映画レビュー1582 『MEG ザ・モンスター』

今週のステイサム
なんだか最近微妙なものが多い(元から?)気がしたので、結構話題になってたし面白いんだろうとこちらの映画を選択。

MEG ザ・モンスター

The Meg
監督
脚本

ディーン・ジョーガリス
ジョン・ホーバー
エリック・ホーバー

原作

『Meg: A Novel of Deep Terror』
スティーヴ・オルテン

出演

ジェイソン・ステイサム
リー・ビンビン
レイン・ウィルソン
ルビー・ローズ
ウィンストン・チャオ
クリフ・カーティス
ソフィア・ツァイ
ペイジ・ケネディ
ロバート・テイラー
オラフル・ダッリ・オラフソン
ジェシカ・マクナミー
マシ・オカ

音楽
公開

2018年8月10日 アメリカ・中国

上映時間

113分

製作国

アメリカ・中国

視聴環境

U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

MEG ザ・モンスター

スタッフが食われろ。

5.0
絶滅したはずのメガロドンが海底から浮上、戦いを挑むステイサム
  • 深海探査船が謎の衝撃によって孤立、乗組員を救うためステイサムが向かう
  • 事故の原因はメガロドンと判明、その後近くに来たのでステイサムがしばくことに
  • ザ・ハリウッドのわかりやすくフラグ感満載のドラマでお送りするアクションパニック映画
  • どうせならメタ的にやってほしいんだけどそれもなく今どきこんなの真面目にやられても…な内容

あらすじ

びっくりするぐらいひどい内容のお話で、これならクソZ級サメ映画を観たほうが100倍楽しめたな、と苦笑しながら鑑賞を終えました。

沈没した潜水艦の乗組員救助に向かったジョナス(ジェイソン・ステイサム)は外部からとんでもない衝撃を受け潜水艦が崩壊することを予期したため、救助途中で2人置き去りにして帰還。
置き去りを非難され退職し、5年後にはタイで無事飲んだくれになりました。
一方中国沖に建設された海洋研究所「マナ・ワン」ではマリアナ海溝の定説上の海底よりさらに深い場所の探査に成功しますが、またも巨大生物の攻撃によって機体が破損、浮上できなくなってしまいます。
乗組員の3名を救うにはジョナスしかいない…! ということでマナ・ワン所長のジャン博士(ウィンストン・チャオ)とジョナスの友人でもある元同僚のマック(クリフ・カーティス)はタイのジョナスの元を訪れますが、ジョナスは開口一番「俺はもう海には戻らない。どんなに情に訴えても、どんなに金を積まれても、だ!」と無下にお断りしますがその次のシーンではすでにマナ・ワンにいるステイサム。
ということで救助に向かいます。

こってりハリウッド

散々お断りしておいて1分後には現地にいるステイサムには最高に笑いましたが、面白かったのはそこぐらい。
あとはもうなかなかひどいこってり具合のハリウッドドラマを見せつけられ、最初に「こいつ死にそうだな」と(脳内で)おでこに付箋を貼っていた人たちが見事に死んでいく予想通りの展開で、おそらく過去一ひどいステイサム映画でした。
ステイサムが悪かったわけじゃないんですけどね。彼はきっちりお仕事していたと思います。
結局これは脚本家と監督の問題でしょう。8年前とは言えまだまだ最近と言っていい頃にこんなドベタな話やる!? とそこが一番新鮮な驚き。
まずヒロインのリー・ビンビン。ちょっと元NHKのわくまゆっぽい感じでお綺麗でしたが、彼女がまさに「主人公(ステイサム)の仕事を無駄に増やすムーブ」ばっかりする。いきなりステイサムが来る前に「私が行く!」って突っ込んでいきますからね。もうその時点で「うわー余計なヒロインムーブじゃん…」と思っていたら実際にその通りだったという。
その後もことごとく無駄なムーブを繰り返してくれます。なんでこんなヒロインにしたんだろ…。
他も大体「ああ調子乗ってるからこいつ死ぬな」とわかりやすいフラグを立ててくれまして、きっちり「何かあるぞ何かあるぞ…」とカメラワークでも煽ってくるので意外性ゼロです。
もういろいろ突っ込みどころはあったんですが書くのも面倒なのでさっくり終わらせますけど。本当にしょうもない内容でね…。
終盤の対決も「嘘でしょ」と思わず口にしてしまうぐらいのご都合主義を見せてくれまして、なかなかここまでやり切る(悪い意味での)ザ・ハリウッドもそうそうありません。
中国との共同制作でここまでベタなハリウッド映画を作る、というのもなんだか興味深いところですが…。

話は前後しますが、軽く説明。
舞台となる「マナ・ワン」では「マリアナ海溝の底とされているところのさらに先に底がある」理論の実証として(巨額の開発費を使って)海溝の深部にまで行った結果、絶滅したはずの太古の巨大サメ・メガロドンが発見される…というお話なんですが、じゃあオープニングの潜水艦を襲ってきたのは何だったんだよとまず軽いツッコミが入ります。
いやメガロドンなんでしょうけどね? 普通の潜水艦が行くぐらいのエリアにいるならマリアナ海溝の底云々いらなくない?
当然、深海にいるサメが海面近くにやってくることは出来ないはずなんですが、救助船が上昇したときにその排熱によって温度が上がり、サメの道が出来たので浮上してきた…という説明もされます。
なるほど確かにそうなのかもしれない…と一瞬騙されかけましたが、そんな急に浮上して水圧の問題とか無いんですかね?
と思い、ChatGPTに聞いたところ「サメは浮袋も無いので圧力変化には強く大丈夫」とのことでした。なるほどそうなんだ。
ただそれ以外の部分で問題が多く、やはり話としては無理があるようです。
そもそも救助船が浮上しただけで温度が急激に変化するはずもなく、まあいろいろと雑ですよ。と雑に突っ込んでます。
この辺は面白ければ「うるせえ創作なんだからほっとけ!」と制作側に回って文句の一つも言いますが、何せ他がひどかったのでアラも突っ込みたくなってしまうという人間性の問題になってきます。そういう人間なんだぜ、おれはよ。

ハリウッドベタが嫌いでないなら

映像自体は悪くないんですが、しかし戦い方も中途半端であまりステイサムである必要性も感じなかったし、ステイサム映画として観るというよりは「娯楽大作としてサメ映画を作ったけど力不足でした」という感じです。
まあ最近僕はことさら「ハリウッドベタ」に厳しいだけに、そこに引っかかって文句を言いたくなったと理解してください。多分僕ほどハリウッドベタに不満を感じていなければそれなりに楽しめるのかもしれません。
ちなみに余談として、ご存知の方も多いでしょうがステイサムは元水泳の飛び込み選手なので「さすがに飛び込みのフォームが綺麗だな」と感心したことは書いておこうと思います。
どうでもいいポイントだけど。

このシーンがイイ!

1分後に現地にいるステイサム。そこだけ。

ココが○

うーん…まあ映像は良かったので…。

ココが×

ベタな展開に尽きます。
家族愛的な話ももうウンザリすぎて…。

MVA

ドネイティブの英語話者なのにちゃんと日本人英語っぽい感じで喋るマシ・オカ、何気にやるなと思って観ていたんですが速攻ご退場で無念。
もうぶっちゃけ誰でもいいんですが、この人に。

レイン・ウィルソン(ジャック・モリス役)

スポンサーの大金持ち。
大金持ちっぽい雰囲気もしっかりありつつ、あんまり嫌なやつでもない絶妙なキャラクターでこの映画の中では面白いキャラクターだったかなと。
彼の行く末もまた予想通りすぎて失笑でしたけどね。

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