映画レビュー0049 『スティング』
例のデザイン担当した本の中に紹介されていた映画で、歴史に残る名作っつーことなのでいい加減観ないとな、と。遅ればせながらの初鑑賞でございます。
スティング

名画は名曲と共に。
……って誰かが言ってたような言ってなかったようなですが、まさにそんな感じ。時代を超えて愛されている映画だけあり、全編通しての雰囲気の良さが印象的でした。
さすがにもう40年近く前の映画なので、観たことありそうなシーンや伏線がたくさんありますが、これは裏を返せばそれだけこの映画が後にいろんな影響を与えた「教科書」だったんだな、ということでしょう。こういう「騙し」のストーリーの先駆けだったんじゃないかなぁ。
当時、リアルタイムで観た人にとっては、それはそれはとてつもなく痛快で面白い映画だったに違いありません。もちろん、今でも十分に楽しめます。
きっと今ならもっと展開が早くめまぐるしい映画になっていたと思いますが、逆にこの映画の良い意味での緩やかさが人情的な雰囲気を感じさせるし、いかにも「古き良きアメリカ」的な世界がたまりません。
前半は「騙し」に目を向けさせ、後半はフッカーの心理状態に目を移させておいての結末。その辺りの演出も巧みです。
その「古き良きアメリカ」的な世界は、レトロな町並みもそうですが、やはり誰もが知っているアノ名曲「ジ・エンターテイナー」を始めとしたラグタイムのイメージがそうさせているのは間違いありません。この音楽のおかげで、「温かさ」「温度」といったものを感じる、温もりのある映画だと思いました。
少し大げさかもしれませんが、この映画は、この作品だけにとどまらず、映画という文化その物に対する愛情のようなものを感じます。
泣き所は無いんだけど、「やっぱり映画っていいなぁ」とホロリときちゃうような、映画好きにはたまらない名作ですね。
ココが○
前時代的とは言え、騙しのテクニック、結末に至るまでの展開はさすが時代を超えて愛される名作だけあります。チームを組んでコトにあたる作りも好きです。
そして何よりBGM。個人的にもラグタイム、好きなんですよねー。
ココが×
男性陣は時代を経た今もかっこいいなぁと思わせる配役でしたが、女性陣がイマイチだったのが少し残念。まあ、本編とはあまり関係のない話です。
あとは、やはりどうしても展開的に(後発のものとは言え)観たことがある、予想できる部分があるので、その辺りをどう捉えるかで人によっては評価がわかれるかもしれません。
MVA
もーこれはやっぱりこの人
ロバート・レッドフォード(ジョニー・フッカー役)
ですね。
若きロバート・レッドフォードの映画を観るのは初めてでしたが、まーかっこよかったですね。
後半、言葉には出さないけど悩みを抱いている演技も良かった。
ブラピが彼のことを親のように尊敬し、慕っているらしいですが、なるほどそれがよくわかりましたね。「オーシャンズ」シリーズでのブラピなんてこのフッカーにうり二つと言った感じで。

