映画レビュー0440 『ネバーエンディング・ストーリー』

この映画、主題歌を知らない人はいないでしょう、例のあの「♪アアア~アアア~アアア~」の映画です。(ターザンじゃないよ)

幼少期に観た記憶はあるんですが「なんか毛むくじゃらに乗ってたな」ぐらいの印象しか残っていないので、再鑑賞。

ちなみに何かでオムニバス映画みたいな情報を見た気がしていたんですが、偽情報でした。

ネバーエンディング・ストーリー

The Neverending Story
監督
脚本
ヘルマン・ヴァイゲル
原作
『はてしない物語』
ミヒャエル・エンデ
出演
バレット・オリバー
ノア・ハザウェイ
タミー・ストロナッハ
アラン・オッペンハイマー
音楽
クラウス・ドルディンガー
ロバート・ハザウェイ
主題歌
『The Neverending Story』
リマール
公開
1984年4月6日 西ドイツ
上映時間
102分
94分(インターナショナル版)
製作国
西ドイツ・アメリカ
視聴環境
BSプレミアム録画(TV)

ネバーエンディング・ストーリー

母親を亡くしたばかりの少年・バスチアンは、ある日いじめられっ子から逃げる途中に飛び込んだ本屋で「絶対に読んではならない」と言われた本を持ち出し、授業をサボって学校で読み始めた。本に夢中になるバスチアンは、次第に本の内容と自分の接点に気付き、のめり込みながらも奇妙な感覚を覚えていく。

子供7.0、大人3.0ぐらいかな?

5.0

完全に子供向けの映画だと思うので、今さら少年の心を失ったオッサンがあーだこーだ書くとまた罵詈雑言を浴びせられそうなところですが、正直な感想を。

物語は「本を読むバスチアン」と、「本の中で活躍するアトレイユ」の二人の少年が主人公。特にメインは本の中の物語の方で、これはもうどっぷりとファンタジーしてます。世界を救うために旅に出た少年が、出会いや試練を乗り越えて、果たして世界を救えるのかどうか…という定番のお話です。

おそらく、これは想像でしか無いんですが、この映画のウリは大きな亀であったり空飛ぶファルコンであったり、いかにファンタジーらしい世界に夢中にさせてくれるのか、という点なんだと思いますが、さすがに今観るとどうにもチープな点は否めません。

もちろん古い映画なので、そこを突くのは野暮ってもんだとは思いますが、ついこの前、同じく古くチープながらもそのチープさを魅力に変えた映画「バロン」を観てしまったがために、どうしても「チープだけ」でド定番なファンタジーが展開するだけの物語、というのはさすがにこの歳になるとちょっとツライ。

まあそれよりも、どうしても解せなかったのがエンディング。

どうも聞くところによれば、原作者のミヒャエル・エンデは僕が解せなかったまさにそのシーンに腹を立て、「どうしてもカットしてくれ」と訴訟にまで至ったようですが、これには完全同意ですね。ネタバレ回避的に書きませんが、主人公のバスチアンの願いがアレ、っていうのはどう考えても良くない。

おそらく今の時代だったらああいうエンディングにはしないと思います。そんなわけで、中盤もしんどい上にエンディングも納得できない、というなんとも後味の悪い鑑賞となりました。

確かに子供の頃に観たら、ドキドキワクワクしそうなポイントは結構あると思います。ただエンディングの内容を考えると、自分に子供ができても観せようとは思いませんね。正直、それなりに名作として名前の残っている映画だと思うので、改めて見直すとなにか感じるものがあるかなと思いましたが、その思いも虚しく…。

思い出のままにしておけばよかったのかもしれません。

このシーンがイイ!

特に無かったような…。

ココが○

ドファンタジーなので、その世界観は良いと思います。象牙の塔のシーンでは謎の種族とかも結構出てくるし。

ココが×

上に書いたこと以外で言えば、その謎の種族含め、特にファルコンに関してですが、もうちょっと可愛くするなりかっこ良くするなりして欲しいなぁと。この辺今観るとすごく欧米っぽいセンスだな、と思いました。ファルコンなんて完全にキモかわいい感じで。

意外と怖がる子供、いるんじゃないのって気がするんですが…。

MVA

通しで出てるのは主人公の二人だけなので、どっちにするかという感じでコチラに。

バレット・オリバー(バスチアン役)

本を読んでいる方の子。

単純にこっちの子の方がかわいいぞ、というのと、表情豊かなシーンが多かったので。

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