映画レビュー0007 『ウォッチメン』

劇場で観たよシリーズ第一弾です。そんなシリーズしらねーよ! ってか! ワッハッハッハッハッ。

今回改めてDVDで鑑賞。

ウォッチメン

Watchmen
監督
脚本
デヴィッド・ヘイター
アレックス・ツェー
原作
アラン・ムーア
出演
音楽
公開
2009年3月6日 アメリカ
上映時間
163分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(DVD・TV)

ウォッチメン

核戦争が現実味を帯びてきた世界の裏で暗躍する、元ヒーロー達の物語。

SFというよりサスペンス。

7.5

やー今回のジャケットは傑作ですね。

うるさいよっ!

っとそれは置いといて。

これはもう観終わったときにすぐ感じましたが、絶対賛否両論ある映画でしょうね。僕は「賛」です。

いろいろ「コスチュームがださすぎる」とか細かいところをつっこむとキリがない映画なので、そういう情報は他の方々にお任せして、違う視点でうにゃうにゃ語ろうかと。

まず、ところどころにエログロ(特にグロ)が顔を出すので、そういうのが苦手な人は観ない方が無難です。

最初に感じたのは、いわゆる勧善懲悪なアメリカンヒーローものじゃあないな、ということ。これもまた「ヒーローもの」だと聞いてそのつもりで観ようとすると裏切られます。

ジャンル的にもSFなのは間違いないんですが、全体的なテイストは結構サスペンスなんじゃないかな、と。こんなことを言ったら失礼だとは思いますが、「アメリカ人の作ったヒーローもの」とは思えないほど、深くて難しいお話だということ。

はっきり言って難しい映画です。

価値観に当てはまらない人は全然おもしろくないと思いますが、僕はこの結末、この映画の「答え」は、かなり考えさせられました。そして実際に(形は変われど)あり得ない話でもないかな、と。

人の「価値観」というものについて考えさせられる、問題提起のような映画ではないかと思います。観た人が結果「つまらなかった」と言っても、結末について何らかの考えを張り巡らせるようであれば、この映画の意味はあるんじゃないかと。

そんな映画です。(どんな)

原作読んでみたいなー。

ココが○

オープニング。

一番この監督の「匂い」が感じられるところだと思いますが、時折スローを混ぜながら、優雅な音楽と綺麗な夜の世界に展開される暗殺劇。これはなかなか印象深いシーンでしたねー。よくできてました。

あと音楽。

冷戦時の話だからか、古い洋楽が結構効果的に使われていて、その辺りのチョイスとか使い方がうまかった。これも印象深かったですね。

そしてなんと言ってもエンディング。

この映画の終わり方、かなり好きです。こういうエンドロールへの入り方がうまい映画ってすごく好きなんですよねぇ。「うう~む」と唸ってエンドロールを眺める、みたいな。唸りながら映画の感想を頭の中で張り巡らせつつ、エンドロールを観る、あの時間が好きです。

ダメな映画はエンドロールなんて観てられないですけどね。映画版ファイナルファンタジーとかね。ソッコー映画館から出てきましたよ。ええ。

超トラウマ。

ココが×

俳優陣がイマイチ。

予算の都合で、らしいんですが、メジャーどころは出ていません。別にメジャーどころが出ていなくてもいいんですが、パッと見で二流っぽいと見えちゃう辺りがカナシイ。

特にヒロイン。これが全然かわいくない。(この手の話もしょっちゅう書いてますね…)

特に昔のコスチュームに身を包んで「登場!」となる場面なんて、メイクのせいか輪をかけてかわいくない。

いわゆる「元カノ」の方が全然綺麗。元カノも重要な役割なので彼女が綺麗なのはいいんですが、ヒロインがこのレベルだとちょっと辛い。若干でもヌードがあるからなのか!? とか勘ぐっちゃいました。

あとは全体的に暗すぎる。

これは僕個人は別に悪いと思わないんですが、ここまで暗いとちょっと一般受けは難しいんじゃないかな、と。ほぼ全体通して明るいシーンがまったくと言っていいほどありません。

ラストの数分ぐらいじゃなかったかな…。まあテーマがテーマなのでしょうがないのかもしれませんが…。

MVA

この映画はロールシャッハの映画だと思うんですよ。主人公的な意味では。

最後の叫びのシーンもものすごくよかったし彼にあげてもいいんですが、でも裏主人公と言っていいこの人に。

ジェフリー・ディーン・モーガン(エドガー・ブレイク/コメディアン役)

最初に殺されるから端役なのかと思いきや、実はストーリーのベースにいる人物で、かなり重要な役どころだけに難しい部分があると思うんですが、ものすごくハマってます。悪そうで、偉そうで。

でも歳を取ってからちょっとナイーブになってる部分だとか、すごくよかった。

主要メンバーで二流の匂いがしなかったのは、この人とロールシャッハ役のジャッキー・アール・ヘイリーの二人だけでしょうね。

あと元カノね。綺麗でした。

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