映画レビュー1567 『メカニック』
週に一度はステイサムを観ようキャンペーン開催中です。(すぐ終わる可能性あり)
メカニック
サイモン・ウェスト
ルイス・ジョン・カリーノ
リチャード・ウェンク
ルイス・ジョン・カリーノ
ジェイソン・ステイサム
ベン・フォスター
トニー・ゴールドウィン
デヴィッド・リーチ
マーク・ナッター
ジェフ・チェイス
ミニ・アンデン
ドナルド・サザーランド
2011年1月28日 アメリカ
93分
アメリカ
U-NEXT(Fire TV Stick・TV)

「いつものステイサム」以上でも以下でもなし。
- 例によっておなじみの「確実に仕事をする殺し屋」ステイサム
- 仕事として恩人殺害を引き受け、実行後にそのドラ息子に自分の技を伝授していく
- チャールズ・ブロンソン主演の同名映画のリメイク
- リメイクなのに「いつものステイサム映画」にしか見えないのが良いのか悪いのか
あらすじ
あまりにもどっかで観たようないつものステイサム映画過ぎて書くことが無いんですが、とりあえずレビューします。
ジャングルの奥(多分)で大きくはなさそうなもののデザイナーズ住宅的な綺麗な家に暮らし、真空管アンプ×レコードで音楽を流す優雅な生活を送る殺し屋“メカニック”、アーサー(ジェイソン・ステイサム)。
用意周到な計画のもと確実な仕事で信頼を得ている彼ですが、次の依頼はその彼の恩人かつ友人のハリー(ドナルド・サザーランド)でした。
一旦は拒絶するアーサーですが、ハリーが組織内(詳細不明)で裏切り行為を働いたとの理由で依頼を受け、結局実行。
ハリーの息子でかなりの問題児であるスティーヴ(ベン・フォスター)は、犯人が誰かを知らないまま旧知の仲であるアーサーに復讐のため自らも“メカニック”になりたいと志願。
承諾したアーサーはスティーヴが一人前の殺し屋になれるよう訓練しますが…あとはご覧くださいませ。
いつもすぎる
1972年にチャールズ・ブロンソン主演で作られた「メカニック」のリメイク作品。リメイク元は未見です。
チャールズ・ブロンソンは何回かしか観たことはないですが、なんとなく今のステイサムに繋がりそうな系譜の上にいそうでなるほどとその事実だけですでにちょっと面白かったですね。
しかし映画自体は結構真面目な作りになっていて、「ステイサム映画はインド映画説」は今作には当てはまりそうにありません。
ステイサムの映画らしく(?)上映時間も短めなのでだいぶ説明も少ない故に彼の属する(依頼される)組織の実態(最初CIAとかなのかなと思ったもののそうでもないらしい)もよくわからないんですが、恩人とされるハリーはいわゆる“ハンドラー”、調教師的なポジションのように見えました。そんな彼を殺害せよ、というのがスタートです。
で、彼の息子がどうしようもないクズ野郎なんですが、仕事とは言え恩人を殺さなければならなかった贖罪の意識からか、はたまた彼自身が(おそらく)ハリーから受け継いできた仕事のやり方をその息子に伝達しなければと考えたのか、その辺も定かではないですが引き取って訓練し、一緒に仕事をすることになる、と。
一方で息子の方は「父親の復讐」も胸に秘めた上での殺し屋稼業なので、つまり「自分が殺したことがバレたら殺し合いに発展する」危険性もはらんでいて、その設定が物語に程よい緊張感を生んでいたと思います。
あとはもう特に言うこともなくてですね。
いやほんと、これほどまでに毒にも薬にもならない映画も珍しいぐらい、何も持ち帰るものがありません。
念のため言っておきますが、それが悪いわけではないんですよ。ただの暇つぶし的に観て面白かった/つまらなかったで数年後には観たことすら忘れてるような映画もあっていいんです。そればっかりになっちゃうとアレだけど。
ただやっぱり「ステイサムは笑っていい」とお墨付きを得てもうちょっとぶっ飛んだ笑えるものが観たいがためのステイサム運動なのでやや中途半端な映画だったかなと。
世間的にはおそらくこの前の「ワイルドカード」の方が評価が低いと思いますが、あちらはステイサムの映画としてはちょっと変わっていたのでこの映画のように「いつもすぎる」よりかは良いと思うんですよね。
今年は配信にあるステイサムの映画を片っ端から観ていくつもりでいますが、一年が終わったときに思い浮かぶシーンが脳内ですべて正しくそのシーンのあった映画に結びつく自信がありません。絶対に混線すると思います。
〈正しい選択肢を線で結べクイズ〉
チンピラに回し蹴り・ ・メカニック
車から飛び出してゴロゴロ・ ・トランスポーター2
チンコハサミ・ ・ワイルドカード
みたいな。絶対間違えますよこんなの。
オイルヌルヌル=トランスポーターは忘れないんですが。
実写版ゴルゴ13は俺だ!
それとこの映画自体に対してというわけでもないんですが、今回観ていてもう一つ気付いたのが「ステイサムのキャラクター像はゴルゴ13に似ている」というのがあります。
ゴルゴ13を全巻所持している自分が言うんだから間違いありません。
ほとんど笑わず、凄腕で確実な仕事をこなす暗殺者。完全にゴルゴ。違いは髪型ぐらいのものです。
ゴルゴも(現実味がなさすぎて)妙なおかしさが出てくるときもあるだけに、この説も意外と鋭い指摘なのでは…? と勝手に思っております。
このシーンがイイ!
カーチェイスの果てはやり過ぎ感があってよかったですね。ああいう現実味のないバカバカしいところがステイサム映画の良さかなと。
ココが○
いつも通りすぎると言いつつなんか観られちゃうのはやっぱり彼の魅力なんでしょうか。本当に不思議な役者さんだと思いますね。「そればっかり」やってるのに観られちゃうという。
ジャンルは全然違うけどラブコメのおヒューと似たものを感じます。
ココが×
上に書いた通り、あまりにも他と違いがわからなすぎる内容。
もうSCU(ステイサム・シネマティック・ユニバース)とかにして全部一括りにしちゃえよと思いますね。ステイサムの映画は。
MVA
出演時間はほんのちょっとなのに相変わらず印象に残る役者、ドナルド・サザーランドの偉大さを改めて感じましたがさすがにちょっと選ぶほどではないのでこの方にしましょう。
ベン・フォスター(スティーヴ・マッケンナ役)
ハリーのクソ息子。
元々サイコパスみがあるタイプっぽいですが、殺し屋になったことで逆に真面目に仕事に対峙するようになったような感じ。そのキャラ設定の雑さもまたちょっと気にはなるんですが。(前評判ほどクソ野郎感がない)
ステイサムがいつも通りすぎるので準主人公ということでチョイス。特段良かったわけでもないんですが、まあしっかりそれっぽい感じは出ていたかなと。

