映画レビュー0415 『オー・ブラザー!』

まだ観たいけど借りられなかった作品もあるのでまたやる予定ではありますが、とりあえず今回のロードムービー企画はこれでおしまいです。

そしてこれが今年最後のレビューとなります。

今年はかなり本数が減ってしまいましたが、終盤になって映画鑑賞意欲も復活してきたので、来年はもう少し増える予定です。数少ない来訪者の皆様、どうぞよしなに。そして良いお年を。

来年は通常通り「なんプロアワード」よりスタートの予定です。

オー・ブラザー!

O Brother, Where Art Thou?
監督
脚本
ジョエル・コーエン
音楽
公開
2000年12月22日 アメリカ
上映時間
106分
製作国
アメリカ・イギリス・フランス

オー・ブラザー!

1930年代のアメリカ。服役中の詐欺師・エヴェレットは、かつて埋めた120万ドルの大金がまもなくダムに沈められることを知り、鎖で一緒に繋がれていたピートとデルマーを連れて3人で脱獄する。捕まりそうになったり出会いがあったりを繰り返しながら、果たして彼らは大金を手にすることができるのか…。

いいんだけど、ピークが無いような。

7.0

セピアがかった風景に、カントリーを中心とした懐かしの名曲がいくつも登場、ちょっとマヌケな3人を主人公にしたロードムービー…と来ると、コレはもう超名作に違いない、とこれまた期待しすぎたのか、今一歩、グッと来るピークの無いまま終わってしまったような印象で、良い映画なんだけどすごく惜しいような、なんともモヤモヤした感じで鑑賞を終えました。

主人公は脱走した囚人仲間3人。リーダー格でちょい理論派を気取ってるもののどこか抜けてるエヴェレット、完全に抜けてるイイ人そうなデルマー、ちょっと怒りっぽいピートの3人が、途中途中で出会いと別れを繰り返しながら、捕まりそうになりつつも逃避行を繰り広げる、ロードムービーとしてはド定番と言っていい展開の映画です。

物語上も重要な、彼ら自身がお金稼ぎのために「ずぶ濡れボーイズ」と名乗って歌う歌を始め、あちこちで(知らなくても雰囲気で)懐かしい曲が流れ、なんとも言えないホンワカした気持ちにさせてくれる、「あったかコメディ風ロードムービー」と言ったところでしょうか。この雰囲気はすごく好きでした。

ただ、元となる物語が古代ギリシャの「オデュッセイア」だからなのか、ほんのりファンタジーっぽいような、昔話のような、いわゆる普通の人たちによる出会いと別れという感じではなく、全体的にやや絵本のような、まさに「物語」という単語がしっくり来るような内容で、そこが少し入りきれないというか、登場人物に同化するよりもあくまで「鑑賞」に留まるような、今一歩足りない感じがもどかしくもあり。

また、ロードムービーなんて大体そうではあるんですが、一つ一つの出会いが印象的ではありながらも短めなので、出てきては去り、出てきては去りの展開が早く、もう少し観たかったな…というような内容が多かったのももったいない感じがしてしまい。

なんだろうなぁ…。良い映画なんですが、なんか物足りない感じがあったんですよね。どこが悪いとも思わないんですが。すごく惜しい。

一つ確実に感じたのは、3人のうち、ピートだけ正直あまりいる意味がないと言うか、キャラが立っていない気がしました。これがまたもったいないな、と。他の二人が良いキャラだっただけに、もう一本芯があったら全然違ったような気がします。

とは言え、やっぱりなんだかんだ言って「音楽の良い映画は強い」。その印象は相変わらずで、音楽の使い方がウマイ映画はいいなぁと思います。「ずぶ濡れボーイズ」、最高でしたね。

本人たちの歌ならなお良かったんですが、どうやら吹き替えのようで…そりゃまあかなりうまかったし、しょうがないんですが。

このシーンがイイ!

ずぶ濡れボーイズの歌のシーン、これはやっぱり文句なしに良かった。シーンがいいというか、やっぱり歌がいいというか。ギターもさすが悪魔に魂を売っただけあるぜ、という良さ。

ココが○

音楽の使い方と、いかにも郷愁を誘うような雰囲気。この雰囲気はたまらんですよねー。

ココが×

上に書いたとおりですが…一番はピートのキャラなのかなぁ。どこがダメと言えないんだけど突き抜けないもどかしさが…。

MVA

ジョージ・クルーニー、相変わらずの安定感で素晴らしかったんですが、今回はこちらの方にしようかな、と。

ティム・ブレイク・ネルソン(デルマー役)

頭が弱いけどイイ人そう、それに尽きるんですが、その雰囲気がなんとも抜群で。ジョージ・クルーニーとの相性も良かったんじゃないかと思います。

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