映画レビュー0566 『ロング・キス・グッドナイト』

この映画もタイトルは知っていて、なんとなくいつか観ようと思ってたところに録画チャンスがやってきたので観てみました。もう20年も前の映画なんですねぇ。

ロング・キス・グッドナイト

The Long Kiss Goodnight
監督
レニー・ハーリン
脚本
音楽
公開
1996年10月11日 アメリカ
上映時間
121分
製作国
アメリカ

ロング・キス・グッドナイト

8年前に記憶喪失になったサマンサだが、今は夫と娘と家族3人で幸せな日々を送っていた。ところが彼女をたまたま見かけた囚人が、「死んだはずのあの女が生きている」とかつての仲間に連絡、以来、彼女は命を狙われるようになってしまう。やむなく、彼女は記憶を取り戻すために雇っていた私立探偵のミッチとともに、かつての自分を知る人間を探しに旅に出るのであった。

アクション映画は消耗品です。

4.5

L.A.コンフィデンシャル」「ガタカ」と自分史に残る名作がありつつも、ただ個人的には1990年代のハリウッド映画はハズレが多い印象で、この映画はもろそのゾーンにドハマリした感じでした。

んー、絶妙に古いんですよね。20年前ぐらいって。演出も、音楽を使った煽りも。女優さんの髪型も絶妙に古い。古くていい、まで行かないんですよ。微妙な古さだから。古くてダサい、っていう方に行っちゃう。オープニングから「むっ、これはちょっと…危なそうな予感」と思ったんですが、見事その予感を裏切らずにダメでした。無念。

ストーリーはいわゆる記憶喪失モノ。記憶喪失したものの今は幸せに暮らす奥様(サマンサだけに)が、過去を知る人間たちから命を狙われるようになり、三流探偵とともに過去探しに行き、やがて思い出して過去とケリを付けるまでを追ったアクション映画。

一応若干のサスペンス要素もありますが、まあほぼオマケの子供だまし程度で、どちらかと言うとサミュエル・L・ジャクソン扮する三流探偵ミッチとサマンサのちょっと変わったバディ・ムービー的なアクション映画と言った方がいいかもしれません。

キモとなる過去については割と早めに思い出し、そこから「ホンモノの自分」となった彼女がガシガシとアレしていくわけですが、まあそうなっちゃったらほんとにただのアクション映画なので、特に際立っていい何かがあるわけでもないだけになかなかしんどいわけです。今の時代から観て、まだこの映画の中でも興味を惹かれる要素に入る「記憶喪失」というサスペンス要素を取っ払っちゃったらそりゃ面白くはならないよね、というお話。

主演のジーナ・デイヴィスと監督のレニー・ハーリンは当時夫婦(この後離婚)だったそうで、あまり穿った見方はしたくないですが、どうしてもそれを知ってしまうとそう見てしまう部分があって、なーんか「ジーナ・デイヴィスプロモーションビデオ」に観えてきてしまうのも残念。

本当にもろジーナ・デイヴィスをかっこ良く見せるのが主体の映画なので、当時の彼女の人気ぶりでまた評価のされ方が変わってくるような気はします。

例えば今で言えば、スカーレット・ヨハンソンがやったら彼女のファンは大喜びだろうし、それなりに評価される向きもあると思うんですが、いかんせん20年経った今、この手の個人オシ映画を観るのはなかなかつらいものがあるでしょう。

一応今も一線級のサミュエル・L・ジャクソンもがんばってはいますが、これまたなんともステレオタイプな安っぽい黒人探偵なので、イマイチ彼らしい味がなかったのも残念。

この映画を観ていてしみじみ思いましたが、やっぱりアクション映画って消耗品なんですよね。その時代にできることをがんばりつつ、旬な人が主役を張るので、どうしても時代による劣化が大きいジャンルなんじゃないかと思います。これがサスペンスだったりヒューマンドラマだったりするとまた全然違うと思うんですが、どうしても構造上、アクション映画は際立って賞味期限が短いな、と改めて感じました。

僕自身がジャンルとしてあまりアクション映画が好きではないせいもありますが、よほど出ている人に対する愛がない限りは、あえて観るほどのことはないかな、と思います。

これが例えば主演がヒュー・グラントだったら、多分観られちゃうんですよね。笑っちゃうから。そういう思い入れがないとなかなかしんどいだろう、というお話です。アクション映画は。

このシーンがイイ!

特に無し、かな…。

ココが○

謎めいてる頃はまだそれなりによかったです。アクション一辺倒になっちゃうとちょっときつい。

ココが×

今観て特に目を引く部分が何もないところ、でしょうか…。

MVA

ちょい役でしたが、この人かな。

ブライアン・コックス(ネイサン・ウォルドマン博士役)

この人地味に好きなんですよね。

映画的にもこの人が出ている間が一番面白かったです。まあ、消去法ですが。

あとデヴィッド・モースがあまりにもデヴィッド・モースな役柄なので、デヴィッド・モースマニアの方々にはなかなか味わい深いかもしれません。この人ねー。ほんとこの手の役多いよね。笑っちゃうぐらい。

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