映画レビュー0167 『クィーン』

またも大して詳しくない人物の伝記的な映画です。

クィーン

The Queen
監督
脚本
出演
ヘレン・マックロリー
音楽
公開
2006年9月15日 イギリス
上映時間
104分
製作国
イギリス・フランス・イタリア

クィーン

ダイアナ元皇太子妃の事故死を巡る、イギリス王室と世論とブレア。

王室だけじゃないのが○。

6.5

イギリス王室というのは、日本人にとっては「存在は知ってるけどあんまり意識しない」ようなものでしょう。海外から見た日本の皇室と同じようなイメージかもしれません。

そんなわけで、「遠い国の出来事」としてあまり興味を惹かれない内容になりそうですが、この映画は「ダイアナ元皇太子妃の事故死」という、当時日本でもかなりショッキングに報じられた事件がフックにあるので、不謹慎な話ではありますが、入り口としては日本人にとっても入りやすいものであると思います。

これまた伝記的(とはちょっと違いますが)な映画の例に漏れず、特に際立って何がどうしただとか、ハラハラドキドキで鼻血が出そうとか、涙が溢れてまぶたが腫れちゃうだとかそういうことは一切ありません。なので、「むちゃくちゃ面白かった」という感想が出てくるような映画では無いんですが、「王室」という閉ざされた、一般人が知る由もない立場におかれた人の心情をかいま見ることができるという意味では、興味深いというか…なかなか面白かったです。

こういう実在の人物を描くものとしてはありきたりな手法ではありますが、「普通の人」の部分が見えてくるのはやっぱり面白いんですよね。自分で車運転して狩りに行っちゃうところとか。「アクティブ婆さんだな」みたいな。(失礼)

普通っぽさと、王室の人に対する周りの動きとか、いろいろ知らない面が観られたのが素直に面白かったかな、と。

それに加えて、この映画は民衆との壁だったり、政治の意図だったりというのが混ざってくるので、そこがなかなか…大げさに言えば社会心理学とでも言うんでしょうか。いや全然知らないから超適当だけど。

そんな興味の惹かれ方もあったりして、思ったほど地味じゃなかったのがよかったですね。

意外と楽しめる映画だったので、言葉は悪いですが、暇つぶし的に観るにはいいと思います。

このシーンがイイ!

後ろ姿で泣くシーン、あれは印象的でしたねぇ。

あとシカ。シカってやっぱり綺麗。シカでした。

ココが○

上に書いたように「クイーン」だけでなく、世間と政治が絡んでくるストーリーだったのが良い意味で世俗的というか…。そこがよかった。

ココが×

まあ、やっぱり地味っちゃー地味です。ダイアナ元皇太子妃ももう若い人にはなじみのない存在でしょうしねぇ。

まあ元々キャスティングも地味だし、あんまり若い人はこの映画を観ようと思わないでしょうが、それなりに年代のいった人じゃないと面白さがわからない部分はありそうです。

MVA

今回はやっぱり…

ヘレン・ミレン(エリザベス2世役)

目立ってどうこう、というわけではないんですが、もうほんとに自然な演技ですごくよかったですね。寿美花代にしか見えなかったのはナイショですけどね。

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