映画レビュー0308 『Black & White/ブラック & ホワイト』

予告編を観る限りでは「そこそこ面白そうだな」と思ったんですが、まあでも想像以上のレベルにはないだろうと思って劇場スルーした作品。余談ですが、同様の映画に「TIME/タイム」があります。(そのうち観る予定)

おなじみ「たまがわ」で酷評されていたので、マイ酷評ムービー「ディナーラッシュ」と交換条件で観てみました。

Black & White/ブラック & ホワイト

This Means War
監督
マックG
脚本
音楽
公開
2012年2月17日 アメリカ
上映時間
97分
製作国
アメリカ

Black & White/ブラック & ホワイト

CIAのエージェント、タックとFDRは息もぴったりの親友コンビ。そんな彼らが同じ時期に同じ女性を好きになってしまい…。「CIAエージェント」という仕事をフルに活用した監視・盗聴の応酬で、どっちが彼女を惚れさせるか…の公私混同バトルが勃発!

ライトユーザー向けな作り。

4.5

なにせ酷評を読んでいたので、どこでどう地雷を踏んでくれるのか、ビクビク&ワクワクしつつ観てたんですが、思いの外普通でした。いや、そこまで悪くないと思いますよ。実際。

ただ、設定が面白いだけに内容の薄っぺらさがまたひどく印象的で、個人的にわかりやすい表現を使えば「ドラマの映画版を喜んで観に行くライトなミーハーさんたち」向け的な内容でしか無く、亡くなった直後の心電図のように、心臓が動いてないんじゃないかと疑いたくなるほど心に響いてくるものがまったくなくて、「ああ、はいはい、ここで決まりのフリしてお断りするつもりなんでしょ」とか、「あー、さっきヤルとこ見せてたのに今回これじゃあアレなのね」とか、もう演出の仕方がわかりやすすぎて興醒め。

この辺は自分で言うのもなんですが、映画慣れしてる人ほどそういう部分が顕著に見えてくると思うので、そういう意味でも「ドラマの映画版を喜んで(略)」向け。裏をかくつもりが正攻法にしかなっていない、という作りのヘタさが致命的で、テーマの面白さを活かせていないもどかしさを感じました。

もはや内容については上に書いた以上のものはなく、加えるなら「ジャンルはラブコメ with ちょいアクションですよ」程度。もっと言えば予告編で流してた内容がすべてです。そこから飛び出ていません。

まず、ヒロインのリース・ウィザースプーンは特に綺麗でもなく、かと言って若いわけでもないので、入口の時点で女性的な魅力がほぼないわけですが、これはまあ百歩譲ってよしとしましょう。一応、「売れ残りの干物女(やや古)」的なポジションだったし。

ただ、見た目だけじゃなくて性格的にも魅力的とは思えず、いくらラブコメフィクションとは言え、もうちょっとなんか考えてくれよ、と。いい男二人が血眼になって追いかけるほどの女かよ、っていう。その辺の描き方がものすごくお粗末でしたね。

一応揺れ動く心情を相談するシーンも何度か出てはきますが、何と言うか…「悩む」というよりは「迷っちゃう☆」的な頭の悪い女にしか見えなくて、はー、なんだかな、と…。「アタシ今、モテてる! せっかくのモテキぐらい満喫しなきゃ!」みたいな。その辺はラブコメだけに、深刻に悩まれてもしょうがない、っていうのもあるとは思いますけどね。

ただもうどうせかわいくもないんだから、いっそあのマギー・ジレンホール大先生に演じていただいたほうが、よほど感情も(悪い意味で)高まって、逆に印象的な作品になったのではないかと思いますがどうでしょうか。

最も「はぁ!?」と思ったのが、ラスト近くのレストランでのシーン。逆ギレも甚だしい。「信じてたのに!」とか。よく言うわホンマ。

まあ、「それこそがザ・女なんです」と言われたら、大して詳しくないだけに「そうなんですね」と引き下がるしかないわけですが。でもなぁ。なんか登場人物みんな魅力がない。

ラストの話も、もうこれまた“オチ”を付けるために入れましたよ感がアリアリと出てて、ちょーーーーーーありがち。今時あんな話、プロが「面白いだろ!」って追加するのか、と驚いたぐらいで。なんだかなぁ。

こんな映画がヒットされても困るんですよね。質の低い映画が増えるだけだから。

が!!!!

一つだけ書いておきますが、点数を見て頂ければ一目瞭然、「ディナーラッシュ」より数百倍マシです。

ああ、どうしてくれるんだ発掘良品。どこが良品やねん!!! 間違いなく今年の逆なんプロアワードだな、ありゃ…。

このシーンがイイ!

子供の遊び場的なところで相談相手のオバちゃんが「セックスセックス!」言ってるシーン。あのオバちゃんだけは少し見所があった。

ココが○

まあ、テンポもよく、「ラブコメフィクション」と思えばそれなりに観られる映画だとは思います。評価してないのは僕自身この手のジャンルが好きじゃない、っていうのもあると思うので。好きな人は観てみてもいいんじゃないでしょうか。

ただそれでも後々に残る映画にはなり得ないと思いますが。

ココが×

結局、上に書いた通りなんですが、「突き詰めるとヒロインが問題」なんでしょうね。リース・ウィザースプーンのルックスがあまりよろしくないのと、演じているキャラクターの性格もまたあまりよろしくないのと。そんな人が二人のCIAエージェントに本気で惚れられる…っていう時点でちょっともうブラックコメディのような気すらしてきます。

もう一つ言えば、FDRも嫌い。

タックはまだ男らしい部分があったと思いますが、FDRは愛せるキャラとは言えないし、おまけに個人的にクリス・パインもあまり好きになれないっていう。

その上展開的に…っとこれはネタバレになるから言えないぜ。(今さら)

MVA

もう今回は一択だったかな…。消去法的な一択。

チェルシー・ハンドラー(トリッシュ役)

セックスセックス言ってるおばさん。謎のセックスシーンもなかなか笑えました。っていうかあれが実はこの映画のピークなんじゃないかと。ただ演技として良かったかというとそれはまた別で、演技なのか演出なのか、妙に無表情だったのが…。

まあ真面目に評価する映画でもないので、「キャラ立ち」オンリーで決定です。

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