映画レビュー0504 『トンマッコルへようこそ』

これもオススメされた映画。初の韓国映画になります。

韓国映画って言うと、なんか妙にグロい演出が多いイメージがあって敬遠していたんですが、その辺も伝えたところ「これなら大丈夫」と言うことでチョイスされた映画です。

トンマッコルへようこそ

Welcome to Dongmakgol
監督
パク・クァンヒョン
脚本
チャン・ジン
出演
チョン・ジェヨン
シン・ハギュン
カン・ヘジョン
ソ・ジェギョン
音楽
久石譲
公開
2005年8月4日 韓国
上映時間
132分
製作国
韓国

トンマッコルへようこそ

朝鮮戦争の最中、ある山奥ののどかな村に、同時期に別ルートで韓国軍兵士と人民軍(北朝鮮)兵士がやってくる。敵対する者同士、当然のようにいがみ合う彼らだったが、村での生活が長引くことで徐々に敵対心も薄れていき…。

ベタだけどイイもんはイイ。

7.5

いがみ合っている南北朝鮮の兵士たちが、極めてのんびりしたゆるい村で鉢合わせ、ともに生活をしていくうちにお互いを理解し、協力していくというお話。

まあ、ざっと書いてしまえばその程度で、ありがちな物語と言えばそうなんですが、でもいいもんはいい、というような王道を行くなかなかいい映画だと思います。

韓国映画というと、僕は観たこともないくせに勝手に「派手で過激」だったり「(効果音とともにボケる的な)軽い」映画なのかなと思ってたんですが、さすが昨今映画界で騒がれているだけあって、地力のある制作力、みたいなものを感じました。極めて真面目にじっくりと、“軽すぎず”丁寧に作られた映画という印象。

事前に想像していた「これは映画だ! どうだ!」とか「演技するぞ! どうだ演技だ!」というような、そういう気負いみたいなものが不思議なほど感じられず、自然な作りだったのがすごく意外でした。

オススメしてくれた方が「韓国映画初心者」ということを考慮して選んでくれたようなので、なるほど確かに誰にでも観やすい良い作品だと思います。勝負どころもわかりやすいし、歩み寄るプロセスも丁寧だし、盛り上げどころもしっかりあるし、偏見さえなければ本当に誰にでも楽しめる映画でしょう。

反面、王道であるが故に意外性も少ないので、「まあこんなもんか」と感じてしまう可能性もあります。その辺りはまあ、あんまりひねくれないで素直に観たら、というところでしょうか。

ちなみに韓国国内では「親北反米映画か!」と物議を醸したようですが、監督が言う通り、これは反戦映画なんだと思います。だからこそ、王道の作りで素直に「戦争って良くないよね」と言っているんでしょう。

逆に南北対立と直接関係のない日本人だからこそ反戦映画として受け取りやすい面もあると思うし、「観やすい娯楽系反戦映画」として、ハリウッド映画に負けずとも劣らない良いメッセージ性のある映画ではないでしょうか。

偉そうに先輩ぶって書きますが、韓国映画初心者にこそオススメだ!!

このシーンがイイ!

映画的にはイノシシ狩りのシーンなんでしょう。いかにも気合の入ったくだらないシーンで面白かったです。懐かしの「サッポロ黒ラベル」のCMを思い出しましたね。

でも一番頭に残ったのは、宴会のシーンかな。ワンピースに出て来そうな全員総出で歌えや踊れやの大騒ぎ、歌も含めて良かったです。

ココが○

スタートから「どうせ仲良くなるんでしょ」ってのはわかってるんですが、意外とコレがジリジリと粘るんですよね。特に韓国軍兵士の上官が。あのもどかしさはなかなかいいな、と。

加えて、ラストも結構意外でした。なるほど、そういう終わらせ方をしますか、と。あのエンディングもなかなか好きです。

あと劇伴がいいなーと思っていたらまさかの久石譲とのことでビックリ。

ココが×

上に書いた通り全体的にはベタなので、期待し過ぎも禁物だと思います。僕としては期待以上の出来ではあったんですが、かと言って突き抜けるほどのものでもなかった、というところ。

MVA

人民軍将校のチョン・ジェヨンっていう役者さんがですね、もうビックリするぐらい男前なんですよ。偏見だとは思いますが、実際北朝鮮にここまでいい男っているんだろうか、っていうぐらい男前。もう出てくるシーンで毎回その男前っぷりが気になるほど。なのである意味、女性は必見かもしれません。

しかしMVAはこっちの人、かな。

ソ・ジェギョン(ムン・サンサン役)

人民軍のおっさんをアニキと呼ぶ、韓国軍の丸顔君。

彼のポジションは映画的にすごく大事で、最も普通の人間らしい、これまたベタだけど必要な存在だったと思うんですが、かっこ良くもないのにメインボーカルで嬉しそうに歌う様だったり、なかなかいいキャラクターしてるんですよね。

これで男前だったら良さも半減しそうなだけに、いいキャスティングだったな、と。

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