映画レビュー1222 『キャッツ&ドッグス』
次のウォッチパーティがこれの続編に決まったため、一応観ておくかということで1作目を鑑賞。
キャッツ&ドッグス
ローレンス・ガターマン
ジェフ・ゴールドブラム
エリザベス・パーキンス
ミリアム・マーゴリーズ
アレクサンダー・ポロック
トビー・マグワイア
ショーン・ヘイズ
ジョン・ロヴィッツ
アレック・ボールドウィン
スーザン・サランドン
ジョー・パントリアーノ
マイケル・クラーク・ダンカン
2001年7月4日 アメリカ
87分
アメリカ・オーストラリア
Amazonプライム・ビデオ(Fire TV Stick・TV)

完全にキッズムービー。
- 世界では実は犬と猫が戦っていて、その防衛最前線にただの子犬が放り込まれる
- 世界征服を企む猫 vs エージェント訓練を受けていないただの子犬
- 先輩犬たちの活躍によりなんとか防衛を続けるが…
- 全体的に古いキッズムービー感
あらすじ
正直に言うとびっくりするぐらい面白くなくて、このあと観ることになる続編に対する心配も強くなったわけですが…。
実は人間の知らないところで争いを繰り広げていた犬と猫。
世界征服を企む猫の魔の手から人間を守るべく、スパイを組織して世界中で犬たちが活動しております。
ある日家にこもって犬アレルギー薬の開発を進めるブロディー教授(ジェフ・ゴールドブラム)の家で飼われ、猫たちの魔の手から一家を守っていた先住犬が猫の罠にハマって失踪。
代わりに連れてこられた犬はエージェントとしての訓練を受けていないただの子犬・ルーだった…!
先輩エージェント犬・ブッチたちの協力を得ながらなんとか家を守るルーですが、しかし懲りずに攻め込んでくる猫軍団…! 果たしてブロディー教授の研究は実を結ぶのか…!
子ども“しか”楽しめないキッズムービー
一応話としてはですね、犬アレルギーの薬を完成させることによって犬と人間の絆がより強まる=世界征服を企む猫としては面白くないのでそれを阻止したい、というのがベースになります。
つまり大げさに言えば犬猫世界の命運を握る研究をしているのがブロディー教授であり、それ故に猫から彼を守るために犬エージェントたちが全力で阻止する戦いを繰り広げているのが犬猫世界の最前線、というわけです。
物語的な美味しさとしては「実は犬は人間を守るためにスパイ活動を行っていた」、アナザーワールド的な面なんだろうと思いますが、まあ設定としてはそこまで目新しいものでもないのは否めません。
一方“悪役”となるのは猫陣営ですが、そもそも「犬が善で猫が悪」という構図自体が古臭さを感じさせて結構不満でした。いわゆる「犬派猫派どっちか聞く」みたいな。僕はどっちも好きなのでその質問自体陳腐だなと思うわけですよ。なに二項対立煽ってんの? みたいな。
どうしても(一昔前だとなおさら)創作物としてこういう図式になりがちなのは事実なので、導入時点からそんなステレオタイプな善悪設定が意外性に欠けるし微妙だな、と。
まあそれでも話自体がぶっ飛んでたりすれば全然面白いと思うんですが、全体的にこの頃の量産系映画っぽい無難な作りになっていて、話自体に意外性が無いのがなかなかしんどく、正直今観るべきポイントはほぼ無いのではないかと思います。
んで、ここは声を大にして言いたいところなんですが。
ただ犬と猫の争いを描いていればまだ良かったものの、ここにブロディー家の息子の成長物語的なものを噛ませてきていてこれがかなり余計でした。
当然子どもの成長物語=家族再生的な要素も入ってくるだけに、これまたうんざりするほど観てきたファミリーイイ話がつまらなさを加速させます。
「犬のスパイ」だけでワクワクできるかもしれないキッズはまだしも、最近の「大人も楽しめるキッズムービー」とはまったく違う、一昔前の「子どもしか楽しめないキッズムービー」という感が強く、2020年代に入ってから観るにはなかなか厳しいものがあると思います。
どうなる!? 続編
割と序盤から「これはアカンな」と思いつつ観ていたらそのまま終わっていったわけですが、このあと観ることになる続編に対する不安も倍増。
しかもIMDbでは続編のほうが評価が低い。どうなることやら…。
このシーンがイイ!
ロシアンブルーの猫が出てくるシーンが凶悪で良かったですね。かわいい猫だったし。
ココが○
犬猫かわいい。特に犬。
でも猫は悪役なのでかわいい猫はあまり出てこず、ちょっと癖のある猫ばっかりだったのが残念でした。
ココが×
一言で言えば総じてベタなんですよね。
猫が悪役なのもそうだし、子どもの成長=家族再生もそうだし。本当にこすられすぎた内容だと思います。
MVA
犬猫の皆さんは声の出演なので、人間から選ぶとなると…この人かなぁと。
ジェフ・ゴールドブラム(ブロディー教授役)
犬アレルギー持ちのアレルギー薬研究者。
自宅にラボ作って研究している時点で結構設定的に無理があるのでは…と思いますがそこは目をつぶって。
「インデペンデンス・デイ」から5年後となるとこの頃のジェフ・ゴールドブラムをこの映画に配するのはなかなかの贅沢ではないかと思いますが、コメディもお手の物なのでさすがの安定感。
しかし映画的にはジェフ・ゴールドブラムの無駄遣い感も否めません…。


