映画レビュー0618 『オデッサ・ファイル』

BS録画より。最近この辺の時代の映画をよく観ている気がしますが、たまたまです。ただまあ、この頃って良い映画多いんですよね。映画好きだけど古い映画を観ない人って本当にもったいないなーと思います。

オデッサ・ファイル

The Odessa File
監督
脚本
ジョージ・マークスタイン
原作
『オデッサ・ファイル』
フレデリック・フォーサイス
音楽
アンドルー・ロイド・ウェバー
公開
1974年10月18日 イギリス・アメリカ
上映時間
130分
製作国
イギリス・西ドイツ

オデッサ・ファイル

ジャーナリストのペーターは、ある自殺した老人の日記をたまたま手に入れ、その日記に書かれていた元ナチス親衛隊の強制収容所所長・ロシュマンを追うことにしたが、徐々に元ナチスの面々から命を狙われるようになり…。

大げさで冗長。

5.5

「ジャッカルの日」の原作でも有名な、フレデリック・フォーサイス原作の映画。当然ながら原作は未読です。

若き日のジョン・ヴォイトが主演。ジョン・ヴォイトは1作目の「ミッション:インポッシブル」のジム・フェルプスだったり、「24」のちょっとした悪役だったりと、歳を取ってからはしょっちゅう観ていますが、若い頃の彼を観るのは初めてでした。なんかちょっと影のある美男子と言った感じで、いい男。結構驚き。アンジーのお父さんとしても有名ですが、なるほどこの頃の彼にはなんとなくアンジーの面影があります。

そのジョン・ヴォイト演じるフリーのジャーナリストが、たまたま手に入れたある老人の日記に恨みつらみとともに書かれていた元ナチス親衛隊の男を追うサスペンスでございます。

最初に簡単に感想を書いてしまえば、全体的にエピソードが間延びしていて冗長で、おまけに「ここで危険な目に遭うよ!」的な煽り音楽がとにかく大げさで、時代性もあるにせよ、ちょーっと今観るにはしんどい気がしました。ジャーナリスティックに始まる序盤と、ナチスの戦争犯罪糾弾に繋がりそうな展開は面白くなりそう…と思ったんですが、中盤以降はどうにもイマイチ感たっぷりで、テーマ以上の何かが無かったのが残念。

主人公はフツーのジャーナリストなんですが、明確に命を狙われているのに、猿でもわかるような敵バレ行動をうっかりしちゃった辺りから「あー、これはまずいな」と。サスペンスであんな餌まいちゃったら一気に興ざめです。で、その後も…まあ詳しく書くのはやめましょう。

おまけに、終盤でとあるものを手に入れ、これで終わりじゃん…と思いきやしつこくロシュマンを追い続ける主人公。なんでー? と思ってたら腑に落ちる驚きの展開があったので納得…ではあるんですが、そこに至る伏線も何もなく、唐突に「そうだったんやで!」と言われても…と若干困惑。

これが余計なことを考える暇もないほどに惹きつけてくれるノンストップサスペンス的な展開なら「うおーそうだったのかー!」と素直に楽しめたような気もしますが、何せ地道に訓練して冗長なやり取りがあって…ってな具合なので、もう観ている側は頭の中がモヤモヤしっぱなしなわけです。いろいろ気になっちゃう。悪い意味で。で、それが晴れたところで、なんか納得行かないという。

なんつーか…いきなり知らない人が出てきて「真犯人でした」みたいなサスペンスと近いガッカリ感。何もヒントがない(厳密に言うと若干あったんですが、出し方があまりよろしくない)となんか腑に落ちないんだな、と改めて思いました。

わがままな客ですね。伏線がベタだと「わかりやすすぎる」、無いなら無いで「いきなりこれかよ」と文句を言う、という。

そういう部分からも思いましたが、やっぱりちょっと演出、編集の部分で原作を活かしきれていないんじゃないか、という気がしました。読んでないのに思いました。知らないけどきっとそう。

重要アイテム入手のくだりもひどいものだったし、あれで納得しろというのはちょっと無理がある話。今の時代から言うのは卑怯かもしれませんが、いろいろともうちょいうまく見せられたんじゃないの、という気がします。

あと、ジョン・ヴォイト含め、なんですが、なーんか気になったのが英語がなんとなく大げさというか…何て言うのかなぁ。単語単語がすごく聞き取りやすくて、これほど何を話してるのかが理解しやすい映画も珍しいな、というぐらいに誰もがはっきりとしたイントネーションで喋っていて、それがなんか…変な感じだったんですよね。ちょっと気になって。何分、ナチスが主軸なだけに舞台はドイツになるわけですが、でも話してるのは当然英語で、でも出ている役者はアメリカ人・イギリス人オンリーでもないからなのか、なんとなく訛りのある英語が飛び交う感じで。ジョン・ヴォイトまでそう聞こえたのはなぜなのか…すごく不思議でした。まあ、本筋とは無関係なのでどうでもいいっちゃどうでもいいんですが。

レビュー的にもモヤモヤしちゃってますが、もうちょっと面白くできたんじゃないの、と。特に終盤のアイテム入手と、驚きの展開。あとひとつ加えるなら、エピローグもなんか納得行かない。テーマが良さそうだなと思っただけに、結構ガッカリさせられた映画でした。

このシーンがイイ!

細かいシーンをイマイチ覚えてないので無しの方向で。

ココが○

これと言って無かったような…。

ココが×

上に書いた通り。

MVA

誰だろなー。無難にこの人かな…。

ジョン・ヴォイト(ペーター・ミラー役)

いやほんと、久しぶりに昔の姿で驚いた人でした。こんないい男だったとは。割とフツーの兄ちゃんなんですが、そのフツーっぽさが良かった…かな。

あと主人公のお母さん若すぎだろ、と思ったらマリア・シェルでした。懐かしい。ちなみにジョン・ヴォイトの12歳上。やっぱ若いわ、お母さん。

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