映画レビュー0652 『ターミナル』

〈突然プチレビューコーナー〉

海外ドラマのために入ったNetflixということで、一応観終わったものについてはプチレビューをちらりと載せていこうと思います。本気で書くのは面倒なのでやりません。第1回は世間的にエラい評判のコチラ。

[ストレンジャー・シングス 未知の世界]

80年代の田舎町で起こる、少年の失踪事件と超能力少女とその他諸々。ジャンルとしてはSFホラーサスペンス的に言われてますが、そこまでホラー要素はないので割と安心。

とにかく80年代らしい、少年たちが活躍する物語がイイ。「スタンド・バイ・ミー」とか「グーニーズ」とかああいう感じの世界観。シンセメインの電子音系な音楽がこれまたイイ。郷愁を誘う雰囲気の上に今っぽい演出がかぶさる、今の時代らしい意欲的なドラマ。

謎がつながっていく中盤の盛り上がりはイッキ見を誘うものの、終盤やや尻すぼみ感あり。

でも面白かったなー。全8話で観やすく、展開も早いのがすごく良かった。ウィノナ・ライダーが熱演しています。あとバーバラの扱いがひどい。敵の存在が完全にファンタジーで僕が好きな方向では無かったものの、全体的にはかなり満足。8.5点と言ったところでしょうか。

さて、本題の映画。

これまた観たかったものの観逃していたタイトル。前回同様、もうすぐ配信終了とのことで観ました。

ターミナル

The Terminal
監督
脚本
サーシャ・ガヴァシ
音楽
公開
2004年6月18日 アメリカ
上映時間
128分
製作国
アメリカ

ターミナル

JFK空港に降り立ったクラコウジア人のナボルスキー。彼がアメリカに入国する直前、クラコウジアではクーデターが起こり、彼のビザは使用できなくなってしまったため、空港での待機を余儀なくされる。いつまで続くかもわからない空港への足止めが“生活”になってしまった彼は、次第に空港で働く職員たちと親しくなっていくのだった。

ちょっとファンタジーが過ぎる。

6.0

話によると、実際に空港に住んでいた人の話を元に…インスパイアってやつですかね。インスパイア系。ラーメン二郎的な。そういう元ネタがありつつの人間ドラマ。

主人公のビクター・ナボルスキーは、ロシアに近いと思われる架空の国「クラコウジア」という国の人で、ある目的のためにニューヨークにやってきたものの、ちょうど彼がニューヨークに向かっている最中にお国ではクーデターが勃発してしまい、事実上政府が消滅した国からやってきた人物ということで、一時的に入国不可の措置を取られます。

一応、クーデターが治まれば戻れるようですがその気配はなく、彼はやむなく空港で「出ることも戻ることもできない」状態で留め置かれます。使えるお金(ドル)も持っておらず、食事すらままならない状況ながら、持ち前の勤勉さと真面目さを糧に空港での生活に順応し、次第に空港で働く人々と知り合い、助けてもらいながら果たして彼はニューヨークに行けるのか、そしてその目的は…というお話。

いかにもスピルバーグらしい、ヒューマニズムっぽいお話って言うんでしょうか。最初は「何だコイツ」に始まり、次第に良い人っぽいぞということで味方が増えていって…的な。最初っからわかりきっている感じではあったんですが、ただまあやっぱりここもスピルバーグらしいっちゃーらしいですがやや鼻につく感じがありつつも飽きさせずに最後まで見せ切る技術はさすが。

空港ということでこれまたいかにもなCAさんとのほんのり色恋を挟む辺りもベタなんですが、このCAさんがキャサリン・ゼタ=ジョーンズ演じる“それっぽい”だめんず・うぉ~か~的女子ということで、キャラが立っていたのでそこそこ楽しめたように思います。

が。ががが。

一応ジャンルは「ドラマ」にしましたが、しかしどうにも全体的にファンタジーっぽすぎて好きではないです。ハッキリ言って。

まず主人公のクラコウジア人を演じるのがトム・ハンクスなんですが、芸達者ではあるものの、さすがに「英語喋れない」キャラはキツイ上に、劇中どれだけ時間が経っているのかはっきりわからないものの、結構早い段階で英語を理解&話し始めるので、じゃあその喋れない設定いらなくね? 感がすごい。

まあそこはいいですよ。大した問題じゃないので。

でもやっぱり…なんか全体的にファンタジーなんだよなー。同僚の結婚シーンとか、一人で作り上げたアレとか、ヤギのくだりでお店に貼られるコピーとか。忘れましたが、他にも諸々。現実では起こり得ないような極端な一体感みたいなものにすごくファンタジー臭さを感じたんですよね。伝えにくい感覚なんですが。

ベースを見ても、ありがちな敵役を配置して、ありがちな(他人の)幸せを挟み、ありがちな自己恋愛の帰結に、ありがちな危機という…。思うに、どれもどっかで観たことあるような展開で、それはそれで仕方がないものの、これまたスピルバーグの演出がすごくオーソドックスな、言ってみればファミリー向けの毒のないものなので、まったくと言っていいほど引っかかるものが無いんですよね。

これは(まったく根拠のない意見ですが)2000年代の大衆向け映画によくあるケースな気がする。この頃ってなんかもう本当にお決まりの流れに沿った映画ばっかりで、この映画も「ああまたこういう感じか」ってどっかで思っちゃったんですよね。空港に暮らす、っていう根幹の部分は比較的オリジナリティがあるのにもかかわらず。

もう終盤近くの掃除爺さんの決めゼリフなんて反吐がでましたね。ヘドが。ドーヘーですよ。業界用語的に言えば。「アレ言うんじゃねーぞ言うんじゃねーぞあーやっぱ言ったよ」ってガッカリ感がすごかった。これをここで言う、どうだ前フリ効いてるだろ! っていうドヤ顔感がひどい。効きすぎなんじゃボケ。あのセリフ一つを持って、この映画のベタさ加減、お腹いっぱい感が見て取れた気がします。

基本的には良い映画なんですけどね…。ただ、なんかトム・ハンクス×スピルバーグの「観る前からそれっぽい」印象をそのままやってくれた感じが、どうにも予想外な楽しみを与えてくれない感じで、ぶっちゃけ今さら観るほどの映画じゃねーな、というのが正直な感想。

ジャン・ロシュフォール主演の「パリ空港の人々」の方がまだここまでベタじゃなかった気がするんですが、でもジャン・ロシュフォールが出てた以外に内容をまったく覚えていないのでアテになりません。

お恥ずかしい。

このシーンがイイ!

ううむ…強いて言えば、ラスト近辺の“目的地に着いた”時。

ココが○

テンポも悪くないし、飽きずに観られる感じはさすがだと思います。僕は内容が(精神的に)ファンタジー過ぎてダメだと思いましたが、多分そう思う人は少ない気がする。

ココが×

ということでファンタジーじゃねーか、というお話全般。一言で言えばリアリティの無さ、でしょうか。それを感じたポイントはたくさんありましたが、結局は見せ方の問題のような気もする。ディズニーのショーのような、ミュージカルのような多幸感の演出みたいなのがすごく気になった。

まあ、こちとらひねくれ者ですからね。スイマセンね。

MVA

流石に「英語が話せないトム・ハンクス」無理があるぞ、ということでこちらの方にします。

キャサリン・ゼタ=ジョーンズ(アメリア・ウォーレン役)

主人公といい感じになる(多分)ドスケベCA。

この頃のキャサリン・ゼタ=ジョーンズいいよな〜。美人だけどなんか憎めない感じがあって、エロそうで。調べたら「オーシャンズ12」と同じ年の映画ということで、なるほど納得。最近はちょっとお歳を召してしまわれた感が…残念。

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