映画レビュー1594 『トランスポーター3 アンリミテッド』
なにせ前日ほぼ丸一日かけて映画を観ていたので、もう次の日はステイサムしか観られないと「サタンタンゴ」を観ているときから決めていました。
っていうかそんなきつかったなら休めよ。普通に。
トランスポーター3 アンリミテッド
リュック・ベッソン
ロバート・マーク・ケイメン
ジェイソン・ステイサム
ナタリア・ルダコーワ
ロバート・ネッパー
フランソワ・ベルレアン
ジェローン・クラッベ
エリック・エブアニー
セミー・シュルト
アレクサンドル・アザリア
2008年11月26日 フランス・アメリカ
104分
フランス・アメリカ
U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

安定のくだらなさ。
- お断りした仕事が自分に回ってきて強制的にやらされる系ステイサム
- 例によっていろいろあり得ないバカバカしさが清々しい安定シリーズ3作目
- 裏で暗躍する組織やら企みやらも描かれるもののどうでもいい、勢いだけで楽しめ
- 格闘戦中気付いたら脱いでるステイサムに待ってましたの声
あらすじ
こんな映画ばっかり観てたらバカになるぞと戒めで観た意味合いもあった「サタンタンゴ」を経て逆にバカなものしか受け付けられなくなりました。加速装置だったサタンタンゴ。おれはばかになった。
ある日の夜、自宅でくつろいでいたフランク(ジェイソン・ステイサム)の元に1台の車がドゴォーンと突っ込んできて爆笑したんですが笑っている場合でもなく、中にはフランクが一度断った仕事を振った運び屋仲間が重傷でご来宅です。
救急車を手配して運び出してもらったのもつかの間、彼の手には謎のブレスレットがはめられていて救急車ごとグッバイ。もう一人同乗していた女子・ヴァレンティーナ(ナタリア・ルダコーワ)に事情を聞こうとしていたところ背後から襲われ気絶、目が覚めると同じブレスレットが手首に…!
結局一度は断った仕事をやらなければ殺すぞ的に脅されたフランクは渋々承諾、荷物とともになぜかヴァレンティーナも同乗し、もはや彼が己に課したルールも有名無実化&なんならネタのようにいじられてたりもしながら運び屋稼業再開です。
言われるがままとりあえずブダペストに向かうフランクですが、一方でヴァレンティーナを追う男たちもいて一筋縄では行かないようですが、果たして。
話は二の次、それでいい
ということでシリーズ3作目。
監督が「96時間」のしょうもない続編2作を撮った監督ということで震えていましたが全然面白かったですね。前日の反動かもしれませんが。これこれこれだよと。
正直1作目はオイルヌルヌルステイサム以外ほぼ忘れておりまして、今年観たはずの2作目はセクシー奥さんといい感じになってたなぐらいの記憶しかなく、今作も特段変わった点はないような気がするんですが記憶が曖昧なのでその感覚があっているかどうかもわかりません。
一つだけ、今作はシリーズ中最もヒロインがかなり食い込んでくる印象があり、そこが少し違和感もあったんですがまあ別に真面目に云々言う映画でもないのでこれはこれで差別化としてはアリなのかなと思います。
ヒロインが食い込んでくるのも理由があり、要は「彼女を運ぶことが仕事」なので自ずと絡みが増えざるを得ず、そしてステイサム映画のフォーマットに則って例によって彼に惚れるのでよりヒロインの存在感が強くなってくる、というスンポーです。
フランクが運び始めた割と早い段階で依頼主の手下たちとのおなじみ1対多バトルが始まるんですが気付けば上半身裸になっていて爆笑、その上その姿を見たヒロインがニヤリと欲情した感を出してくる単純さにも爆笑です。ステイサムの映画はこうじゃないとね、やっぱり。
一応「本当の荷物はヴァレンティーナ」というのはかなり終盤近くまで伏せられているんですが、どっからどう見てもそれしかないだろという話なのでこの辺はネタバレも気にせず書いております。ぶっちゃけこのシリーズ、荷物がなんだろうが関係なくね?(フランクだけにフランク)
「(荷物は)お前だったのか!?」みたいな意外性を出してくるんですがハァ? ですよ。わかってなかったのおまえだけだよステイサム。
じゃあなぜ彼女が「荷物」でどんな役割を持っているのか…というところですがこれもバックストーリーが1つなのでこっちにつながってくることは自明であり、この辺隠して話を進めているのもよく意味がわかりません。誰だってわかると思うんだが!?
そんな感じでストーリーはザルもザル、特に期待しないでください。そういう映画ではないです。
その分、ステイサムのおもしろアクションで魅せるぞ、という映画ですね。そっちのほうが好きなので大歓迎ですよ。
途中「言うこと聞かないしお前はクビだ!」と車を奪われるんですが、追走のためにその辺の自転車を奪って追いかけるステイサム、明らかに普通に走ったほうが速いはずなんですがパルクールばりにいろいろ乗り上げながら追走しても離されないわけです。それがステイサム。
バカバカしさ満点の追走シーンではありましたが、バカバカしいが故になかなか他で観たことがないようなものでもあったのでこれはこれでやはりトランスポーターシリーズらしい良さが出ていたと思います。
ステイサムの美味しい味付け
あとはもうほぼ忘れましたね。すでに。
なぜならおれは(サタンタンゴのせいで)ばかになったのだから…。
まあステイサムが好きな人には外さない映画ではないかなと思います。あまりにもステイサムの映画感が強すぎるので演者が変更になった続編(リブート版)は観る気が起きません。
今年は配信にある限りステイサムの映画を観続けなければいけない呪いにかかっているわけですが、今のところステイサムの映画には2種類あり、1つは「ステイサム無双するだけ」の映画、もう1つは「ステイサム無双の方向性がおかしい映画」だと思っていて、僕は後者ばかり評価する傾向にあるようです。
トランスポーターシリーズは間違いなく後者なので、話はどうでもよくてもくだらなさで観たくなる、それが最高だなというお話。
リュック・ベッソンはわかってますね、きっと。ステイサムの美味しい味付け方法ってやつを、ね…!
このシーンがイイ!
上にも書きましたが、やっぱり気付いたら脱いでる系バトルですね。「なんで!?」ってなって最高でした。
あとクライマックス(電車のシーン)の無茶苦茶な感じも良かった。あり得ないだろが数分おきに口から出ます。
ココが○
僕はステイサムの映画は「あり得ない」バカバカしさを盛ってこそナンボだと思っているので、その意味ではとても良い映画だと思います。リアリティなんていらないんですよ。
ココが×
若干スリラー風にしてはいるものの話の内容は本当にいまいちです。わかりきったことをまるで秘密かのように引き伸ばしながら進むし。
でもそれでいいんです。ステイサムの映画は。
MVA
まあステイサムで良いんですがこの方にしましょう。
ナタリア・ルダコーワ(ヴァレンティーナ役)
今作のヒロイン。
ヒロインとしては珍しいタイプで、ショートカットだしセクシーでもないしそばかすすごいしでそのレアな感じが良かったですね。
これでまたゴージャス美女だったら「またかよ」となっていたので逆に良かったというか。


