映画レビュー1376 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』

やっぱりゲーマーとしては観ておかないといけない系だと思うんですよ。この映画は。

公開当時より「超面白い」と話題だったこちらの映画、早速アマプラに来たので観てみました。

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

The Super Mario Bros. Movie
監督

アーロン・ホーバス
マイケル・イェレニック

脚本

マシュー・フォーゲル
上田誠

原作

『スーパーマリオ』
任天堂

声の出演

クリス・プラット
チャーリー・デイ
アニャ・テイラー=ジョイ
ジャック・ブラック
キーガン=マイケル・キー
セス・ローゲン
フレッド・アーミセン
ケビン・マイケル・リチャードソン
セバスティアン・マニスカルコ
チャールズ・マーティネー

音楽
公開

2023年4月5日 アメリカ

上映時間

93分

製作国

アメリカ

視聴環境

Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー

映画化としては100点、でも面白いと感じるかはまた別の話。

7.5
配管工兄弟のマリオとルイージがひょんなことから異世界に飛んでクッパと対決
  • おなじみ「スーパーマリオ」を改めて一から物語構築しました的な話
  • ドンキーコング他任天堂キャラも登場するもカメオ出演は思ったよりも控えめ
  • スーパーマリオとマリオカートの世界観が大きなウェイトを占めている印象
  • アニメーションCGのレベルがすごい

あらすじ

ちょっと事前の評価が高すぎてハードルが上がってしまった感は否めず、「まあこんなもんか…」というところ。ただ出来は相当に良いとも思います。

ニューヨークのブルックリンで独立して配管業を営むぞ、とCMも作って鼻息荒いマリオ(クリス・プラット)とルイージ(チャーリー・デイ)兄弟ですが、あまり商売も上手く行かず意気消沈気味。

ある時ブルックリンの地下の土管に吸い込まれたことでキノコ王国に迷い込んでしまったマリオは、途中で離れ離れになってしまったルイージを探すために現地で出会ったピーチ姫(アニャ・テイラー=ジョイ)からトレーニングを受けてともに行動を開始し、王国に迫りくるクッパの野望を止めるべくコング族との同盟締結に向かいます。

あとは例によって観てくれだぜ!

映画化としては満点

もはや説明不要のゲーム、スーパーマリオを元にした映画です。

初作はご存知の通りファミコンソフトで、まあ僕も今では考えられないぐらいやってましたね。あの当時はソフトも高いしそもそもそんなに数買ってもらえないしで1つのソフトを擦り切れるほど(擦り切れないけど)遊んでましたが、その中でもスーパーマリオは本当に味わったことのない面白さで夢中になってプレイしていた記憶があります。

が、実は「スーパーマリオシリーズ」自体はファミコン(※修正しました)の「3」までしかやっていなくて、64以降は今に至るまで未プレイです。なので本当に子どもの頃の記憶しかないという。ちなみに「マリオカート」も初代しかやっていません。

で、今作は改めてその「スーパーマリオ」とはなんぞや、という設定(配管工をやってるのはもちろん、どういう住まいで暮らしているのか等)から改めて描き直し、ファミコンのスーパーマリオもこういう背景だったんだねと再認識させてくれるような…物語という意味で「リブート」させるような内容になっていて、基本から「スーパーマリオはこういう物語なんだよ」と教えてくれるような内容になっています。

同時に改めての映画化ということもあり、各キャラクターの性格付けや「キノコ王国」がどういった場所なのか、キノコ食ってデカくなるのはなんでやねんといった「ゲーム内のお約束」をおさらいしてくれる内容にもなっていて、言ってみれば「スーパーマリオの世界の解像度が(一気に)上がる」ような映画でした。

なのでスーパーマリオをまったく知らない人でも安心…というわけにもいかず、やっぱりなんだかんだゲームあってのスーパーマリオなので、まったく知らない人にとってはあまり入りにくい“お約束”を踏襲した内容にも感じられ、結局はゲームファンに対するファンサービスの色合いが濃い映画でもあると思います。

ただなにせこれほどまで有名なゲームは他にもそうそうない、それこそ「テトリス」ぐらいじゃねーのという話なので、そこ(ファン向け)については問題ないでしょう。もっとターゲットが狭い映画なんて山ほどありますからね。

とは言えですよ。

知らない人が観て面白いかどうかで言うとやっぱりイマイチだろうなとは思うし、一方で知っている人間から観てもあまりにも王道すぎてこれまたイマイチなんですよ。「ベースはファン向けでもそこを突き抜けた面白さがある」映画とまでは行ってないんですよね。

展開的にはもういかにもな、1億回はこすられてきたような“ザ・ハリウッド”的な王道物語ではあるし、正直物語的な面白さを期待すると肩透かしを食らうのは間違いないと思います。

ただ、それは仕方がないのもわかるんですよね。

主要ターゲットはやっぱり低年齢層になるだろうし、何より「マリオ」を主人公に据えた以上奇をてらった話にするわけにもいかないだろうし。

もう「スーパーマリオの映画化です」と企画が立った時点でこうならざるを得ないのも間違いないわけで、となるとそこに文句を言うのもちょっと違うんだろうなとも思います。

あまりにも評判だったので「(諸々踏まえた)それ以上」を期待して観たんですが、結局は予想通りの「マリオの映画」だなという印象で、その意外性のなさに少し評価を下げたようなところです。

一方で、フラットに「スーパーマリオの映画化」として観たらもうこれは100点満点と言って良いと思います。

各キャラもイメージ通りに解像度を上げてくるような内容で、スーパーマリオやマリオカートのステージがそのままCGになって映像化されたような完成度の高さはお見事。

僕が期待していたような「それ以上」をやろうとすると、おそらくどこかで「ソレじゃない」が出てくるだろうとも思うんですよ。人によってはそれがいい、でもファンにとってはソレじゃない、みたいな微妙なラインが。

「マリオはそんなこと言わない」とか「ピーチ姫はそんなキャラじゃない」とか、きっとどこかで無理が生じてくると思うので、やっぱり「スーパーマリオの映画化」という意味ではもうこれ以上のものは無理なんだろうというのも非常によくわかりました。角度を変えるとしたら多分キャラを変えるなりパラレルワールドにするなりしないと無理でしょう。

例えばマリオとピーチ姫がもっと親密に、それこそキスシーンとか出てきちゃったら間違いなくすごい批判されると思うんですよね。その冒険が是か非かは別として、そういう領域に足を踏み入れない限りはこの作り以上のものを期待するのは無理なんだろうと。

当然そんなことはするはずもなく、必要性もきっとない。

そういったことを考えると、おそらく「スーパーマリオの映画化」の時点で上限が決まっていて、もうこれ以上は無理だからそれをどう受け取るかがすべてなんだろうと思います。だから「これ以上」を期待している時点でちょっとズレているのかな、と反省しました。

子どもと一緒に観ても満点

ちなみに僕は今回イルミネーション製作の映画を初めて観たんですが、「アニメーションCGのレベル」という意味では衝撃を受けるぐらいびっくりしました。今ってここまですごいの作るんだと。

どこがどうとか詳細を書く語彙力がないので、スーパードンキーコングのCMのように「すごい」としか言いようがないんですが、ちょっと今までの「アニメーションCG」の印象を丸々塗り替えないとダメだなと思うぐらいにはレベルが違って、その部分ですごく観てよかったなと思いました。マリオ関係なかった、っていうね。

映像の良さから来るスピード感も相当だし、それもあってあっという間に90分強終わってました。

なにせ超王道で予想通りでしかない物語なので途中で飽きそうな気もするんですが、映像の良さと展開の(映像的な)見せ方で飽きさせない作りというか。これはちょっと想像以上で、ひたすらすげーなと感心しましたね。

今さらイルミネーションのCGがすごいとかしたり顔で言う人間もいないと思うので「そこが見所」なんて言えませんが、僕にとってはそこが一番の見所だったよというのは書いておきたいと思います。

まーでも結局「低年齢層向け」というのはバカにしているわけでもなんでもなく、「ターゲットがしっかりした映画」とも言えるわけで、実際子どもが観たらこれほど楽しい、喜ぶ映画も無いんじゃないかなと思います。

僕のように子どもの頃にマリオで遊んで今親世代になりました、という人はかなり多いだろうし、そういう人たちが親子で観て“共通の知識の下に”楽しめる映画というのはすごいですよ。同じ目線で楽しめるわけですからね。

ゲーム好きであれば「親子で観る映画」としては(マリオが続く以上は)もしかしたら永遠に第一候補になり得るとんでもない映画かもしれません。

なのでそういう親子にはぜひ一緒に楽しんでほしいですね、と差し障りのないことを表のおれは言いますが、裏のおれは「子どもどころか妻もいねーよ」といつも通り社会への憎悪を吐き出して終了です。

つまりはそこが減点理由なのかもしれない…。ケツの穴の小さいやつだぜ。ケッ。

このシーンがイイ!

なんだかんだマリオカート的なシーンはスピード感もあってよかったですね。あの辺キッズたちは手に汗握って喜びそう。

ココが○

映像のレベルの高さ。本当にびっくりしました。

ココが×

ストーリー展開。上にいろいろウダウダ書いた通り「それで当然」なんですが、やっぱり王道すぎて物足りなさは否めません。

MVA

今回は声優さんというよりキャラクターになりますが、こちらの方。

アニャ・テイラー=ジョイ(ピーチ姫役)

ご存知ピーチ姫。気付くとさらわれてる系女子。

ただゲームであればいつもさらわれて最後まで出てこないピーチ姫ですが、今作はかなりお転婆で強いところが最近のジェンダー感も取り入れている感じですごく良いキャラクターになっていたと思います。ゲームとの差異という意味では一番だったかも。

クッパもさすがジャック・ブラックが演じているだけあってところどころコミカルで良かったですね。

映画レビュー1376 『ザ・スーパーマリオブラザーズ・ムービー』” に対して2件のコメントがあります。

  1. るーしー より:

    マリオ3はファミコンなのだ٩(๑❛ᴗ❛๑)۶
    タヌキの尻尾で飛ぶやつなーあれクオリティ高いけどなんとファミコンʕ•ᴥ•ʔ❗️
    スーファミ入るとスーパーマリオワールドになりますのっ

    ジャックブラックなのかクッパ🤔気になる

    1. しゅういち より:

      そっかファミコンだったか!
      もうおっさんにはファミコンとスーファミの記憶が混沌としてしまい…🥹

      ジャック・ブラックはやっぱりさすがだよね😂

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