映画レビュー1585 『PARKER/パーカー』

今週のステイサム
ここのところ外しているので頼むぜというところですが、ステイサムは別に観てくれと頼んでないけどと言うでしょう。勝手に観てます。

PARKER/パーカー

Parker
監督

テイラー・ハックフォード

脚本

ジョン・J・マクラフリン

原作

『悪党パーカー/地獄の分け前』
ドナルド・E・ウェストレイク

出演

ジェイソン・ステイサム
ジェニファー・ロペス
ニック・ノルティ
マイケル・チクリス
ウェンデル・ピアース
クリフトン・コリンズ・ジュニア
マイカ・ハウプトマン
ボビー・カナヴェイル
パティ・ルポーン
エマ・ブース
キップ・ギルマン

音楽
公開

2013年1月25日 アメリカ

上映時間

118分

製作国

アメリカ

視聴環境

U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

PARKER/パーカー

ヒロインのポジションがちょっと変わってるけどいつものステイサム映画。

7.0
首尾よく仕事に成功するも裏切られ、復讐に執念を燃やすステイサム
  • 相棒推薦のチームで強盗参加、成功に終わるも次の仕事の話で揉めて殺されかけるステイサム
  • 死にはしなかったものの取り分も奪われ、ルールを守らない連中には天罰とばかりに復讐へ乗り出す
  • ステイサムはいつも通りすぎるし笑いどころもほぼない真面目な犯罪アクション
  • ヒロインのジェニロペが微妙な立ち位置で不思議な映画

あらすじ

もうジャケットからして「同じようなのどっかで観たな」って感じのステイサム映画ですが、どっかで観たような話でした。

プロの強盗であるパーカー(ジェイソン・ステイサム)は師匠的な感じの相棒、ハーリー(ニック・ノルティ)に「次の仕事はこいつらとやってくれ」的に4人を紹介され、チームは嫌だと言いつつも「腕は確かだ」とのことで渋々承諾。
計画は実行に移され、予定から外れ被害者が出るなどパーカーには不満の残る内容ながら強盗自体は無事成功します。
パーカーは4人の中でもリーダー格のメランダー(マイケル・チクリス)から「次はもっとデカい仕事があるから一緒にやろうぜ」と誘われますが、計画通りに実行しない彼らに不信感を募らせお断り。そして当然揉めまして、車内で銃撃戦になります。
走行中の車からなんとかゴロゴロ飛び出したパーカーですが瀕死の状態で、「とどめを刺してこい」と命じられた4人組の一人、一番使えなさそうなハードウィック(マイカ・ハウプトマン)が横たわっているパーカーを銃で撃ち、そのまま4人は逃走。
なぜか生きているパーカーは後からやってきた農夫に助けられ一命をとりとめまして、早々に病院から脱走して奴らを追います。
ハーリーから「バックにシカゴのマフィアがついてるからやめろ」と止められますが当然止めるはずもないパーカー、彼らの対決やいかに…。

どっかで観たステイサム(N回目)

今作のステイサムは強盗なんですが、己に厳格なルールを課している風で「どっかで観たなこの設定」と思ったりもするんですがいつもどっかで観たような役しかやっていないのでオールオッケーです。
Wikipediaには「汚い金しか奪わない」ルールでやっていると書いてありますがそんなセリフは登場しなかった上にオープニングのターゲットのどこが汚い金やねんと文句の一つも言いたいところです。他の映画と間違ってない? Wikipedia編集者も似たような役ばっかりで混乱してるのか!?
結局は「犯罪者だけど己の美学に則って生きる男」的な例のアレで、この辺も非常にゴルゴ13を彷彿とさせるなと改めて僕の「ステイサム=ゴルゴ13説」を補強してくれる映画の一本となりました。もし今後ハリウッドで実写化するならステイサムにやらせるしかないな! 角刈りのヅラ被らせて。絶対笑っちゃうけど。

で、肝心の内容は…まあまあかなと。
上記あらすじには登場しませんが、物語後半ぐらいからメインヒロインであるジェニロペが演じる不動産営業レスリーが登場します。
パーカーにはすでに恋人(ハーリーの娘)がいてかなりのラブラブなのでそこにジェニロペ出てきてどうすんねん…と思って観ていたんですがこれがなかなかちょっと変わった立ち位置で、その予想外さでそこそこ面白くなったような気がしないでもないです。これであっさりジェニロペとくっついてたりしたら多分あんまり面白くなかったような気がします。気がしてばっかりです。
でもジェニロペはジェニロペでステイサムに惚れるんですよね。ステイサムの相手役は絶対惚れるように出来てるのか!? なんかの陰謀か!?
ステイサムはほぼすべての映画でモテるのでそこもちょっと笑っちゃうんですが何なんでしょうね。
あとオープニングで銃で撃たれたくせに治療もそこそこで普通に動き回れたり、「歩くのがやっとなはずだぜ…」と言われながら普通に格闘したりと例によってご都合主義的な立ち回りも多く、ああ俺は今ステイサム映画を観ているぜ…! と気分が高まったり低まったりします。キレッキレの格闘後にこれ見よがしにしんどそうに歩き始めたりとか。何なんだよマジで。
僕としてはこの「撃たれたけど」「ナイフで刺されたけど」普通に動き回るのを笑いっぽく展開してくれれば大満足なんですが、真面目な顔して「やつは不死身だから」みたいな雑解釈で進められると「だからダメなんだよお前は」と文句の一つも言いたくなるわけですよ。なんだよ「不死身だから」って。セリフで主人公補正を肯定するんじゃねえ。

さっきちょっと触れたジェニロペの話ですが、彼女は「裏切った4人が身を潜めていると思われるエリアの不動産営業」で、その知見をステイサムが利用するために近付く(正確には利用しようとした会社からたまたまやって来た)人物です。
これで恋愛に発展すればまあなるほどいつものパターンねとなるんですが、彼女はステイサムに惚れつつもステイサムはすでに彼女がいるので進行せず、結構中途半端な立ち位置で扱われます。
いわゆる(MEGでも出てきた)「無駄な仕事を増やすためのヒロイン」ではあるんですが、とは言えジェニロペほどのネームバリューでこのポジションはなかなか変わっている気がして面白かったですね。
はっきり言って彼女自体いてもいなくてもよくね感はあるんですが、関係のない恋人を連れ回すわけにもいかないものの絵的にステイサム一人でうろつかせるのも見栄えが良くないと思ったのか、無理くり「現場近くのシーンに配される花」とばかりに使われている感じで、メタ的ではありますがその辺ちょっと面白いなと。
まあもうちょっと上手く使えただろと思わないでもないんですが。
彼女に惚れているっぽいボビー・カナヴェイルとセットで「いらなくない?」感が強く、そこが逆に面白かったです。

観終わった直後から急速に忘れていく

何かおもしろポイントがあったような記憶があるんですが、観終わった瞬間から急速に記憶が失われていっているので思い出せません。僕は本当にこの映画を観たんでしょうか。
終盤のクライマックスは「ちょっとイコライザーっぽいか!?」とワクワクしましたがすぐに「違いますヨーン」となって冷めました。無念。
まあ結局悪くはなかったんですが「別に観なくてもいい」案件ですね。申し訳ないですけどね。

このシーンがイイ!

ナイフ男とのアクションは結構良かったですね。
あとなにか面白かったポイントがあったと思うんだけどすべて忘れました。

ココが○

ステイサムは基本的にスタントマンを使わないそうなので、今作も車からゴロゴロ飛び出したり高いところにぶら下がったりと相変わらずアクションはさすがです。

ココが×

まあ特段観るべきものがない話ではあるのが…。それをわかって観ているので文句を言うのも筋違いではあるんですけどね。

MVA

まあせっかくなので。

ジェニファー・ロペス(レスリー・ロジャース役)

不動産営業の女性。
かなり行き詰まった雰囲気を出していて、ジェニロペっぽくない役でそこが良かったですね。
彼女が自分の境遇について泣き言を言う場面があるんですが共感しかなくて困りました。
明らかに無駄なサービスショットも出てくるんですが、あれはスタイルの良さをアピールしたかったんでしょうかね…? だとしたらステイサムとお似合いすぎるのでくっついてほしかったけど。

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