映画レビュー0364 『バレンタインデー』

もうだいぶ過ぎちゃいましたが、ちょうどバレンタインデーの頃にBSでやっていたので録画して観ました。「ニューイヤーズ・イブ」の監督・スタッフによる、同じような群像劇です。

ちなみに皆さまのご期待を裏切らず、僕はバレンタインデーは嫌いです。基本的に冠婚葬祭反対派なもんでね。ええ、どうせひがみですよ。

バレンタインデー

Valentine’s Day
監督
脚本
音楽
公開
2010年2月8日 アメリカ
上映時間
125分
製作国
アメリカ

バレンタインデー

同棲している恋人にプロポーズをする花屋さん、その彼の親友である小学校教師、その彼女に未婚だと騙して浮気をしている医者、引退がささやかれるNFL選手、彼の広報を担当するバレンタインデー嫌い女子、彼の取材を狙うスポーツキャスター、飛行機でたまたま隣り合わせた男女、好きな子に告白するんだと息巻く小学生、今日初セックスをするんだと計画している高校生カップル、副業でエロ電話をする秘書、彼女と一夜を共にした男、長年連れ添った夫婦。それぞれが交錯する、バレンタインデー。

悲喜こもごものハッピーバレンタイン。

8.0

「ニューイヤーズ・イブ」よりも前の作品になりますが、全体的な展開はまさにあんな感じで、「群像劇」ではありますがそれぞれの絡み具合が近めというか、結構狭い世界でいろんな登場人物がそれぞれの「バレンタインデー」を過ごす、という感じの内容になっております。

ちなみに日本でのバレンタインデーと言えば、チョコ(もしくはその他)を本命だの義理だのくだらない意味を込めて義務的にイベント化して終了、その上「義理なのに勘違いしないでよ」とかバカじゃねーのと言うイベントに仕上がっておりますが、今作の…というよりはアメリカの、でしょうか。あちらのバレンタインデーはイメージ的には日本のクリスマスにだいぶ近い印象。

なので、もう完全に「バレンタインデー=クリスマスイブ」と脳内で置き換えて観ちゃったほうがわかりやすいような内容になっております。モチロン僕はクリスマスイブもバレンタインデー以上に嫌いなわけですが、そんなこともあって「あー、俺が楽しめるんかな」と不安を抱きながらの鑑賞。

オープニングはアシュトン・カッチャー扮する花屋さんが同棲している恋人にプロポーズ、オッケーもらってテンションマックス、ハッピー感丸出しな感じでスタートするので、「あー、なんか浮かれてる人たちがワンサカ出てきそうでやだなー」と思いつつ観てましたが、まあさすがにそれじゃあ映画にはならないわけで、ハッピー感丸出しな人たちはたくさん出てくるものの、さすがに一筋縄には行かず、はてこの人はどうなる、はてこの人は…とそれぞれの一日をエモーショナルに描いてますよ、と。

結果的にはもちろん「ニューイヤーズ・イブ」と同様に、「ココとココがくっつくんでしょ?」っていう予想通りの展開は多々ありますが、そこに至るまでのプロセスの描き方が丁寧だし、みんながみんな順風満帆ではなくて、それぞれの葛藤やら自己への向き合い方やらが見えてくるシナリオが秀逸。

僕なんかは一組のカップルのくっついた離れた話なら飽きそうなんですが、良い感じに分散されているので飽きること無くそれぞれのドラマを観られるし、あちこちで話がつながるから単純にそれを追うだけでも面白かったですね。

実はネットでの評判はイマイチなようなんですが、僕はやっぱり「ニューイヤーズ・イブ」同様、明るさとハッピー感のある物語は好きだし、自分と照らし合わせて羨ましいなぁと思う気持ちもありつつ、でもなんとなくみんな不器用だったりするところに共感もできるし、最終的にはなんとなく元気をもらったような、ちょっとウルウルしつつ、良い映画観たなぁと満足出来ました。

それぞれの人生がかいま見える、「生きてる」話。この路線、好きです。ぜひまた同じような形でいいから撮って欲しいですね。もうこういう話を作れる日がない、って噂もありますが。

僕のように「ダイエットしてるのかと思うぐらいチョコと縁がなかったね」というバレンタインデーを過ごしたような輩でも良かったと言える内容なので、割と万人が楽しめる映画ではないかと思います。特に女性ウケはいいんじゃないかなぁ。

このシーンがイイ!

良いシーンもいっぱいありましたね~。最初は「裸でギター」で決まりかと思いましたが、最終的には花屋さんの親友が夫婦について語り、幸せそうな一家を眺めるシーン、あそこが最高でした。音楽も良くて。

あとはやっぱりベタですがNGシーンのエンディング。それぞれの素が見えるようで、親近感が大事な物語だけにより効果が高い気がします。

ココが○

「ニューイヤーズ・イブ」同様に結構な豪華キャストでしたが、それぞれが活きるいいキャスティングだったし、みんな華があってよかったですね。思考停止で「豪華キャストに何の意味が」とか言っちゃう人はダメです。

それと歌を差し込むタイミングが絶妙。この辺の演出の巧さは安心して観ていられます。

ココが×

ややベタな展開、というところはありますが、まあでもこういう映画で「最終的には全員死にました」とかひどすぎるので、これはこれでいいと思います。個人的に。

ちなみに僕としてはジュリア・ロバーツ扮する軍人さんの結末が予想外でした。泣いちった。

MVA

さぁ難しいMVA。登場人物が多くてそれぞれが名優、そして上に書いたとおりナイスキャスティングなだけに悩ましいですが…この人かなー。ちょっと贔屓もありつつだけど。

アン・ハサウェイ(リズ・カラン役)

副業でテレフォン女王様的なお仕事をしている女子。

もう出てくると笑っちゃうんですよね。バカすぎるセリフが最高で。改めていい女優さんだなぁ、と。華もあるけどお高くない感じが。(しかし実際はお高いという噂)

ただその他の役者さんたちもみんな本当に良かったです。ちょい役でキャシー・ベイツが出てるのもすごく嬉しかった。

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