映画レビュー1583 『SAFE/セイフ』
この週は土曜日バタバタだったので映画は観ず、日曜日にステイサムだけという形。
前回外した上にこの週は1本だけ、となると外したくない…ということで評価もそこそこ悪くなさそうなこちらの映画にしたわけですが…。
SAFE/セイフ
ボアズ・イェーキン
ボアズ・イェーキン
ジェイソン・ステイサム
キャサリン・チェン
ロバート・ジョン・バーク
ジェームズ・ホン
アンソン・マウント
クリス・サランドン
サンドール・テクシー
ジョセフ・シコラ
レジー・リー
2012年4月27日 アメリカ
95分
アメリカ
U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

圧倒的に割り切りが足りない。
- 電車飛び込み寸前、見かけた少女に「助けられた」ので彼女を守ることにしたステイサム
- 彼女を追うチャイニーズマフィアと、彼らに敵対するロシアンマフィア、そして汚職NYPDから逃げる
- 少女に特殊能力があって狙われている…等の設定がありつつ完全に蛇足、結局ご都合主義映画
- もっとバカに寄せるかスケベ心を廃して割り切った作りにしてほしい
あらすじ
ということで結局2週連続しょうもないステイサム映画で貴重な時間を潰してしまい、今後のステイサム企画にも暗雲立ち込める現在です。いや多分観るんだけど。
裏格闘技場的なところで選手として出場するルーク(ジェイソン・ステイサム)。どうやら八百長で稼いでいるようですが負けるはずがワンパン当てただけで相手は病院送りで全身傷だらけになり意識不明の重体、どんなパンチだよ電磁波でも込められてたのかなと思いますがそんなわけで大損したロシアンマフィアが大激怒しまして、妻がやばい! と急いで帰るも時すでに遅し。
現地に残っていたマフィアたちに散々罵声を浴びせられつつも耐え忍ぶステイサム、「ずっと見張ってるからな」ということで生きながらえたものの実際見張られていたらしく、ちょっとしたやり取りをした人物が翌朝には殺されていたりとかなり厳しい状況に置かれます。
これはまぢもぅムリ、死ぬしか無い…と地下鉄で電車に飛び込もうとしたその時、怪しい男たちから逃げ惑う中国人の女の子、メイ(キャサリン・チェン)を見かけ、放っておけずに助けようと電車に乗る…のも間に合わなかったのでしがみついて無理矢理乗車します。いや普通に乗れただろ。
メイは「一度見た数字は忘れない」天才少女として有名だったんですが、その能力に目をつけたチャイニーズマフィアから「暗号保存要員」として誘拐され、義父をあてがわれて働いていたんですがそれを知ったロシアンマフィアがメイを奪取、なんやかんやあるうちに逃げ出して今、という状況です。
かくしてチャイニーズマフィアとロシアンマフィア、そしてその双方から賄賂を受け取る悪徳警官が率いるニューヨーク市警(NYPD)の3勢力からステイサムは彼女を守り抜くことができるのか、というお話ですよ。
良さがわからない映画
要は「自殺しようとしたけど彼女のおかげで死なずに済んだから恩返しとして守るよステイサム」というお話。
この動機もかなり強引なんですが、それはそれとしてまあいいでしょう。他が面白ければね…!
彼が守ることになった少女・メイが今作のキーマンであることは明らかで、彼女が覚えている数字=暗号がお金やら何やらのために必要だから3勢力に狙われる…ということで構図としてはわかりやすいものになってはいますが、その設定も目的も「物語を面白くしている」とは到底思えず、結局「ステイサム無双だけだとアレなんでそれっぽいサスペンス要素を入れ込みました」的なスケベ心が透けて見えるしょうもない話に感じられました。
一応それなりに各陣営のせめぎ合いがあり、どこが出し抜くのか…的な見せ方もありはするんですが結局彼女を守っているのがステイサムなので苦戦することもないし最終的に落ち着くところに落ち着くのは観なくてもわかります。
なのですべて余興でしかありません。遠回りしてるだけ。
そんなこと言ったらステイサムの映画全部そうやんけ! とお叱りを受けそうですが、確かにそういう側面はありつつただ見せ方の上手い下手はやっぱりあると思うんですよ。
この映画は無駄に(完全に無駄に)込み入った話にしておきながら結局ステイサムが無双するだけなので、だったらもっとバカっぽい「やりすぎ」な方に舵を切るか、それとも暗号云々ややこしい話は抜きにしてひたすらステイサムが悪党をバッタバッタとなぎ倒す単純な話にしちゃったほうがまだ全然観られる話だと思うんですよね。
本当に意味もなく各勢力の陰謀めいた話を散りばめ、次から次へと悪そうな人間が出てきはするものの最終的には「どうせ覚えてないでしょ」とばかりに特にお咎めもなく日常生活に戻っていく連中もそこそこいて、えらい中途半端な話だなとグッタリしてしまいました。スカッと感がまるでない。
であれば途中で訳アリ気に「俺が黒幕だぜ…」みたいな人間出してこないで欲しいんですよね。別に黒幕でもないし。
もうね、どうせなら全員殺してほしいわけ。こっちは。
中途半端にいい人ぶってめでたしめでたしみたいなステイサムはいらないわけ。
そう、なーんか中途半端なんですよね。話が。スッキリしない。
ステイサム無双自体もやっぱり既視感はあるし、特段変わったアクションがあるわけでもないので凡庸の一言。
なぜこの映画がそこそこ評価されているのかさっぱりわからないまま鑑賞を終えました。
ステイサム無双が観たいなら他の映画の方が良くない?
すごく泣かせるような展開でもなければスッキリもしないし、ステイサム映画としての立ち位置も極めて微妙なのではっきり言って観る価値がないと思います。
険しいステイサム道
かなり厳しい内容になってしまいましたが、ステイサム映画を毎週観ているので余計に「だったら他でいいだろ」と感じてしまう側面はあると思います。
「たまには何も考えないでステイサムでも観るか」だったらもうちょっと評価したかもしれません。
にしても本当に凡百の一本といった感じでまるでいいところがわかりませんでした。
厳しいぜ…ステイサム道もよ…。
このシーンがイイ!
うーん特に…笑っちゃうシーンもあんまりなかったしなぁ。
ココが○
まあアクション自体はさすがなんですが…でも「そんなことねえだろwww」みたいなやり過ぎさも無いし、これだったら別の人で良くね? 感もあるしで微妙。
ココが×
一番不満だったのはやっぱりご丁寧に「悪い人です」とご紹介してくれる割に中途半端に出てこなくなった面々が結構いたことですね。
そいつらも裁いてくれないとスッキリしないじゃん、っていう。
MVA
まあもう誰でもいい感じなので結局この人ですかね…。
ジェイソン・ステイサム(ルーク・ライト役)
元警官、激強男。
結局いつものステイサムではあるんですが、上に諸々書いた不満は彼のせいではないし彼は彼で最善を尽くしていたと思います。
安定感のあるアウトローっぷりというか。まあやっぱり他のメンバーと比べると役者が違う感じはしましたね。

