ、突如マフィアに襲われ、ダグは誘拐されてしまう。

そば屋のカレー的な。

6.0

どうせまた「2」みたく「1」をより下品にした焼き直しなんだろう…と思っていたらこれがまた結構違う方向に変えてきましたね。さすがに同じことはできないと思ったんでしょうか。

ご存知の通り、「ハングオーバー」とは二日酔いという意味ですが、今回はお酒もクスリも(チャウ以外は)入っておらず、誘拐されたダグを救うため、強制的にチャウを探す旅に駆り出されるいつものメンバーが、盗みに入ったり追走したりと奔走するお話。

笑いは所々で各人のキャラクターを活かした形で織り込まれますが、今作は前2作とはだいぶ趣が違って、もっとシリアスに「もしかしてマジでヤバイんじゃねーの」的な追い込まれ方で事件に巻き込まれていくような、言ってみればちょっとしたアクションサスペンス風味でお送りするコメディとなっております。

そんなわけで笑いについては過去2作と比べるとだいぶトーンダウンした感がありますが、その分狙いすぎて鼻につく感じもあまりないので、まあ一長一短あったかな、とは思います。

主要キャラクターはいつもの通り、1で出てきた人も巻き込みながらという三部作のトリらしい部分もありますが、やっぱりだいぶテイストが違う分、シリーズファンには違和感が残る内容なのは否めないでしょう。

僕は「また同じことやってるのかよ」という意味での低評価だと思ってましたが、実際のところは「このシリーズでこういうことされてもね」みたいな変化球故の低評価なのかな、という気がします。

とは言え、僕はそんなに嫌いじゃなかったですね。

完璧「そっち系」の作りではないので、中途半端さも確かに否めないし、面白かったかと聞かれれば「正直微妙です」ってところなんですが、ただこれはこれでアリかな、という。ということで「そば屋のカレー」みたいだな、と。

絶対そばを食べるかカレーメインの店でカレーを食べた方がいいのは間違いないんですよ。間違いないんですが、食べたら食べたで「まあまあいけるね」みたいな。多分、「あのメンバーが本気でがんばる面白さ(とその空回りっぷり)」みたいな線を狙ったんじゃないかなぁと思います。

ただ、僕はそれなりに楽しめましたが、変化球故に完全に「100点を狙った映画」ではないので、そこに対する不満というのはやっぱりあります。

「1」はかなり本気にコメディ作るぞ! という意気込みがあったと思うし、それだけに面白かったので、つくづく続編作っちゃったのがもったいないな、と。「1」で終わっておけばかなり綺麗に終えられたと思うだけに…惜しい。

総評としては…まあ2まで観たなら観てもいいとは思いますが、おそらく三部作全部観た人100人に聞けば、100人中99人は「1が一番良かった」って言うと思います。なので、1で止めるのが一番賢明かな、と思います。

このシーンがイイ!

キャシーの店に初めて行ったシーン、これは笑いましたね~。

あとはスタッフロール途中のラストシーンでしょうか。最後に一番の笑いどころ(しかも本当にどうしようもないレベル)を持ってくるのはさすがだな、と。

ココが○

ストーリーとしてはしっかりしているというか、コメディベースの割には破綻していない、悪くないものだったと思います。

逆にその突き抜けなさが良くない、っていう人もいそうではありますが…。

ココが×

まあ、せっかくのこのシリーズなので、やっぱりもう一度しっかりとコメディで勝負して欲しかったな、というのは思いますね…。勝負を逃げた感じはどうしてもします。やりようがなかったのかもしれませんが…。

ついでに言えば、これは作った人たちは無関係だと思いますが、日本語版の「もう、しません。」っていうキャッチコピー、違うんじゃないのと。今回は巻き込まれた話なので、彼らは悪くない気が。こういう売り方、ほんとよくないと思うんですけどねぇ…。

MVA

うーん、やっぱりこの人になるのかなー。

ザック・ガリフィアナキス(アラン・ガーナー役)

結局やっぱりこの人の映画なんですよね。もうすんごいムカつくんですが。絶対友達になりたくないんですが。

この人といい、チャウ役のケン・チョンといい、この映画のイメージが強すぎて他の役ができないんじゃないかと勝手に心配しちゃうような。前2作と変わらずですが、さすが強力でした。

それと余談ですが、特典に入っている「アラン役オーディション」が非常にくだらなく、また無駄に豪華キャストで面白かったです。本編より面白かった。

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