映画レビュー0414 『テルマ&ルイーズ』

やっぱりロードムービーを語る上で外せない作品だと思うんですよ。コレ。あちこちで目にするし。

ということで初鑑賞。ロードムービー企画第3弾でございます。

テルマ&ルイーズ

Thelma and Louise
監督
脚本
カーリー・クーリ
音楽
公開
1991年5月24日 アメリカ
上映時間
129分
製作国
アメリカ

テルマ&ルイーズ

親友同士のテルマとルイーズは、日頃の鬱憤晴らしにドライブへ出かける。途中、夕食のために立ち寄ったバーで店員の男に口説かれたテルマは、店の外でレイプされそうになり、止めに入ったルイーズは彼を射殺してしまう。かくして彼女たちのあてのない逃避行が始まった。

明るくも切ない逃避行。

8.0

「だったら観るなよ」と言われると思いますが、ちょっと野暮用で忙しくてですね、PCをいじくりながら観たので、あまり集中できず申し訳ない鑑賞になってしまいました。以上、言い訳終わり。

一説によると、連続殺人犯とその恋人がモデルになっているそうですが、だいぶ脚色されているとのことなので、まあフィクションとして観るのが良いでしょう。

フツーに暮らすウェイトレスのルイーズと、旦那に虐げられて鬱屈した毎日を過ごすテルマ。気晴らしにドライブでも、と出かけたところでエラい過ちを犯してしまい、戻れない道を突き進むことになります。目指すはメキシコ、果たして二人は逃げ切れるのか…というお話。

まあ、概要からすれば至ってフツーな感じですが、一つの罪を犯したことで徐々に人間性が変わっていき、いわゆる殺人事件後によくワイドショーで出てくるような「おとなしい人でしたけどねぇ…」みたいな、元を知っている人からすれば考えられないような凶悪犯として罪を重ねていってしまう二人の姿を、「遅れてきた青春」のような雰囲気で展開する、やや80年代の匂いが残るロードムービーです。

悪い方面で、ではありますが、ロードムービーらしい「成長」という部分も描かれているし、出会いがあって別れがあって、みたいなものではないですが、なるほど確かにこれは「ロードムービー」だな、と。

決して彼女たちは特殊な人種でもなく、最初の選択を誤ってしまうと自分でもこういう道を辿りそうだな、という他人事ではない怖さみたいなものもありました。

とりあえず、大筋の部分では文句ありません。ただ、この映画を語る上で、よく「エンディングがすごい」みたいなことが言われるんですが、僕もその事前情報を知っていただけに、段々ラストが近付くにつれ、どういうエンディングを迎えるのか予想できちゃったのが残念。

あとはもうこればっかりはしょうがないことですが、やっぱりちょっとあちこちで古さを感じる面は否めません。

とは言え、この映画を観て「つまらない」ってことはないんじゃないかなと思いますね。名作というのも頷ける「刹那の極地」みたいな逃避行はなんと言うか…自業自得だと思いつつも、自分も持っている人間の弱さを見せつけられている感じで、痛い。「痛い二人」という意味ではなくて、自分にも刺さってくる感じで痛い。

終盤に行くに連れて二人は開き直ったのか、むしろ最初よりも楽しそうに「これが本当の自分」とばかりに旅を続けて行きますが、その明るさがまた観る側にとっては対照的に切なくもあり、もはや後戻りできない二人を観ているのは哀しさすらありました。

堕ちて行く女性二人の旅というのはなかなか他にない気もするし、結構複雑な気持ちにもなる、なんとも言えない映画でしたね…。面白かったです。

このシーンがイイ!

ずーっとルイーズが引っ張って行くんですが、それまで着いて行く一方だったおとなしめのテルマが、あるとき覚醒というかガラリと変わる瞬間があって、そのシーンがいいなと。

ココが○

「普通の女性二人」が変わっていく様、そのストーリー展開は秀逸。一気に変わらず、徐々に変化していくのがリアルで良かったです。

ココが×

正直、ヒロイン二人の外見が好きではないんですが、まあそれは好みの問題&古さもあるので言ってもしょうがないことかなと。それぐらい。

MVA

若かりし頃のブラピが結構大事な役で出てましたねー。若かった

ハーヴェイ・カイテルの人情派な刑事もすごく好きでしたが、まあやっぱりこの映画は二人のどっちかにしないといけないだろう、ということで。

ジーナ・デイヴィス(テルマ役)

ルイーズは割と一本調子で、最初から最後まであまりキャラが変わらないんですが、テルマは抑圧された夫婦生活という前提もあってか、最終的には別人じゃないか、っていうぐらい豹変します。

その過程を丁寧に演じた、ということでこの方に。

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