映画レビュー0486 『知りすぎていた男』

1日30ヒットがいいとこのご存知不人気ブログですが、この前1日だけ100ヒットを超えたことがありまして、100ヒットなんて他のブログでは大したことないはずがことこのブログとなると異常事態、むしろ変な絡まれ方をしないか心配だったんですが、事なきを得てまたいつも通りの低ヒットブログとなっております。

インターステラー」の影響だったのかなぁ。でもいやホント、負け惜しみでなく、ヒット数少ないほうが好きなこと書けていいですね。実際。結局自分用データベースみたいなものなので、余計に。

知りすぎていた男

The Man Who Knew Too Much
監督
脚本
アンガス・マクファイル
出演
ドリス・デイ
クリストファー・オルセン
バーナード・マイルズ
ブレンダ・デ・バンシー
ダニエル・ジェラン
音楽
公開
1956年6月1日 アメリカ
上映時間
120分
製作国
アメリカ

知りすぎていた男

モロッコに観光に来ていたマッケンナ一家は、ひょんなことからフランス人のベルナールと親しくなるが、後日彼は一家の目の前で襲われ、主人のベン・マッケンナにメッセージを託して死んでしまう。この事件の取り調べとして警察に連れて行かれたマッケンナは、一緒に市場見学に来ていたドレイトン夫妻に息子を預けるが、今度は息子が誘拐されてしまうのだった。

いいところも多いものの、今観るとやっぱりしんどいところも多い。

6.0

ご存知ヒッチコックの名作のうちの1つ。パロディとしても耳にすることも多いだけに、「タイトルだけなら知っている」という人も多いんじゃないでしょうか。ちなみに劇中でジェームズ・ステュアート演じる主人公の奥さんが歌う「ケ・セ・ラ・セラ」、これまた誰もがご存知の曲で、あまりに“お馴染みの歌でっせ”的に自然と歌っているので「あー、これね」とのほほんと観ていましたが、なんとこの曲がヒットした原因はこの映画だったそうで。高校野球で「スティング」を知らずに「ジ・エンターテイナー」を演奏している高校生のような気分になりましたね。(謎の共感)

かねがね書いていますが、どうもヒッチコックの映画はあまり自分に合わないらしく、今回もやや退屈気味に鑑賞していました。

ところどころいい作りだなぁと感じるシーンは結構あったし、ラストも少し変わった二段構えで最後までしっかり観られたのは良かったんですが、やっぱり今の時代の映画に慣れちゃうと一つ一つのシーンが少し冗長な感じがしてしまい、もう少しスピーディーな展開を期待しちゃうんですよね。それだけ丁寧に物語を展開してるという面もあるんでしょうが、このヒッチコック的なテンポがどうしてもしっくり来ない。

ヒッチコックに限らず、こういう“偉大な監督”の宿命なんでしょうが、どうしても目新しさを狙ったものは後から観るとチープに見えがちだし、よく出来ていると後発が真似しちゃうから結果的にベタに観えちゃうという、公平ではない視点にならざるを得ない部分があって、なかなか後の世代が評価するのは難しいものだなぁと改めて感じました。

さて、物語は「とある暗殺計画を知った男の息子が誘拐」され、息子を助けようと奔走しつつも、暗殺計画に巻き込まれていくというお話。バスで助けてくれた男は何者なんだ! 信頼していた感じのいい夫婦は何者なんだ! と疑心暗鬼にまみれながら、主人公夫婦は事件の渦中に飛び込んでいきます。

どうしてもこの時代の映画なので、やっぱり犯罪の(組織的な)規模は小さいし、いろいろヌルい部分はやむを得ません。今の時代のサスペンスと比べるのはナンセンスなんでしょう。

劇伴も煽り気味で安っぽかったり、お馴染みの合成の不自然さだったり、最後の最後が雑だったりと、不満が結構出て来はしますが、それでもなかなか悪くない内容だったとは思います。サスペンスというよりも家族ドラマとして観た方がいいのかもしれません。

結局今回もまた「イマイチ」という評価になってしまいましたが、でも面白くないかと言われるとそういうわけでもないし、おそらくは“今の時代の映画に毒されすぎ”なのかな、と。この頃の映画が好きであれば、かなり夢中になれる可能性は感じた映画でした。

このシーンがイイ!

劇場のシーンはちょっと長い気もしましたが、音声もない中、緊迫感があってよかったですね。ちょっと「ゴッドファーザー PART III」を思い出しました。ああいう演出はやっぱり好きかも。

ココが○

冗長に感じる反面、誰にでも理解できるような丁寧さがあるとも言えます。ヒッチコックのサスペンスは「人を選ばない」のが一番スゴイところなのかも。逆に言えばそこが物足りないわけでもあるんですが。

ココが×

一番どうなのかなーと思ったのは、ラストの決着の付け方。ネタバレになるのでこれ以上は書きません。

MVA

“アメリカの良心”ジェームズ・ステュアートはやっぱりいいなーと思いつつ、

ドリス・デイ(ジョー・マッケンナ役)

奥さん。

いかにもこの時代っぽい感じで取り立てて演技がいいとかはないんですが、劇中でも言われていた通り歌唱力はお見事だし、それが映画の内容にも大きな影響を持たせているのが良かった。

「結局チケットが無くても最後まで観られてきたねーな」というのは別の話です。

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