映画レビュー0244 『ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える』

今月からレンタル(TSUTAYA DISCAS)復帰ということで、第一弾。一発目にこの映画が来る辺り、故人の人柄が忍ばれます。死んでへんわ!

ただレンタルは月8本なので、今のペースだとBS録画も織り交ぜつつになるでしょう。まあ別に読む側にとっては関係ないので、特に明示もしませんが。

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

The Hangover Part II
監督
脚本
原作(キャラクター創造)
ジョン・ルーカス
スコット・ムーア
音楽
公開
2011年5月26日 アメリカ
上映時間
102分
製作国
アメリカ
視聴環境
TSUTAYA DISCASレンタル(ブルーレイ・TV)

ハングオーバー!! 史上最悪の二日酔い、国境を越える

ラスベガスでの前回の騒動から2年。ステュが結婚することになり、婚約者の母国であるタイで結婚式を挙げることになった。結婚式前日の夜、前回の反省から、1本のビールだけで乾杯して「独身最後のパーティ」を終わらせようとしたメンバーだったが、気付けば見知らぬホテルで目覚め、また記憶が無い…。

期待に応えられない「コピー」。

6.0

前作は元々ハードルが低かったせいか予想外の面白さで、何気に「なんプロアワード」最終選考にすら残ったほどの作品だったんですが、それだけ面白かった作品の続編なだけに、当然期待も大きいわけで…。

が。

結局、前作をなぞっただけの既視感のある展開に、さらに「前作を超えるぞ!」と意図する力の入れる方向が間違っているせいで、逆に笑えない方にベクトルが向かってるのが気になりました。気楽さが無いんですよね。話自体に。前作のような「アホだな~」って笑える感じではないというか。二度目、っていうのも大きいとは思いますが。

ただ、一応フォローしておけば、映画としてはそれなりに悪くはないデキだとは思います。いかんせん、前作でハードルが上がりすぎたのが…。

前作同様、全員記憶を無くした状態で見知らぬホテルで目が覚めて、そこから「いなくなった」人間を探しだすための珍道中なので、もう本当に前作を観た人には「(エピソードは違うけど)まったく同じだよ」と言えば話が通じるような展開。ただ、しょっぱなから失踪した婚約者の弟のものと思われる指が登場したり、チャウが大変なことになったりと、いきなり背負わされる十字架が重い。

そもそも失踪したのも今回は他人なので、前作のような軽さが無いんですよねぇ。

今回は役柄変更でステュ失踪の代わりにダグが仲間に入ればいーじゃん、と素人考えで思いましたが、まあやってることは一緒になるので評価は変わらないでしょう。ハチャメチャっぷりは相変わらず、勢いもあるんですが、なんか乗り切れない。

どうもその失踪した人物のポジションなんかも関係してると思いますが、妙にシリアスなんですよね。銃で撃たれたりとかしてるし。ちょっと力入れる場所が違うんじゃないの、と。

タイトルが「ハングオーバー(二日酔い)」なだけに、「酔っ払って記憶を無くして」っていうのは一緒でも仕方ないとは思いますが、そこからエンディングまでまるで同じ展開なので、「エピソードだけちょっと変えました」じゃあさすがに観てる人も納得しないです。

前作が予想以上の大ヒットだったと思うので、いろんなしがらみが出てきちゃったのも想像できますが…。

今回のせいで前作の評価すら落ちかねない気がするので、前作が好きだった人はそこまでで終わらせて、思い出の棚にしまっちゃうのもひとつの手かな、と…。

、あるんでしょうか。無い気はしますが。一応あったら観ようとは思いますが…。(2017年追記:あったし観たよ)

このシーンがイイ!

もはや映画の内容云々ではないんですが、結婚式のシーンは綺麗で良かったですね~。タイの結婚式ってこういうのなんだ、っていう。こういう歴史を感じる結婚式って素敵ですねぇ。日本も無駄に豪華な結婚式やるんだったらこういうのにすればいいのに。

あと、一番笑ったのは屋上での会食シーン。「ありそうだな!」っていうのでなんか笑いました。

ココが○

今回は特に無し。前作の良さが全部パワーダウンしちゃってるのが…。

ココが×

コメディなのに妙にシリアスなところ、がすべてでしょう。

加えてあからさまにモラル無視な話が結構出て来るんですが、それがまた別に特に笑えないという…。全体的に残念な印象。

MVA

基本的に主要メンバーは前作から続投なので、その中で誰を選ぶか、という話ですが、やっぱりどうにも映画自体がイマイチだと人の評価も難しい…。強いて挙げるなら…

ブラッドリー・クーパー(フィル・ウィネック役)

イケメンで一番冷静な人。狂言回し的なポジションでもあります。

元々この人は結構好きなので、なんとなくチョイス。ちなみに以前日本に来た時に友達が見に行って握手したらしいんですが、非常にフランクな人で、ノリノリで一緒に写真を撮ってくれたそうです。そういうのを聞くと余計に贔屓にしちゃいますねぇ。

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