映画レビュー0037 『ライフ・オブ・デビッド・ゲイル』

[2017年追記]

死刑問題を描いた映画ですね。これももう一度観たい面白い映画でした。

僕はいろいろ読んだ本の影響だったりその他諸々の結果、死刑廃止論者になったんですが、日本では死刑廃止論側に立つ人間はかなりの少数派らしく、なかなかそういう意思表示をするにも勇気がいるというのが正直なところです。

感情的にはものすごくよくわかるんですけどね。僕も身近な人が殺されたら、犯人には死刑を望む気持ちは必ず出てくると思います。

ただ、それをそのまま認められるほど今の日本の警察と司法制度に信用が置けない、というのが僕の出した結論でした。

もう少し、今の人質司法と有罪ありきの報道については議論されるべきじゃないのかなと思います。痴漢冤罪にはうるさい割に、もっと厳しい事件の冤罪についてちょっと鈍感すぎるかな、と。おそらく距離が遠すぎて自分の身に降り掛かってくる可能性を感じにくいんだとは思うんですが、ただ冤罪なんてどれだけ遠くても急に訪れる可能性はあるからこそ怖いのであって、そこに無関心なことは危険ではないかと思います。

ただこの辺の話はちょっとこのブログにそぐわない真面目すぎるお話なのでおっぱい置いておきますね。

(.人.)

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

The Life of David Gale
監督
脚本
出演
マット・クレイヴン
音楽
アレックス・パーカー
公開
2003年2月18日 アメリカ
上映時間
131分
製作国
アメリカ

ライフ・オブ・デビッド・ゲイル

レイプ殺人犯として死刑を宣告された死刑反対運動家のデビッド・ゲイル。彼が死刑執行直前、女性記者を呼んでインタビューを受けると言うのだが…。

いかにもスゴイ話のサスペンス。見応えアリ。

8.5

実は去年だったか、たまたま死刑問題を問う本を読んだもので、そういう意味でもいろいろ考えさせられる内容ではありましたが、でも実は最後まで観ると、死刑云々を問いかけるというよりは、一人の策士の頭脳と愛を測る話だったのかな、と思いました。

全体的に飽きさせず、構成もしっかりとしていて、非常に見応えのある映画でしたね。サスペンス好きとしては大満足の一本でした。

既に収監されている彼のインタビューという形で過去を描いていき、現在の「そのとき」までに謎を追っていくというストーリーなわけですが、現在の彼は収監されているため、特に時間を描かずとも「今」か「過去」かがわかりやすく、その辺りも余計なことに頭を引っ張られずに済んだのがよかったかな、と。

登場人物的にも、「今」は記者コンビ+カウボーイ、「過去」はゲイルと被害者が軸なので、そういった意味でも情報が整理しやすく、内容に集中できます。

内容の複雑さの割に理解しやすい作りなのは、その辺りの構成のうまさがあったんじゃないかな、と思います。

結構重たい話ではありますが、サスペンスが好きなら一見の価値はアリじゃないかな、と。

惜しむらくは、やはり主演がケヴィン・スペイシーであるということ。

彼の演技はいかにも頭のいい、役柄にぴったりなものでしたが、どうしても彼であるが故に疑って観てしまうんですよねぇ。

サスペンス好きな人が観るからこそ、どうしてもフィルターがかかってしまうので、その辺りのジレンマがもったいないというか…観る側の勝手な解釈ではあるんですが、この役が他の役者さん、例えばブラピ(適当なチョイス)とかだったら、観賞後の印象、インパクトもだいぶ変わったかもしれないな、と思います。

難しい問題ですけどねー。

ココが○

上にも書いた通り、ストーリーを追いやすい内容なので、中身に没頭できるという作りがまず素晴らしいです。

あとはもうサスペンスなので、しっかり頭使って観てもらえれば、と。

ココが×

サスペンスの宿命ですが、少し残酷なシーンもあったり、あとは少しエロいシーンもあったり、その辺が苦手な人はやっぱり避けた方が無難です。(そういう人はサスペンスって好きじゃないとは思うけど)

MVA

うーむ…。

ケイト・ウィンスレットは実は初めて観たんですが、なかなか「それっぽく」てよかった。相棒のガブリエル・マンも初めてですが、すごくよかった。被害者のローラ・リニーもこれまたよかった。だけど…やっぱり

ケヴィン・スペイシー(デビッド・ゲイル役)

ですかねぇ…。

上に書いた通り、彼が演じている時点でもったいない展開になってたりするんですが、でもやっぱりこの役をこの人以上にうまくできる人はいないと思うんですよねー。

ひいき目もあるかもしれませんが…。

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