映画レビュー0481 『ホワイトアウト』

珍しく邦画連投。これも当時結構話題になっていた気がします。

ちなみに石黒賢の婚約者に松嶋菜々子という配役なんですが、僕も二十歳ぐらいの頃でしょうか。石黒賢に似ていると言われたことがありまして。ですが未だに松嶋菜々子のような婚約者は現れません。いらぬ情報でした。

ホワイトアウト

Whiteout
監督
若松節朗
脚本
真保裕一
長谷川康夫
飯田健三郎
原作
『ホワイトアウト』
真保裕一
出演
織田裕二
松嶋菜々子
石黒賢
河原崎建三
中村嘉葎雄
吹越満
音楽
ケンイシイ
公開
2000年8月19日 日本
上映時間
129分
製作国
日本

ホワイトアウト

ある猛吹雪の日、奥遠和ダムがテロリスト集団に占拠される。ダム作業員の富樫は当時外にいて人質にならずに済んだため、外部との接触を図りつつ、一人テロリストたちと対峙する。

圧倒的な力量不足。雑過ぎ。

3.5

もういろいろ突っ込みどころ満載でいちいち書いてられないレベルでしたね。なので端折ってざっくりとしたレビューにしたいと思います。

テロリストがダムを占拠、でも主人公は当時外にいたために難を逃れ、彼の存在がテロリストの足元をすくう…という、どっかで観たような設定のダイ・ハード的なよくあるお話です。

序盤は結構期待していたんです。さして邦画を観ていないせいかもしれませんが、邦画でテロリストと対峙する物語ってあんまり記憶に無かったのと、邦画故の低予算をうまくカバーするような舞台設定だったので、コレはもしかすると意外と頑張ってるんじゃないか、と。

が!

全然ダメでしたね。もう終盤は観るのが苦痛で苦痛で仕方なかった。多分このブログをやっていなかったら途中で観るのをやめていたと思います。

一番気になったのは、(中盤以降の)テンポの悪さ。もう織田裕二がダラダラダラダラあっち行ったりこっち行ったり、とてもテロと戦ってる雰囲気じゃないんですよね。んでカッコつけて「戻るって約束したから」とか。

そうそう、もうね、いかにもな決め台詞が多すぎるんですよね。鼻について鼻について仕方がない。佐藤浩市の悪役も“いかにも”過ぎて鼻につくキャラだったし。

一番ヒドイなぁと思ったのは、主人公が放水から逃れるシーン。生きてたのはいいとしましょう。主人公だし。でも背負った銃の銃身が曲がりもしない、とかあり得ないですからね。

まあそんなこんなで、本当にあちこち雑。映画自体は真面目に作っていると思うし、頑張ってハリウッド的な娯楽映画を作ろうとしてたと思うんですよ。でもあまりにもセンスが無い。真っ向勝負しようとしてるだけに、その力量の無さがはっきりと見て取れて、つくづく残念な映画になっていました。

本当は3.0でも2.0でもいいんですが、頑張る意欲は見えたので3.5とします。

「鼻につく」という意味では、前回の「おっぱいバレー」もそういう部分はありました。レビューに書いたように、いかにも懐かしさを煽る作りだったりとか。ただ、続けて観てわかりましたが、同じ「鼻につく」でも、カッコつけちゃうと嫌悪感がひどい。

「おっぱいバレー」は笑えたし、ほんのり泣けたしで心情により添えたのが良かったんだと思いますが、こっちはカッコつけてる“ドヤ顔映画”なので、これはもういかんともしがたいというか。松嶋菜々子のエレベーターの場面とか、もうひどすぎて笑っちゃった。伏線があったからわかってはいるんですが、とは言えあり得ないし顔作りすぎてるし。

そういう意味での笑いどころは満載ではありますが、あまりそういう嘲笑的な見方で評価はしたくありません。繰り返しますが、頑張っているとは思います。決して適当に作って金儲けしてやろう、という後の「世界の●山モデル」的な映画ではないと思います。ただ、それだけにセンスの無さ、力量不足感をまざまざと見せつけられてしまい、これはもうオススメできないな、という結論。警察内部の怒鳴り合いのゴタゴタとか、もう手垢がつきすぎているやり方はもう少し工夫して欲しい。

こういうの観ちゃうとねぇ…。十年以上前の映画とは言え、やっぱり邦画観るんだったら洋画観よ、って思っちゃいますね…。

このシーンがイイ!

もちろんナイヨ/(^o^)\

ココが○

勝負しようとする気概、そこだけでしょう。よくぞこの実力でダイ・ハード(のエッセンス)をパクれたな、と。

ココが×

山ほどありすぎてもう。一番は自慰行為的な映画になっちゃっている、という点でしょうね。ステレオタイプな臭いセリフのオンパレード。

MVA

うーん、こういう映画はこの人! ってなかなかいないんですが…。ベタだけどこの人かなぁ。

中村嘉葎雄(奥田勲役)

永見警察署長。

飄々としつつも、一人スルドイ捜査を展開する老年刑事。まあ、この人の存在もまた狙い過ぎなのはわかってるんですが、でも訛りを爆発させつつ味わいのある佇まい、やっぱりこういう人は好きですね。

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