映画レビュー0666 『ラヴレース』

本日はちょっと何も考えないで気楽に観られる映画が観たいなーと思ってチョイスした映画なんですが、実際は全然そんな映画じゃなくてですね…。タイトルのポップなフォント、なんやねん。

ラヴレース

Lovelace
監督
ロブ・エプスタイン
ジェフリー・フリードマン
脚本
アンディ・ベリン
出演
シャロン・ストーン
ジュノー・テンプル
音楽
公開
2013年8月9日 アメリカ
上映時間
93分
製作国
アメリカ

ラヴレース

アメリカの伝説的なポルノ映画「ディープ・スロート」に主演したリンダ・ラヴレースの半生。

相も変わらず男はクソだな!

7.0

僕のような生真面目ジャーナリズム大好き人間としては、「ディープ・スロート」と言うとやっぱりウォーターゲート事件の情報提供者のことしか思い出さないわけですが嘘ですこっちも知ってましたごめんなさい。

伝説のポルノ映画「ディープ・スロート」の主演女優、リンダ・ラヴレース。厳格な家に育った彼女が、なぜポルノ映画に出ることになったのか、そして世界中で大ヒットしたその映画の後、どのような人生を歩んだのか…を描く伝記的映画です。

観るまでは「あの伝説のポルノに出た女優の立身出世物語」的な、スターになっちゃってワオ的な軽いお話なのかと思っていたんですが、ところがどっこいアメリカ人ならおなじみなんでしょうが、このリンダ・ラヴレースという方がなかなか壮絶な人生を歩んでいてですね、「スターになっちゃってワオ」なんて話ではなく、「どこで歯車が狂ったのか」が中心の比較的重めの映画で、そんな彼女の人生を描きつつ、やや浅めですがポルノ産業の闇みたいな部分にも目を向けた社会派とも言える内容でした。

まあ結局のところは、真面目で素直だった若い頃につまらない男に掴まってしまったせいで振り返ると元に戻れない道を歩んでいた悲劇、というような…割とありがちと言えばありがちなお話ではあるんですが、しかしその彼女が「出てしまった」映画がとてつもない大ヒットを記録してしまったがために、その影響力の大きさや取り返しのつかないレベルがかなり大きなものだったことは想像に難くなく、それ故に逃げ場のない状況に置かれた彼女の悲惨さ、彼を選んでしまった選択の重さに考えさせられるものは大きかったと思います。子育てについても考えさせられる部分もありました。

ただ、正直なところ…この手の伝記映画は総じて言えることでもあるんですが、描かれるご本人に対する知識や理解が興味の大きさにダイレクトに関わってくるものなので、「ディープ・スロート」やリンダ・ラヴレースその人に対してそこまで思い入れも知識もない日本人が観た場合、「ふーん、かわいそうだな」程度の感想以上はなかなか難しいだろうな、という気もします。

僕の場合、未だしょっぱい独り身人生を送っているために、クズな男たちがウェイウェイしている時点で「マジでこんなクソヤロウどもが美味しい思いをするこの世界はクソワールドだな!! ksw!!」とある意味普通のメンズよりも憤れる分、この手の映画には弱い面があると思うんですが、逆に言えばウェイウェイしている面々にとっては、「ふーん、まあ運が悪かったね」ぐらいにしか感じられないであろうことは間違いないと思うので、それ故なかなか普通の日本人男性が観てグッと来るかと言われると…難しいのかなと。

男目線で言えば「ポルノ産業」を描いていつつもシリアスで真面目な映画になっているために、興味の対象としてリンダ・ラヴレースという人が挙がってこない以上は、アマンダ・サイフリッドの文字通り体当たりの演技ぐらいしか興味を惹かれない人が多いのも事実でしょう。しかしそこを主眼にして観るには重いので、そこまでオススメすることもできないし。

となると、どちらかと言うとやっぱりこういう話は共感できる分、女性の方が観ていて感じ取るものが多いんじゃないかと思います。なのでぜひいろんな女性に観て頂いてですね。甘いこと言うモテ男に騙されるなよ、とこの世界の片隅で言っておきたいと思います。はい。

このシーンがイイ!

お父さんと電話してるところかなぁ。あとお母さんに聞き入れてもらえなかったところとか。やっぱりご両親との会話はいろいろ考えさせられますよね…。

それと「謎の仕事」のシーンもね…男ってホントクソだねっていうね…。

ココが○

序盤こそ比較的エロかったりしましたが、実際は非常に真面目でしっかりとした伝記的映画なので、上に書いたようにむしろ女性に観て欲しい映画だと思います。AV女優の人とかこれを観ていろいろ思うところがあったりするんじゃないかな…。

ココが×

これまた上に書いた通りですが、やはりこの人自体に興味がない限りはあまり刺さらない面は否めません。良い映画なんですけどね。「リンダ・ラヴレースを知っている」人向けな感じはあるかなと。

MVA

お母さんがねー。観終わった後にシャロン・ストーンと知ってビックリですよ…。シャロン・ストーンと言えば…それこそエロ目的でね。「氷の微笑」観たくて観たくてしょうがなかった時期がありましたよ。ええ。若かった。めっちゃ久々に観ましたが、こんなおばさんになっていたとは…。でも良かった。

ピーター・サースガードは相変わらずクズの役で笑えますね。似合ってるのがまた。この人こんな役ばっかだな。かわいそうに。

で、まあ…身体も張ってたし、順当に。

アマンダ・サイフリッド(リンダ・ラヴレース役)

この映画の時点でもう結構なスターだと思うんですが、惜しみなくおっぱいもご披露して頂いて。

多分日本だからだと思うんですが、劇中結構強めに黒ボカシや画面塗りつぶしで消されているシーンもあったりして、実際はなかなか過激な演技をしていたのかなぁと思うと…すごいなと。観たかったぞと。なかなかこの役は覚悟がいる部分があったと思うんですが、見事に演じていたと思います。

おっぱれ!

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