映画レビュー1105 『ゲットバック 奪還』

またネトフリ終了間際シリーズに戻る感じでね、サーセンね。

今回はタイトルも知らないゼロ知識映画です。

ゲットバック 奪還

Vier gegen die Bank
監督
脚本

トリッパー・クランシー

原作

ラルフ・マロニー

出演
音楽

エニス・ロトホフ

公開

2016年12月25日 ドイツ・オーストリア

上映時間

96分

製作国

ドイツ

視聴環境

Netflix(PS4・TV)

ゲットバック 奪還

ダメ人間たちの強盗作戦、終盤意外と一捻りあり。

7.5
銀行に“騙された”男たち、復讐のため強盗を計画するが…
  • 銀行の被害者&上司の被害者インサイダーによる強盗計画
  • その辺のダメ人間の寄せ集め故、早々に足がつくかと思いきや…?
  • “強盗後”の展開がなかなか一捻りあって面白い
  • 頭空っぽにして気楽に観る系

あらすじ

これ観る前から散々目にしていた評判通り、むちゃくちゃジャケット詐欺なんですよね。ここまでのジャケット詐欺はなかなかお目にかかれないレベル。昔のAVかよというレベルです。

ジャケットでは全員銃を構えて銃撃戦をしているかのようですが、実は劇中で銃を撃ったのは一人だけ、しかも一発っていうね。ひどい。っていうか右の女の人誰よ!!

セクハラボクサーのクリス(ティル・シュヴァイガー)、自分を重用しない会社に文句をぶちまけてクビになった広告マンのマックス(マティアス・シュヴァイクホファー)、かつてヒット作を持っていたものの今や落ちぶれ売れない役者として学生作品に出ているペーター(ヤン・ヨーゼフ・リーファース)、この3人は同じ銀行を利用していて、詳細は語られませんがおそらくそれぞれただの預金ではなく投資運用をお願いしていた(もしかしたらドイツ他ではそれが当たり前なのかもしれない)んでしょう、ある日残高を確認すると見る影もなくなっていた…ということで怒りに任せて同じタイミングで銀行に怒鳴り込みに行きます。

狙いはその銀行で投資顧問をしていたトビアス(ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ)。しかし当然怒り散らかす3人は追い出され、近くのバーに行くと偶然トビアスを発見します。

彼の運用のせいで大損害を被ったと怒り心頭の3人は彼の家に押しかけ、縛り上げて拷問にかけようとしますが…しかしトビアスも彼を嫌った上司(エリア支店長的な存在)に嫌がらせのためわざと運用成績を落とすよう画策されていたことがわかり、3人は彼を“インサイダー”として取り込んで銀行から大金を奪おうと計画。

計画は完璧かのように思われましたが、所詮素人のためいろいろとトラブルも起こり…果たして彼らの「奪還」はなるんでしょうか。

“事件後”の展開が◎

この映画、ジャンル的には「犯罪コメディ」で、パッと浮かぶ近い映画は「ジーサンズ はじめての強盗」ですよ。ぶっちゃけ。あれぐらいゆるい強盗もの。

でもタイトルは「ゲットバック 奪還」でジャケットは銃撃戦。人質を取り戻すハードアクションかな!? と思って観た人のコレジャナイが目に浮かぶ。

おかしいだろと試しに原題を直訳にかけてみた結果、「銀行に対して4つ」。なんのこっちゃ。「銀行 vs 4人の男」みたいな感じでしょうか。

素人の強盗計画ということで、インサイダーがいる分有利な点はありつつも、概ね大体その辺の一般人が銀行強盗を計画したらこんな感じになるんじゃないかな、という「やりすぎない」リアルさが良いですね。

当然素人故の甘さもあり、そこから一気に足がつくかと思いきや…なかなか後半の展開は楽しませて頂きました。ただいくらなんでも都合良すぎる展開もあって、この辺りはさすがコメディだなと思う部分はありましたが。

それでもそれなりに「これもうヤバいでしょ」的な展開もあるし、何より「強盗が成功するか否か」で終わらないところが良いですね。むしろその後がメインと言えるような内容だけに、コメディだからと軽く観てると意外とやられる良さがありました。

時を経て共演の2人

一つ余談ですが。

ティル・シュヴァイガーは日本でもおなじみの俳優さんだし知ってるけど他の人たちはまったく知らないドイツローカルの俳優さんたちなのかな…と思いつつも、「売れない役者」のおっさん・ペーターはどっかで見たことがあるような無いようなという気がしていたところ…さっき調べて「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の主人公の一人、ルディを演じていた人と判明しました。

つまりですよ、あれから20年経って「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」の主人公2人が共演していたわけです。これはなんとも胸アツじゃないですか…。

観る前に知っていたらもう少し観方が変わっていたかもしれません。映画本編とはまったく関係のない話ですが、そういう場外の趣みたいなものに弱い勢なので「かつての名作で共演していた2人が時を経て再共演」って言うのは無条件に評価しちゃう部分があります。

そんなわけで「ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア」が良かったよ、という人にとっても意外と見どころアリかもしれない一作、気楽に観られるのでお暇なときにぜひどうぞ。

ネタバレック 奪還

やっぱり銀行強盗成功以降が肝で、結局(出来すぎだろと思いつつ)忍び込んだエリア支店長の奥さんがクリスの愛人だった、っていうのが一番笑っちゃうし良いポイントだったかな、と。同時に人によってはこれが許せないであろうことも理解できます。

ただ結構ちゃんと前フリはあったんですよね。旦那も浮気してるとかいろいろと。全然その想像はしてなかったので結構びっくりしました。

ただ一点だけ腑に落ちなかったのが、クリスの友人2人が代わりに罪をかぶって収監される点。本人たちは刑務所暮らしも気に入っていた(?)かもしれませんが、それにしたってあそこで代わりに収監されるのはちょっと違和感。

まあそういうのも「コメディだから」で見逃せちゃうのがコメディの良いところであり、あんまり細かいところは気にしないで楽しんだモン勝ちだぜってところでしょうか。

最後にささやかな祝勝会をする4人の姿は、きっと今後も一緒に遊んだりするいい仲間になったんだな、と言う感じがしてホッコリ。良い終わり方だと思います。

このシーンがイイ!

もう全然予想しないでダラダラ観てたので、終盤の「あっ!」ってつながるシーンがたまりませんでしたね。そうつながるのか! って。

ココが○

コメディではあるものの、それなりに二転三転するシナリオなので最後までちゃんと楽しませてくれるし、ただダラダラ観るのに丁度良い映画ですね。結構好き。

ココが×

一部気になる点がいくつかあって、「コメディだから良いけどそれはそれでどうなの」と言う点もやっぱりありました。そこが少し残念。

MVA

ティル・シュヴァイガーが意外とコメディもイケるのねと言うお得感がありつつ、今回一番良かったのはこの人かな〜。

ミヒャエル・ブリー・ヘルビヒ(トビアス役)

クビになった銀行員。DT。

一人だけ後付だし元銀行員だからか(中身も外見も)真面目そうでキャラも全然違うんですが、それ故振り切ったときの面白さはズルいし、なんとなく観ていて一番報われて欲しい人のような気がしてきちゃって。良い人そうな雰囲気が良かった。

一人だけ浮いていたものの、他の3人に受け入れられていく雰囲気も全編通して好きです。

ちなみに予想外に(?)コメディアンとのことで…この真面目そうな雰囲気でコメディアンとかズルすぎないか。

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