映画レビュー0124 『ウォール街』

続編公開の報を聞いて、こりゃ先に前作観とかないとな、っと借りました。

ウォール街

Wall Street
監督
脚本
スタンリー・ワイザー
オリバー・ストーン
出演
チャーリー・シーン
音楽
スチュワート・コープランド
主題歌
『フライ・ミー・トゥー・ザ・ムーン』
フランク・シナトラ
公開
1987年12月11日 アメリカ
上映時間
127分
製作国
アメリカ

ウォール街

下っ端証券マン・バドは、大口顧客として業界の超大物・ゲッコーに取り入ることに成功。彼の指導の元、トントン拍子で莫大な富を稼ぐ証券マンになっていくが…。

カマボコ型の映画でした。

6.0

えー、カマボコ型っていうのはですね、よくオーディオの特性を表現するときに使ったりするんですが、例えば低音と高音が強調された、いわゆる「ドンシャリ」に対して、低・高音がやや小さく、中音域が広くフラットな特性のことを「カマボコ型」と言うわけです。まさにそんな感じの映画だったな、と。

中だるみがドンシャリ、全体的にフラットなのがカマボコって感じでしょうか。つまり、ラストにかけてものすごく盛り上がったぜ! とかもなく、全体的にテンションが同じというか。

アメリカでは常識と言われるほど知られた映画らしいですが、確かに「ザ・自由市場主義」といった感じの内容で、なるほど確かにアメリカっぽい。日本でも例の「ライブドア事件」が起こる前の感覚に非常に近いような。

この映画が公開された当時よりも、最近のリーマンショック前辺りまでの方がより「それっぽい」世界だった気がするだけに、この映画の先見性みたいなものはすごいな、と。時代を経た方がリアリティのある世界というのはなかなか興味深いですね。パソコンとか恐ろしく古いですけどね。まあそれは言ってやるなよ、と。

総評としては、ストーリー自体にはまったく不満も無いし、飽きることもなく楽しめました。が、なんか押しが弱いというか、もう一つズバッと衝撃を受けるような味わいが欲しかったかな…という気もします。この時代特有の、突然のTHE END→ここで終わりかよ! の連鎖もあったし。

でもまあ別に殺人事件が起こるわけでもなし、現実社会をリアルに描いている映画だと思うので、そう言う意味では「嘘くさくない」レベルとしてうまくまとまってる気もします。劇的に面白かったぜ! という内容では無いんですが、観て損したぜ! というものでもないというか。

結果的には、個人的にこういうマネーゲームに興味があったのもあるんでしょうが、面白かったと思いますよ。

今の時代、ネットのおかげでもっとスピーディな取引になっているわけで、その辺をうまく取り込んで展開するであろう続編は結構楽しみです。ぜひ続きも観ようと思います。

このシーンがイイ!

バドとダリアンの、リムジンのシーン。男の理想ですねあれは。夢想とも言えますが。

次点で、エレベーターでの親子二人の会話シーンも良かった。

ココが○

さすが「常識」、証券業界の物語としてはものすごくよくできてると思います。

もちろん実際は違うよ、ってところもあるんでしょうが、縁遠い話なので関係ナッシン。面白ければそれで良し。

ココが×

こういうマネーゲーム的なビジネス話に興味がないとまったく面白くないでしょうね。

渋谷のギャル100人に見せました、って言ったらまず支持率0%でしょう

MVA

主演のマイケル・ダグラスがアカデミー賞を取ったそうですが、なるほど確かにピッタリ適役で。よかったです。が、僕はこの人をチョイス。

マーティン・シーン(カール・フォックス役)

バドのお父さん。もっと言えば、バド役のチャーリー・シーンのお父さん。そう、役も実際も親子というパターンです。

まーかっこよかった。息子より全然。役柄が職人頑固親父的なおいしさもあるんですが、渋くていいですよねぇ。

ちなみにバドの彼女兼ゲッコーの愛人・ダリアンと、ゲッコーの奥さんはともに「ブレードランナー」に出てきた女性二人っていうのもなんだか味があり。いろいろ映画観てるとこういう楽しみもあっていいですねぇ。

結果的にダリアンはチャーリー・シーンのデッカード・ブラスターにイチコロでした、ということで。今回はアメリカンジョークでお別れさ。

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