映画レビュー1178 『釣金亀/億万長者と結婚する方法』
今回もJAIHOより。なんとなく観てみた系です。
ちなみに21年12月24日現在、フィルマークスではレビューはおろか評価星すらついていません。「ゴージャスな30日間」以上に情報が無い…。
釣金亀/億万長者と結婚する方法
井上梅次
井上梅次
ベティ・ティンペイ
リリー・ホー
チン・ピン
ピーター・チェン
チン・フェン
アンジェラ・ユー・チエン
ワン・フーリン
1969年5月21日 香港
111分
香港
JAIHO(Fire TV Stick・TV)
意外としっかり出来てるコメディ。
- 浮気ツアーを敢行したいマネージャーによって海外ツアーをあてがわれた3人、玉の輿を狙う
- それぞれお目当てを見つけつつも一筋縄ではいかないようで…
- 良くも悪くも古い価値観の古き良きコメディ
- マネージャーがいい人そうでかなりゲス
あらすじ
ちょっとバタバタしていて鑑賞から結構時間が経ってしまい、あやふやな記憶でレビューを書きます。申し訳無いですがこの先ずっとそんな感じです。もう年末ですよ! 参った。
香港のとあるナイトクラブでショーガールとして働くイェ・フォン、ジャン・ピン、ジーランの3人組は、ある日マネージャーのピーターから台北・東京・バンコクの3か所を回る海外ツアーに行かないかとオファーされ、色々すったもんだありつつ行くことに決めます。
それぞれピーターといい関係になりたかったり、彼氏にフラれて香港から離れたかったり、お金持ちを見つけて玉の輿に乗りたかったりと動機は様々。
一方そのピーターは人気歌手のウェンインと浮気しまくるためにこのツアーを計画したんですが、なぜか歳の離れたウェンインの夫も同行することになり…嵐の予感のツアー、果たしてどうなるのか…!
古き良き“あの時代のコメディ”
JAIHOでやってくれる映画はマニアックなものが多いので、役名忘れちゃった&調べてもよくわからないと言うことで適当に書くことをお許しください。マジソーリー。
大枠で言えば「金持ちゲットして玉の輿に乗りた〜い!」という前時代的なお気楽コメディがベースなんですが、ただ全員金持ち目当てと言うわけでもなく、あらすじに書いたように三者三様で目的がありつつ最終的には「幸せになりたい」的なこの時代らしいよくある価値観のお話ではあります。今じゃ絶対こんな単純な話は作られないだろうな…。
まず主人公格の女子についてはマネージャーのピーターに惚れていて、ピーターとウェンインの浮気が発覚後も「こっちに振り向かせてやる!」と頑張ろうとするんですが、まーなんで彼女がピーターにお熱なのかわからないぐらいとにかくピーターがゲスいのが笑えます。別に人間的には悪い人ではなさそうなんですが特にいい男と言うわけでもなく、あからさまに下半身脳でどっちもゲットしてやろう感が漂っているクズ感。世が世なら夏至祭に呼んでいろいろやってやりたくなるぐらいのゲス野郎。
別の女子は完全に金しか頭にないなかなかの亡者感漂う女子で、ツアー初っ端の飛行機内で出会った羽振りの良い紳士を品定め。
最後の一人はツアー直前になって彼氏にフラれてしまい、おまけに新しくできた彼女共々嫌がらせのように目の前に現れてはちょっかいを出してくると言うこれまたなかなかのゲスを相手に傷心、旅先での出会いを求めるぞ、と。そんなお話です。
観ていて最初はなんだかイマイチ乗れずにいたんですが、次第にそれぞれのキャラを活かした昔懐かしい感じの安心して観られるコメディっぷりがなかなか良かったですね。クレイジー映画に似たような“あの時代のコメディ”と言う感じ。
終盤はドタバタしつつもちょっと後年のアノ映画っぽい(どうせそうだろと思いつつでしたが)いい感じの裏切りもあって、これはなかなか楽しめましたよ。思っていたより面白かった…けどそんなに強く記憶に残るほどでもない、という感じ。
ただやっぱり映画が一番の娯楽だった時代っぽい、どこか自信が漂ってくるような雰囲気があって、それ故に今観ても全然楽しめるなと言う気がしました。なんとなく。
日本人監督による香港映画
一応三人主人公だけあって三者三様の恋があり、それに華を添える(?)サブキャラクターの良さもあるし、下手に先が読めすぎるおなじみのハリウッドコメディを観るよりは全然良いような気がしました。自分が飽きてきているせいもありますが。
なお僕も観た後に知ったんですが、三人娘の一人を演じるベティ・ティンペイは、「ブルース・リーが彼女のマンションで倒れ、その後死亡した」ことでスキャンダル的に有名な方だそうで、彼女をそう言ったスキャンダラスな面ではなく「女優として」観る機会としてはかなり貴重な映画のようです。
ちなみに映画情報を見ればわかる通り、香港映画ですが監督は日本人です。この方は日本はもちろん、香港でも17本映画を撮っていて、そのうちの1つがこの作品。
他でもこの映画と同じように“三人娘”が主人公の映画もあるようでJAIHOでも配信していましたが、気付いたら終わっていました。「観ても良いかな〜」と思いつつ気付いたら終わってた、その感覚がそのまま感想ですよと記して終えたいと思います。
まだまだ書いてないレビューが残ってるんでね…!
このシーンがイイ!
クライマックスのドタバタシーン、嫌いじゃない。悪者が弱すぎるのが良い。
ココが○
込み入りすぎず、でもそれなりに二転三転してくれる物語はなかなか。予想していたより面白かったです。
ココが×
特段これと言って「すげぇぇぇ!」みたいなのは無いのが残念。仕方がないんですけどね。
もうちょっと今見てもグッと来る俳優さんがいたらなーと思います。
MVA
役名・役者名ともにあやふやなんですが多分この方です。面影だけで判断しました。
ティエン・チュー・チン(ウェンインの旦那役)
歳の離れたウェンインの旦那。彼は彼で若い女子と懇ろになりたくて(まさに懇ろと言った感じ)なぜかツアーにくっついてきてはお騒がせするキャラクター。
この人のおかげでかなりコメディ感高まった気がしますね。人の良さそうな雰囲気も良かった。