映画レビュー0591 『マッドマックス 怒りのデス・ロード』

ご存知、昨年最も話題をさらったと言ってもいい映画。

この手の映画はあまり好きではないんですが、それでも観たほうが良いというような意見もよく見かけるので、借りて観てみましたよっと。

マッドマックス 怒りのデス・ロード

Mad Max: Fury Road
監督
ジョージ・ミラー
脚本
ジョージ・ミラー
ブレンダン・マッカーシー
ニコ・ラサウリス
出演
ヒュー・キース・バーン
ロージー・ハンティントン=ホワイトリー
ゾーイ・クラヴィッツ
アビー・リー・カーショウ
コートニー・イートン
ネイサン・ジョーンズ
音楽
公開
2015年5月15日 アメリカ
上映時間
120分
製作国
オーストラリア・アメリカ

マッドマックス 怒りのデス・ロード

核戦争後の荒廃した世界、ジョーと呼ばれる男がこの辺り一帯を支配していたんだぜ。ある日ジョーの部下である大隊長のフュリオサが、近くのシマに取引に向かうフリをしてジョーの喜び組を連れ出し逃走、それに気付いたジョー他戦闘員たちが追いかける中に、輸血要員として囚われていた元警官のマックスもいて、逃走の機会を伺っていたんだぜ…。

超マッドがマックス。

7.0

今作はマッドマックス4作目でリブートの扱いになるようですが、このシリーズを観るのは初めてです。

やっぱりこういう無骨なアクションモノはあまり好きではないので、確かにすごかったんですが期待するほどはハマれなかった感じ。「そういう人たちも熱狂するほど面白い」みたいな意見も聞いていたので、もう終わったら髪の毛振り乱してウヒョウヒョ言ってるんじゃないか、と期待してたんですが。

すごいし振り切ってるしかっこいいし良い意味でバカっぽくて最高、っていうのもわかるんですが、「マッドマックス教」に入信したくなるほどバチッとハマらなかったのが残念です。まあ、そういうわけで以下のレビューは「こう言う映画があんまり好きではない人」のものなので、好きな人はもう全無視して観て熱狂すると良いと思います。あくまでそうでもない1オッサンのご意見ということで。

核戦争後の荒廃した世界が舞台。早い話がもうほんとに北斗の拳の世界です。そこで一帯を支配するジョー(大物の割に小物っぽい名前が最高)のところに、主人公であるマックスが捕らえられてやってきて物語がスタート。成り行き上、そこから脱走する大隊長のフュリオサとともに行動することになったマックスが、果たして追手から逃れて“約束の地”までたどり着けるのか、というお話です。

まあこう言う映画なので、ストーリーは二の次で良いと思います。やや前日譚のコミックに設定を引っ張られているような箇所があるようですが、全体的にはとてもシンプル。

劇中、「痴話喧嘩でこれかよ」的なセリフに笑いましたが、確かにその通り「俺の女達が逃げ出しやがった! 野郎ども追うぞ!!」で2時間、というお話です。

序盤はもう本当にマッドがマックスしていて、おそらく鼓舞する目的なんでしょう、演奏する連中もマッドな車で追走に加わっている辺り、非常に笑えます。ドンドコドンドコ太鼓を叩き、ディストーションの効いたギターでギュイーンと追う。最高。途中出てくる追手も何故か車なのにハリネズミ状にトゲトゲ。槍を投げたらチュボーンと爆発。もうゲラゲラ笑いました。

これはバカにしているわけではなくて、それが最高なんです。多分観た人みんなそうだと思います。「うおー! かっけー!」って観る映画じゃないでしょう。「わはははは! バカだなーゲラゲラ」って楽しむ映画。中二っぽさが爆発しています。それが最高。

もう突っ込みどころ満載で、それが(おそらく)監督の思惑通りなのが気持ちいい感じ。やっぱりこういう映画はこうでないと。バカは振り切ってやるべきだぜ。

ただ、これまた当然ですが劇中の人たちは生死に関わるだけに真剣そのもので、話自体はとてもシリアスです。それはそれで当たり前だしいいんですが、ただ俺様としてはもっともっとバカな方面に弾けて欲しかったぜ

めちゃくちゃお金もかかってるし、スピード感やアクションの危険度ったら他に類を見ないすごさでしたが、やはりそれだけでは単調だし、途中で段々飽きてきちゃったのは事実。最初は本当に楽しかったんですが。半分過ぎた辺りから少し時間が気になりだしましたね…。気になりだしたぜ…。(言い直し)

2時間終始「最高だー!」って突っ走れる人がちょっと羨ましい、そんな映画でした。

「この手の映画が好きではない代表」として軽くまとめれば、もう本当に意外性とかは皆無です。「きっとこういう映画だろうな」っていう想像そのままを突き抜けて作り上げたような映画。

それが悪い、とかじゃないんですよね。その方向で行くところまで行くぜ、って作ったところが素晴らしいわけです。あとはもう好きか嫌いかの問題で、僕はやっぱりあんまりこういう映画は好きじゃないんですが、ただやっぱり良く出来てるしすごかったので敬意を払いたい、という感じでしょうか。

このシーンがイイ!

活躍シーンは少なかったですが、婆さん連中がかっこ良かったですね。あの辺好き。

ココが○

アクションシーンはほぼ追走と絡んでいるので、走っている車orバイクでのバトルが基本なわけですが、これがまたすごいんですよね。いや絶対死ぬだろ、ってバトルばっかりで。いくらスタントマンも使っているとは言え、どうやって撮ったのか不思議なほど激しいアクション。それが何度も出てきます。これは他に真似できなそう。

ココが×

どうしても既視感のあるストーリーだし、深さに至ってはゼロなので、やっぱりアクションに惹かれるタイプでなければ厳しい映画なのかな、と思います。

あとは…悪役連中にもっとワルワルして欲しかったかなー。テンポが悪くなりそうなので良し悪しですが、もっと「こいつ許せないわ~」って思わせて欲しかったかも。

MVA

気付けばめっちゃ売れていますがトム・ハーディ、地声が高いからか話し声になんとなく違和感。無理に絞ってるのか、はたまた後処理してるのか謎ですが…なんか元を知ってると変な感じ。んで選ぶなら、まあこの人でしょうねぇ…。

シャーリーズ・セロン(フュリオサ大隊長役)

無難すぎる選出で我ながら不満ですが、あの美人が坊主頭でアクション映画を乗り切る、しかもプライベートは出産直後というハードさ。大したもんです。

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