映画レビュー0501 『リーガル・マインド ~裏切りの法廷~』

500本記念レンタル企画のうちの1本。記念企画でレンタル、って普通やないか! と言う説もありますが。

リーガル・マインド ~裏切りの法廷~

The Trials of Cate McCall
監督
カレン・モンクリーフ
脚本
カレン・モンクリーフ
音楽
ピーター・ナシェル
公開
2013年11月28日 ハンガリー
上映時間
89分
製作国
アメリカ

リーガル・マインド ~裏切りの法廷~

敏腕弁護士ながら、ストレスからアルコール依存症になってしまったケイト。夫婦間もうまく行かず、娘の養育権も失い、私生活に問題を抱える中、ある女性の弁護依頼を受ける。

ケイトすごい。

6.5

法廷映画は大好物ではありますが、やっぱり「冤罪と思しき被告のために戦う弁護士」が基本なので、どうしても“その先”を想像してしまい、そこに意外性が無いとなかなか評価が上がらない、というジレンマがあります。

今作もその流れに沿った映画だと思いますが、終盤はどちらかと言うと法定とか事件そのものよりも、主人公のケイトの人生や成長、善悪についての考え方の変化に重きが置かれているので、そういう意味では(その良し悪しは別として)少し変わった法廷映画のような印象を受けました。

ということでちょこっと概要。

アル中でいい仕事からは見放され、旦那とは離婚して娘も冷たく、いろいろと散々な中引き受けた、乗り気ではない女性殺人犯の弁護。この被告の女性がどう見ても冤罪っぽい…ということで徐々にケイトも本気になり、検察・警察の不正を暴こうと真っ向から戦いを挑みます。果たして彼女は無罪なのか、そしてケイトの人生は…的な内容。

…と書きつつも、最初に書いた通り、メインとなる裁判の行方そのものよりも、ケイトの人生や価値観の変化に重きが置かれた内容になっているので、そういう意味では「ガッツリ法廷モノ」を期待するとやや肩透かしを食らうような内容のような気がします。というか僕がそうでした。

とは言え面白くないわけではなく、前半はいかにも法廷劇らしい緊張感があってよかったし、後半は後半で、やっぱり今までの法廷映画とは違う形にしないと、という意志があったと思える内容だったので、まあこういう形になるのは仕方がないのかな、と。

ただ序盤はありがちとは言え、リアルでもよく聞かれる警察と検察の腐敗ぶりを追う内容だったのが結構好みだっただけに、もう少しこっち方面で突っ走って欲しかったな、という気はします。日本でも(明文化されていないだけで現場レベルでは昔からあるようですが)司法取引が導入される話もあるし、こういう事態ってホント他人事じゃないよなー、というリアリティが恐くもあり、また面白くもあったわけですが、後半はその辺の話がずれていったこともあって個人的にはちょっと残念な気はしました。

結局は主人公・ケイトの生き様を描いたお話になっていくので、その辺が好きか嫌いかによって評価は分かれそう。ただ、この主人公ケイト・マッコールを演じるケイト・ベッキンセイル(ややこしい)が抜群に良くてですね。すんげー美人で芯が強そうで、悔し涙を流す様が素晴らしくて。法廷映画の主人公としてここまでうってつけの人もなかなかいないというぐらい、ドンピシャにハマっていたので、彼女を観るだけでも価値があるかもしれません。

また珍しくこの手の映画の割には上映時間が短めなので、比較的ライトに観られるというのもメリットでしょう。法廷モノ好きには少し物足りない映画でしたが、軽く真面目な映画が観たい、というような時にはいいかもしれません。

ただそんな時があるのか、というのは別です。

このシーンがイイ!

ケイトが泣くシーンはどれも良かった。目に宿る強さがすごくかっこいいです。ケイト。

ココが○

一番はやっぱり短めの上映時間、かなぁ。こういう映画ってホント重いのが多いので、短めながらそれなりに法廷映画してるのはいい点だと思います。

ココが×

とは言えやっぱり最終的には法廷モノから外れていく面があるので、ガチ法廷映画を期待していた人間からすると残念ではあります。

MVA

被告の女性(アンナ・シェーファー)がすーごい芸達者でですねー。彼女もやるなーと感心しながら観てました。

ケイトの相方となるニック・ノルティも、結構なお歳になってきたおかげかいい感じに枯れてきて悪くなかったし、久々に観たジェームズ・クロムウェルもお元気そうで何より。で、まあ選ぶのはこの人しかいないわけですが。

ケイト・ベッキンセイル(ケイト・マッコール役)

ここまで弁護士が似合う女優さんも珍しい。超美人。その上で問題アリな感じもよく演じていたし、文句なしです。良かった。

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