映画レビュー0018 『プレステージ』
ちょっとのゴブサタです。
あっちの方はかなりのゴブサタです。(誰も聞いてない)
サスペンスの名作としてかなり強烈な記憶に残っている「メメント」の監督が撮ったサスペンスということで、公開当時からかなり観たかったコチラ。初鑑賞でございます。
プレステージ
ヒュー・ジャックマンが板尾創路にしか見えませんでした。
まあそれはどうでもいいとしてですね。
ネタバレ回避をコンセプトに書いている人間としてはなかなか語るにも難しいんですが…。
話の内容的には、もう3流マンガって言っちゃってもいいと思うんですよね。なんでもありかよ、みたいな。だから、現実に即した話を求める人には向いてないし、おそらく酷評でしょう。
ですが、エンターテイメントとして考えると、なかなか見応えがあって面白かったです。
トリックもわかるように作られてはいるんですが、トリック自体が平行していくつも展開しているので、結構頭がこんがらがったり。
あり得ない話なんだけど、そんなこと考えるか! っていう内容で。倫理観とかすっ飛ばしてる辺りが面白いですね。
ライバルがいてこそのお話。相手に最初から最後まで振り回された二人の人生をじっくりと考えるのがいいかもしれません。ちなみに僕は、見終わった後アル・パチーノの「ディアボロス」を思い出しました。そんな映画です。(どんな)
ココが○
さすが「メメント」の監督だけあって、最初から伏線てんこもり。
しっかり観てしっかり記憶しておくと、後半の展開に答えを結びつけやすくなるので、謎解きを楽しみたい人は楽しめると思います。
ココが×
時間軸の描き方が雑すぎます。というか隠しすぎ? これがもうとにかく最大の欠点。
難しい映画にしたい、謎解きを味合わせたい、というのはわかるんですが「あれ? これいつの話?」っていう部分で観客を混乱させる必要はないと思うんですよね。
「言いたくない時間軸」があるのもわかるんですが、それ以外はもっとしっかり見せて、少し観客の「組み立て」を手伝ってあげていいと思います。ここに関しては非常に不親切な映画です。
MVA
板尾さんも良かったんですが(違)、今回はこの人。
マイケル・ケイン(ハリー・カッター役)
爺さん好きなんです。
渋い爺さん役者好きなんです。もうただそれだけ。